このブログに、たまに↓のバナーを貼っているのですが、もう気づいた方もおられるでしょうか。
特電はエンジニアを募集しています。
ところで、エンジニアとはなんでしょうか。
私は、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」を行う者と考えています。
意外なことかもしれませんが、理工系の大学・大学院を卒業して大手企業に就職したとしても、大手であればあるほど、若い人は個々人の才能や知識は必要とされません。なぜならば多くの企業が求めているのは、個人の才能や、大学院で学んできた知識ではなく「与えられた業務を期限内に正確にこなす従順さ」であるからです。
最近※1では大手企業は、開発業務を細分化し、一人の人間には細分化された一つの仕事しか与えないというスタイルに変化していきました。なぜならば、そのほうが人材の流動化※2に適応しやすく、人材育成期間が短くて済み、教育コストが少なくてすむからです。。大手企業はほぼ100%、そういう労働スタイルに変化してきたわけです。
※1 おそらくバブル崩壊後の不景気、IT革命、グローバル化への対応などから。
※2 エンジニアとして雇用した人材に急に退職されても、業務範囲が狭ければすぐに代わりの人材を育成できること。
ISO9000なんていうのも、その流れにとっては非常に都合がよい制度です。ISO9000というのは「会社が決めたマニュアルに従って、従業員が作業することで一定品質を確保する」ための仕組み作りですから、若い人が独創性なんか出して勝手なものを作ったら困るわけです。
つまり、最近は大手企業(あるいは企業グループ)であればあるほど、一つの仕事を「知識・スキル・経験がなくてもできる単位」に切り分け、一人一人のエンジニアに退屈するような単純作業をさせるようなスタイルに変わってきたのです。
新卒や若い人や派遣社員を採用する場合、個々人の持つ技術※3や科学的見識ではなく、技能を提供する人材として採用しているわけです。
巷にあふれる求人広告を見るときには注意してみてください。その募集は、技術を欲しがっているのか、それともエンジニア募集と称しながら技能者として欲しがっているのか。
※3 技術と技能の違いについては、また改めて書きます。
そうなると、エンジニアには個人の才能を発揮する機会はほとんど与えられません。独創的な才能を発揮するのではなく、上から与えられた仕事を期限内に忠実にこなすことが求められるようになったのです。プロジェクトXみたいなことは、もうないのです。
例えば、大手企業で回路設計やソフトウェア開発を行うエンジニアは「過去に設計された回路の一部の部品を新規部品に変更する作業」をしていたり、「ある機器がリセット後に起動画面が表示されるまでの徹底的なデバッグ」や、「産業ロボットを特定顧客向けにカスタマイズするためのDSPプログラム修正」だけを日々行っています。
いままでいろんな人に会ってきましたが、事実、そのような業務さえ面白いほうです。
また従来、大手企業が行っていた電子回路やソフトウェアの設計開発業務は、ほとんどが外注に出されるようになりました。一部上場企業はほぼ例外なく子会社を作って設計実務を外注し、親会社はその管理業務と上流工程のみを行うというスタイルに変化しました。もちろん例外もありますが。
上流工程を行う大企業に正社員で雇われた技術者は、もちろん例外もありますが、だいたいは管理業務を行います。実際に手を動かして回路設計したりプログラムを作ったりということはあまりないでしょう。責任の所在の明確化や、仕事の割り振り、子会社への発注、進捗管理などがメインの仕事になります。それはそれで面白いのですが。
ともかく「技術者として楽しい仕事をしたければ子会社に行け。ただし、偉くなれない。」という時代になったのです。
21世紀に入ってから、若者の仕事がつまらなくなったわけです。
だからどんどん辞めていく。
本来は面白いはずの仕事を、細分化しすぎた結果、誰にでもできるような単純な作業しか与えなくなったことにその原因があると思います。科学技術や高等の専門的応用能力が求められていないのです。
若い人にとって、大学・大学院卒業の頃描いていた憧れのイメージと、実際の業務がかけ離れているのでしょう。
なんでもできる万能型の人間ではなく、特定の分野(プログラミングだったり、技術監理だったり)に強い人材が求められるようになったからでしょう。
ところが、昔の技術者 -例えば団塊の世代かその少し上の世代- の人に、仕事は楽しかったと聞いてみてください。きっと100%の人が嬉々として話すでしょう。
この違いは一体何なのでしょうか。ISOへの対応やIT化だけではないはずです。
いかにも中小零細企業といわれそうですが。
特殊電子回路㈱はまだ小さな小さな会社ですが、社員一人一人の持つ知識と才能、応用力を大事にします。
・特殊電子回路は、貴方の「ひらめき」を大事にします。
・特殊電子回路は、貴方が大学・大学院で学んできた「高度な専門的知識」を必要としています。
・特殊電子回路は、貴方が「技術者」として活躍できる場を提供します。
特殊電子回路で求めるのは、独創性と応用能力が求められる「真のエンジニア」です。
貴方に真のエンジニアとしての仕事をしていただきます。
「大企業で働く現在の仕事がつまらない。」「就職してみたもののやりたい仕事に就けなかった。」「物理学や数学の知識を活かしたい。」「大学で学んだ知識を活かしたい。」「自分の独創性を発揮する仕事がしたい。」「今よりもっと面白い仕事がしたい。」 と感じた方は是非ご連絡ください。
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