« Sp3EでDDR2 SDRAMが333MHzまでな理由 | トップページ | MITOUJTAG Proを更新しました »

2009.01.09

PCI Express External Cabling接続を試してみた(2)

PCI Expressには、External Cablingというバスを外に引っ張り出す規格があります。
しかし、秋葉原を探しても、そういう拡張ボードは見当たりません。
External Cablingはまだ日の目を見ていない規格なのでしょうか・・


ネットで見つけたのが、
コンテックさんのPCI Express Cable方式拡張バスアダプタ(EAD-CE-LPE)

ONE STOP SYSTEMSさんのPCI Express x1 Host Cable Adapter
でした。

前者は日本の会社のようなので、こちらから1つ購入しました。

そして、現在開発中の特電PCI Express FPGA評価ボードに接続。
うまく動くか・・と思いきや、動きません。

原因は、PCI Express拡張ケーブルの、SB_RTNという信号の扱いでした。
PCI Expressは、カードの抜き差しやリセットなどの信号を送るための「サイドバンド信号」があります。SB_RTNはそれらの低速信号用のグラウンドで、2つのシステムでGNDを分けたい場合が考慮されています。

本当はUpstream側(パソコン側)でSB_RTNは適切に処置がされていなければならないのですが、どうやらつながっていませんでした。特電PCI ExpressボードでSB_RTNをGNDにつないだら、ちゃんと動きました。

やっぱり、FPGAボードは、机の上に横に置いてデバッグするべきですよね。
Pci_express_external_cabling

これで、市販のPCI Express拡張ケーブルボードを使って、特電PCI Express基板に接続できることが確認できました。ようやく高速系の動作確認が全て完了しました。
あとは低速系(RS232CとかGPIO)とかの確認を行い、基板のミスした箇所やシルクを直し、販売を開始しようと思います。

特電PCI Express評価基板は、49,800円(税別)。
評価版IPコア付き。

を考えています。
1月末の出荷開始を目指します。
どうぞよろしくお願いします。

|

« Sp3EでDDR2 SDRAMが333MHzまでな理由 | トップページ | MITOUJTAG Proを更新しました »

コメント

ソフト開発のみならずハードウェア関連の得難い貴重なノウハウを惜しげもなく披露されている姿勢に敬服します。

MITOUJTAGはちょっと手が出ませんが、PCI Express評価基板ならなんとか工面して買えそうな価格で期待しています。

どうかお体に気をつけて益々のご活躍を願っています。

投稿: Gan | 2009.01.09 21:50

ありがとうございます。

今回のPCI Express基板は、個人の方でも手が届くようにと思って開発しました。
あと、この基板だけで使えるMITOUJTAG Pro特別版なども添付しようと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

投稿: なひたふ | 2009.01.10 05:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Sp3EでDDR2 SDRAMが333MHzまでな理由 | トップページ | MITOUJTAG Proを更新しました »