技術士二次試験(筆記)の結果
今日、技術士二次試験(筆記)の結果発表がありました。
まだ葉書がくるまでは安心できないのですが、Webで確認したところ合格でした。
Web上では氏名が出ないので、今日、都内に出るついでに文科省まで掲示を見に行ってきます。
技術士の資格を得るため、私は、一次試験→技術士補登録→二次試験(筆記)→二次試験(面接)というパターンを採っています。次は最後の関門、面接(口頭試験)です。これは12月初旬に行われるでしょう。
私が受けた部門は、電気電子部門で選択科目は電子応用です。非常に受験者が少ないマイナーな分野です。
私の試験対策は、ひたすら過去問を解くことと専門外の分野を勉強することでした。
そして、その過去問の絡んだ分野をくまなく調べることです。
電気電子の範囲は非常に幅が広く、発電や変電から照明、ビルの電気設備まで多岐にわたります。私は弱電の中の、しかもFPGAとかCPUという非常に限られた分野をやっているので、専門外の知識が非常に多く要求されました。
電気電子部門の二次試験では、長大な計算問題や自分の所感を記述する問題はありませんでした。
(問題1つに解答用紙1枚なので、スペースがない)
いろいろな現象の理論や対策を文章で記述できるかがポイントとなるようでした。
勉強方法としては、電験の参考書を読んだり、パワエレの本を読んだり、東京電力のWebサイトを見たりして、それをひたすらノートにまとめていくわけです。特に、地球環境と電気に関することは要チェックポイントでした。
勉強する上で再認識したことに、本やWebの情報は見るだけで覚えるのは難しいということがありました。手で紙に書いたり、キーを叩いてファイルに書くという操作を行わないと人間は覚えることは難しいのかもしれません。言い換えれば、自分の頭を通して、入力して出力しないと、なかなか記憶として定着しないようでした。
平たく言えば、書いて書いて書いて書いて、ようやくおぼえるという感じでした
さて、今年の経験論文は、ちょっと変わっていました。
普通は技術士の経験論文といえば、『あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について、技術士にふさわしいと思われる業績の2つを答案用紙に6枚以内にまとめよ』という感じで出題されます。
このような普通の問題文ならば、従来の技術、解決すべき課題、課題を解決すべき方法、その効果、という具合にまるで特許明細書みたいな要領で書いていけばよかったのですが、今年の電子応用の問題形式はちょっと変わっていて、
『あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」に関して、あなたがこれまでに実際に行った業務の中から、技術士にふさわしいと思われる業績2つを選び、それぞれ次の(イ)、(ロ)、(ハ)の設問に答えよ
(イ)業績の概要とあなたの役割
(ロ)業績の出発点(理論的基礎)となる「公知の法則」ないしは「公知の理論」の概略を解説せよ
(ハ)あなたは、それらをどのように応用して、業績を完成させたのか、その技術的な展開(みちすじ)を述べよ。』
という、初めて見るパターンでした。ともかく「公知の理論」を元にして自分の業績を説明しなければならないのです。
準備していたものがすべてふっとんでしまいました。それでも経験年数が少ない私なりに何とか書いたのですが、今思い起こせば何を書いたのかさっぱりです。
思えば技術士になりたいと思ってから4年が経ちました。あともう一息です。
こうして書いていると、ようやく最大の難所を通ったんだなという実感が湧いてきました。
まだ最後の関門、口頭試験が残っていますので油断はできません。
今日からまた試験対策の日々が始まります。
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コメント
なひたふ さん こんにちは
私も電子応用の筆記試験合格していました。
今年は全然駄目だと思っていたので、まだ信じられません。答案の再現など全くやっておらず、焦っています。
それにしても合格者少ないですね。何人受けているのでしょう?
口頭試問もがんばりましょう。
投稿: dsp | 2005.11.11 23:29
dspさん、こんばんは
dspさんも電子応用とは奇遇ですね。
電子応用の合格者は全部で9名しかいないのに、その中の一人とこうして連絡ができ、ネットでお話ができるなんて、なにかものすごいラッキーなものを感じます。
私は嬉しいやら信じられないやらで、文部科学省まで見に行ってしまいました。
玄関のところに名簿があり、ちゃんと名前が載っているのを見て安心しました。
私は東京会場で受験しましたが、電子応用は少なかったですね。
お互い口頭試験頑張りましょう。
投稿: なひたふ | 2005.11.11 23:44