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2006.03.12

トラ技CPLD基板とMITOUJTAG

トランジスタ技術2006年4月号が発売されました。トランジスタ技術4月号には、ALTERA社のMAX IIを搭載したCPLD基板が付録されています。
今回、私なひたふも、記事の一部を執筆させていただきました。

ところで、CPLD回路のデバッグはオシロスコープなどの機材を使っても難しいもので、オシロスコープがないとほとんどデバッグは不可能でした。

なぜならば、FPGAやCPLDは、作った回路が思うように動かないとき、CPLDの半田付けなど、いわゆる接続の問題なのか、それともVHDLコードの記述ミスなのか、それともツールの使い方のミスなのか、または考え方が全く間違っているのか、原因の切り分けがとても難しいからです。

オシロがないと、LEDチカチカくらいまではできますが、そこから先がとても難しいのです。

ですが、私はできるだけ多くの人にCPLD開発の楽しさを体験していただきたいと考え、CPLDのデバッグを容易にするソフトウェア「MITOUJTAG/トラ技」版をリリースすることにしました。

MITOUJTAG/トラ技版」は、最新のMITOUJTAG BASIC版をベースに、トラ技の基板が使いやすくなるようカスタマイズしたものです。

今までのMITOUJTAGは、パソコンの画面上にICのパッケージの絵が表示され、ICが入出力する信号が見えました。でも、評価基板で使う場合には、パッケージの絵が出るよりも、付録基板のコネクタの端子の信号の状態が見えたほうが扱いやすいだろうと考え、思い切って付録基板の絵が表示されるように改良しました。
mjtrg

「MITOUJTAG/トラ技版」は、トラ技の付録CD-ROMに入っています。どなたでも無償でご利用いただけます。

この機会にぜひ、最新のMITOUJTAGをご体験ください。
MITOUJTAG トラ技版の詳細を読む

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コメント

ザイリンクスのケーブルを使用して、書き込みできました。これは助かりました。どうも25ピンのコネクタは付ける気がしなくて....(ゴツイ部品は、かっこ悪い)
RS-232C+R8Cマイコン経由は、来月のトラ技を買う以外に入手の方法はないのでしょうか?
メインのパソコンは、パラレルポートがないので、RS-232Cが使用できればいいのですが。やはり速度的には、遅いのでしょうかね(ロジアナモード)。

投稿: 宮前 | 2006.03.13 16:08

試験的にダウンロードを開始しました。
速度的には、パラレルポートよりもかなり遅くなりますが、実用上耐えられるレベルの性能を確保できました。

詳細は下記のページをご覧下さい。
http://www.nahitech.com/jtag/mjtrg/rs232cjtag.html

投稿: なひたふ | 2006.03.16 01:12

使用させていただきます。ありがとうございました。

投稿: 宮前 | 2006.03.16 21:24

トラ技のCPLD基板でいろいろテストしていますが、基板内の水晶発信器からの信号をクロックとして入力する設定がうまくできません。ピン設定をどのようにしたらいいでしょうか。
次回のトラ技の記事等で説明があれば、雑誌を購入いたしますので、回答は不要ですが。
初心者からの質問ですみません。

投稿: 館長 | 2006.04.01 18:28

>ピン設定をどのようにしたらいいでしょうか。

4月号第7章のストップウォッチの記事は読まれましたか?
194ページのリスト1を参照してください。
このリストの中の
PORT(
 CLK : IN std_logic;
 ・・・
という部分で、CLKという入力信号を定義しています。
また、その信号が62番ピンに割り当てられるように設定することも必要です。

CPLD基板のデバッグには、是非ともMITOUJTAG/トラ技版をご活用ください。

投稿: なひたふ | 2006.04.01 19:58

ありがとう、ございます。
でも、土曜日もお仕事ですか。
おからだをお大事にして、いいツールを作ってください。
では、また。

投稿: 館長 | 2006.04.01 21:21

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