デジタル・デザイン・テクノロジの基板に書き込み成功
ついに、デジタル・デザイン・テクノロジ ディジタル・デザイン・テクノロジが発売されたので、速攻買ってきました。
前々から準備していた78K-USB-JTAGによるLattice XP2書き込みツールで上手く書き込めることが確かめられました。
付録CD-ROMのデータを書きこんでみたところ、予想よりも速く、77秒でした。消去時間が予想よりも短かったのが影響しているかと思います。
付録CD-ROMに入っているのは、LEDが3・3・7拍子で点滅するアプリケーションでしょうか!?
この基板を使おうとしてハマった点をいくつか。
① デフォルトでSPI ROMコンフィギュレーションに設定されている。基板裏面のジャンパをカットしないと、FPGA内蔵コンフィグROMからのコンフィギュレーションにならない。
② CN3の10ピンのJTAGコネクタにシルクがない。どこが、TDIかTCKか・・記事を読まないとわからない。基板にはシルクをもっと入れて欲しい。
CN3のJTAG信号の割り当ては、こういう感じになっていますね。
毎回本を開くのが面倒なので、備忘録として書いておきます。
10 [××●●●××○●●] 1
---------------------------------
●・・・TCK
●・・・GND
●・・・TMS
○・・・TDI
●・・・TDO
●・・・Vref
---------------------------------
さて、記事を読んでみたところ、記事ではパラレルポートによるコンフィギュレーションが解説されていて、プリンタポートにつなぐLATTICE用JTAGケーブルの作り方などが描かれていました。ベースボードも発売されるようですが、これもパラレルポートを使うものでした。
これはちょっと厳しいですね。
最近のパソコンには本当にレガシーI/Oはないのです。一昔前なら「パラレルポートのついているパソコンを用意してください」、で済んだかもしれませんが、今はもう、パラレルポートがあるパソコンを探すほうが大変だと思います。
それに、もし、パソコンにパラレルポートがあったとしても、わざわざLATTICE用の互換ケーブルを作るというのは酷です。
FPGAを動かすまでに高いハードルが2つもあります。記事に紹介されている方法では、一体何人の人がコンフィギュレーションまでたどり着けるのでしょうか。
ちなみに、一部で噂されていたみたいですが、この付録基板には私は全く関わっていません。1月にLatticeのツールを作ろうと決意したのも全くの偶然の一致です。昨年の展示会でLatticeの評価ボードを見て、欲しくなって、それでMITOUJTAGを対応させたというだけです。
何はともあれ面白そうな基板なので、趣味的にいろいろ作って、いろいろ遊んでいきたいと思います。
Lattice用の78K-USB-JTAGツールは本日公開予定としていましたが、デバッグのためもう1日ほどリリース時期が延びます。期待していた方には申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちください。
ちなみに、CD-ROMのサンプルを書き込んだ後、バウンダリスキャンしてみると、FPGA右下の隅の端子がチカチカしていました。
JTAGロジックアナライザでみてみると、やっぱり3・3・7拍子!?
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コメント
はじめまして。
まず初めに書き込み成功おめでとうございます!
私もDDT発売日に雑誌・部品を購入し帰宅した所なのですが
本記事で【ハードル】とされてる2つにぶち当たって困ってる所です(・ω・`)
最近の雑誌付録マイコンなどは、「買ってきてUSB刺すだけで使える」とか普通にあるから落とし穴でした…orz
とりあえずPage.37の画像を見る限りUSB typeも用意されてるようですが…お金が…ね。
投稿: ram | 2009.04.11 00:05
コンフィグはLPTで行うのでLPT付きPCを調達してくださいじゃ開いた口がふさがりませんよね。

そこで、是非、CQと特電のコラボでCQ付録FPGA・PLD専用USB-JTAGコンフィグキット付録を実現して欲しい。
投稿: 趣味の付録使い | 2009.04.11 00:36
皆様、さっそくのコメントありがとうございます。
>ramさん
そうですよね。でも、やっぱりなんとなく予想はできていました。
今日リリースしたソフトウェアは、XILINXやALTERAのパラレルケーブルでもXP2に書けるようにしたので、手元にXやAのケーブルがつながるマシンがあったらぜひ試してみてください。たぶんWindows95とか98の古いマシンでも動くと思います。これで【ハードル】が1つ減れば幸いです。
>趣味の付録使いさん
そういうのが出来たらとても面白いのですが、残念ながら話は来なかったです。
投稿: なひたふ | 2009.04.11 01:56
上のコネクタ図ですが、10ピンなのに記号が9つしかありません。
TDIとTMSの間に×がもうひとつ必要と思います。
投稿: shirou | 2009.04.20 12:03
shirouさん
コメントありがとうございます。
そうですね。1個足りませんでした。
早速修正しました。
投稿: なひたふ | 2009.04.20 12:13
ありがたい情報です。
農業用のコントローラーに使えないかと
4冊予約した口ですが
入手した物の書き込みで挫折していました。
本を整理していたら
作るコンピュータ 昭和51年5月10日初版 CQ出版
が出てきました。
SN74XXで作ったマイコン ATOM-8の富崎新氏
シフトレジスターで作った TC-1の八木広満氏
と会ったことを思い出しました。
μCOM-4以来TTLのはんだ付けはこりごりですが
FPGAなら復活出来るかも・・・。
慶応大学で日本の古典コンピュータのシミュレータ
やっていました。
これもハード化できるかもしれません。
投稿: 錬菌術師 | 2009.04.25 00:09
錬菌術師さん、
コメントありがとうございます。
ぜひともいろいろな書き込みにお使いください。
来月こそは無償のバウンダリスキャン・デバッグ・ツールもリリースしたいと思っています。
>作るコンピュータ 昭和51年5月10日初版 CQ出版
昔はTTLで作るしかなかったから、原理がしっかり書いてあって面白いですよね。
私が最初にマイコンと出合ったのは、白土義男さんの「マイコン回路の手ほどき」と矢野越夫さんの「マイコンの割り込み処理とDMA」でした。図書館になくて探し回った記憶があります。
投稿: なひたふ | 2009.04.28 01:49