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2009.10.30

プリント基板に金文字

特電 PCI Expressボードが完売してしまったので、再生産することにしました。
今回、少し、基板のパターンやシルクを修正しました。

その中の修正項目のひとつとして、
金文字を入れてみました。

Goldstring

金メッキ仕上げのプリント基板では、レジストをマスクした部分が金ピカになるのです。
シルクで文字を入れるよりも、断然かっこよくできます。
他社の基板をみていてこのやり方に気が付き、自分のところでもやってみることにしました。

永らく在庫切れになっていたPCI Expressボードですが、再来週中には次期ロットが仕上がりそうなので、再び出荷を開始できると思います。お待たせして申し訳ございません。

それから、Spartan-6評価ボードも在庫が少なくなってきたので、在庫が切れがおこらないよう、次のロットの製造をかけました。たぶん在庫切れにはならないと思いますが、お急ぎの方はどうぞお早めにお願いします。

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2009.10.28

ET2009に出展します

特殊電子回路は、平成21年11月18日(水)~20日(金)にかけて、パシフィコ横浜で行われる展示会「Emdedded Technology 2009」に出展します。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の中のミニブースで出展させていただきます。

今年最後の組み込み関係展示会ということで、いま、気合を入れて企画を練っています。

特電ブースにご来場いただいた方の中から抽選で3名の方に超豪華景品をプレゼントする予定です。
詳細は後日発表いたします。お楽しみに。

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2009.10.27

郡山まで行ってきました

MITOUJTAGのデモをご希望されるお客様がいらっしゃったので、今日は郡山まで行ってきました。
東京から新幹線で北に1時間半くらいのところです。

新幹線っていいですよね。私は大好きです。
普段あんまり乗っていないせいか、何度乗ってもワクワクします。
Sinkansen1
郡山は着いてみたら、やはり東北地方なので少し寒かったです。

普段は東京近辺でいろんな会社にお邪魔していたのですが、今回はちょっと遠くまで行ってきました。

MITOUJTAGのデモを行わせていただくことが決まると、いろんなボードを使って周到に事前準備したり、用意したデモが確実に動くようにMITOUJTAGの改良を必死になって行います。

そのため、短期間に飛躍的にバグが取れたり機能が追加されたり、操作性が改善します。おかげで、今回、MITOUJTAG ProやLightで問題になっていた(と思われる)プロジェクトのディレクトリ関係の変な感じが一気に解決できました。

デモをするたびにMITOUJTAGが改良されるというメリットもありますので、どうかMITOUJTAGにご興味をお持ちの皆様がいらっしゃいましたら、特電をお気軽にデモに呼んでください。

おおむね、東京から1時間半くらいで行けるところでしたら喜んで参ります。
北は新潟の長岡あたり。東北は仙台くらい。南は千葉か伊豆。西は長野か名古屋あたりくらいまででしたら、喜んで伺います。

なお、私は売り込みはしません。
デモを見ていただいてご満足いただけなければ、購入していただく義務はございません。いつでもNOというお返事をしていただいて構わないというのが、私のポリシーです。
無理やり売り込まれるんじゃないかという心配は、どうかなさらないでください。

特電をデモに呼んでもいいかなぁと、ちょっと思った方は、下記のページをご覧ください。
MITOUJTAG出張デモのページ

場所・スケジュール的に可能で、お互いのビジネスにとって有益となるよう目的が一致したら、喜んで伺わせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。

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2009.10.20

MITOUJTAG BASIC 1.5のサービスパック7リリース

MITOUJTAG BASIC 1.5のサービスパック7をリリースしました。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/sp.html

主な改良項目は、
・Spartan-6の書き込みに対応
・特電Spartan-6ボードのEmbedded SmartJTAGに対応
・XC9500シリーズの書き込みアルゴリズム修正(エラー時の対応シーケンスを修正)
・UCFファイル読み込み時の不具合を修正
です。

このパッチを適用していただくと、特電Spartan-6ボード上のオンボードのUSB-JTAG(Embedded SmartJTAG)がすぐに使えるようになり、かつSpartan-6の書き込みもできるようになります。

また、今までのMITOUJTAGでは、些細な問題により、
NET HOGE LOC=D15;
のように、ピン番号を""で括っておらず、かつ、ピン名の直後に;が書かれているUCFファイルを読み込めませんでした。
こういうUCFファイルは、PACEやFloorPlannerが自動生成することがあります。
この問題を修正しました。

それから、XC9500シリーズの書き込みアルゴリズム修正というのは、XC9500の書き込み失敗時に再書き込みを行うシーケンスを修正したものです。普通、XC9500の書き込みはかなりしっかりしているので、これまでエラーが起きたことはなかったのですが、2009年の第1週ごろに製造されたXC9572で書き込みに失敗するという情報をいただき、エラー処理をしっかりしたものに作り直したという次第です。

特に問題がおきない限り、このサービスパック7をMITOUJTAG BASIC Version1.5系の最終サービスパックとする予定です。それ以後のバージョンアップは、MITOUJTAG BASIC Version2.1へのメジャーバージョンとなります。

どうぞよろしくお願いします。

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2009.10.19

LED光センサアレイ

今日は、LEDを光センサとして使って、外から入射する光を検出できるようにしようと思いました。

ご存知のとおりLEDは電流を流すと発光する素子ですが、逆に、LEDに光を当てると光起電力を生じます。
この起電力を検出することで、タッチパネルみたいなことができるかと思ったわけです。

Ledsensor

せっかくSpartan-6という最新のFPGAを使っているし、使っているのはフルカラーLEDなので、検出したレベルに応じて赤→緑→青と色調を変化させることにしました。そのためには、LEDをアナログ的な、滑らかな諧調で表示しなければなりません。

LEDのドライブは昨日はPWMでやっていましたが、今日はΔΣ DACを使いました。これで、個々のLEDをちらつかせずに26万色くらいの諧調で変化させられるようになったはずです。(・・確認はできませんが)

ところで、人間の目の感度は明るさに対して直線的ではないので、LEDに出力するDACの値を補正してやらないと、明るい領域でほとんど変化していないように見えてしまいます。その補正はいろいろあるのですが、表示したい明るさを三乗して、光の量として出力するのが簡単そうです。これで、かなり直線的に変化して見えるようになりました。
(つまり、2倍明るく感じさせるには、8倍の時間光らせなければならない。)

幸い、Spartan-6のFPGAの中にはハードウェア乗算器が32個も入っているので、表示したい明るさを三乗する回路をつくってやりました。RGBでそれぞれに2個という贅沢な使い方をしましたが、それでもまだ6個しか使っていません。Spartan-6のDSP48ブロックはまだまだあまっています。要は
出力値→3乗で補正→ΔΣ DA変換(16bit)→I/Oから出力
こんな回路を列ごとに入れています。かなり豪華ですが、それでもSLICE使用率はまだ7%くらいです。

表示回路はこのような感じでかなり良いものに仕上がったので、今度は光検出回路を作ることとします。ためしに室内の明るさをデフォルトとして、それよりも暗いと判断された場合は、LEDを光らせることにします。

しかし実際にやってみると、マトリクスを組んだLEDアレイを光センサにするのは、なかなか難しいことがわかりました。実際にやってみたときの様子は、次のような感じです。

FPGAの端子にLEDが1個だけつながっているならば簡単なのですが、マトリクスにしてしまうと、どうも検出の精度がよくならないようです。隣の素子や、縦横の列にも反応しているようです。
それに、LEDマトリクスの上に指を乗せると、指が影になって暗くなったときに、他の素子がすべて反応してしまいます。これでは、タッチパネルのような操作感が得られません。

LEDマトリクスを光センサにしてタッチパネルのようなことをするには、室内の明るさを検出して行うという方式では難しいことがわかりました。

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2009.10.17

LEDぐるぐる

いま、Spartan-6のテストアプリケーションを作っています。

LEDチカチカも飽きたので、「LEDぐるぐる」を作って遊んでいます。
秋月で売っていたフルカラーのLEDを12個、次のような感じで並べます。

LEDとの接続は直結ではなくマトリクスにしています。いずれ大きな電光掲示板を作りたいので、今回はその試作です。

Ledarray


そして、1個1個のLEDをPWMで諧調をつけて、計512色が出せるようにしました。
色をつけて、ぐるぐるっと回してみます。

このLEDはレンズの色が透明なので、色の混ざりがあまり良くないです。近くで見ると赤・青・緑の3色に見えます。カメラで撮影するとそうでもありませんが。改善するには拡散させる板でも置けばいいのでしょうか。フルカラーLEDでフルカラーで表示するのって、意外と難しいのかも!?

ところで、今日、初めてココログの動画投稿機能というのを使ってみました。最初は使い方がよく分からなかったのですが、ちゃんとアップロードできているようで安心しました。要はブログの投稿とビデオの投稿が別々に管理されているわけですね。

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2009.10.16

MITOUJTAGとSpartan-6ボードはVista(32bit版)に対応していた!!!

MITOUJTAGをはじめ、当社の製品がWindowsVistaに対応しているかどうかを調べてみました。
この実験で使ったエディションは、Windows VistaのUltimate 32bit版です。

結果、MITOUJTAGとPocket JTAG Cable、Spartan-6ボードは動作しました。

心配だったのはカーネルモードで動く、デバイスドライバの存在です。
Vistaのデバイスドライバの署名が必要とか聞いていたものですので。

他社の多くのデバイスドライバと同様、特電のPocket JTAG Cableや、Spartan-6ボードのデバイスドライバは署名をしていません。署名を施していないので、インストール時に警告が出ますが、「このドライバをインストールします」を選択すると、難なくインストールが開始します。

Caution

そして、ちゃんとインストールが完了して、使えるようになりました。
Ok

MITOUJTAGは、いわばユーザモードのソフトウェアなのでそれほど心配はありませんでした。ためしにMITOUJTAG Lightをインストールしてみたところ、特に問題なく動きました。バウンダリスキャンもロジアナも、デバイスの書き込みも、全く問題がないようです。

MITOUJTAGのVista対応

それから、Spartan-6ボードのほうですが、これも全く問題はないように見えました。
firmwr.exeでのファームウェア転送から、sp6jtag.exeでのFPGA書き込み、サンプルアプリケーションの動作までひととおり問題なく動きました。
Spartan-6ボードのVista

結論として、MITOUJTAGと、Spartan-6ボードは、今のところ32bit版のVistaでは大丈夫なようです。

しかし、Vista対応にも弱点がありました。
USBの速度がわずかに遅いのです。手元のマシンをWindowsXPで動作させた場合、このSpartan-6ボードのサンプルアプリで測って、IN方向が310Mbpsほど出ていました。しかし、同じマシンでもVistaにすると260Mbpsくらいに落ちてしまうのです。
とはいっても、カーネルモードに入って出る時間は変わりないようです。ユーザモードとカーネルモードをつなぐI/Oマネージャが大量のデータをコピーする時間に違いでもあるのでしょうか。

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2009.10.09

XC9572のJTAG書き込みアルゴリズム

MITOUJTAGで2009年製のXC9572に書き込みができない、というご報告をいただきました。

この問題に関して、調査を開始しました。

XILINXのiMPACTで書き込んでみたときのパターン
Xil_9572

MITOUJTAGで書き込んでみたときのパターン
Mj_9572


iMPACTでは、1ラインの書き込みでエラーとなった場合、前のアドレスに戻って再書き込みをおこなっています。
つまり、
00000306、0000071e、00000b1e、00000f06、00001306、・・という順序でデータを書き込んでいくはずなのですが、iMPACTでは00000306と0000071eを繰り返しています。
やっぱり、iMPACTでも書き込みエラーは発生しています。しかも、1個前のラインに戻って書き込み直すという複雑なことをしています。このへんに違いがあるのかもしれません。

確かにXC9572は、次の行の書き込みを行った際に前の行のエラーがわかります。
MITOUJTAGのXC9500書き込みアルゴリズムの修正方法がわかってきました。

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2009.10.08

USBサンプルアプリケーションをリリース

Spartan-6評価ボード用のサンプルアプリケーションをリリースしました。

機能はつぎのとおりです。
① FPGA内で発生させた乱数列を、USB経由で取り込んで画面に表示する
② DDR2 SDRAMを400MHzで読み書きし、値の相違があればLEDに表示する
③ ピンヘッダに1本ずつLを出力し、断線やショートを発見する

Imgusb

いわゆる単純なテストアプリケーションという感じです。
FPGAの設計データと、Windowsの通信アプリをセットにして、本日、リリースしました。
こちらからダウンロードできます。

今後、これをベースに、いろいろと面白いアプリケーションに発展させていこうと思います。

USBを通じてDDR2の内容を読み書きできるようにしたり、FPGAに複雑な計算をさせて画像として取り込んでみたり、CMOSイメージセンサをつないだり、ディジタルフィルタを実装してみたり・・
なんてったってSpartan-6には乗算器がたくさんあるのですから、ぜひともいろんなことを試してみたいですね。

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オンボードのUSB-JTAG書き込みツール

特電Spartan-6ボード用に、オンボードのUSB-JTAG書き込みツールを作成しました。
これで、USBにつないで、簡単にJTAGコンフィギュレーションすることができるようになりました。

MS-DOSプロンプトで、
sp6jtag -detect
と入力すると、デバイスが認識されます。
Sp6jtagdetect


sp6jtag -auto ファイル名.bit
と入力すると、FPGAに書き込まれます。
Photo

ファイル名には空白が入ろうと、日本語が入ろうと大丈夫です。
書き込み所要時間は約30秒でした。
見てのとおり、J-Writerを改良して作られています。

本日、ダウンロードできるようにいたしました。

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2009.10.07

Spartan-6ボード用USBデバイスドライバをリリース

遅くなりましたが、特電Spartan-6ボード用のUSBデバイスドライバとEZ-USB FX2用のファームウェアをリリースしました。

使い方(インストール&書き込み方法)は下記のページにまとめました。
http://www.tokudenkairo.co.jp/sp6/firm_drv.html

あわせて、USBのファームウェアと、USBファームウェア書き込みツールもリリースしました。
このSpartan-6ボードの全回路図やファームウェア、デバイスドライバ、設計データなどをダウンロードしていただくにはシリアル番号が必要ですが、実はSpartan-6ボードのシリアル番号だけではなく、J-WriterやMITOUJTAGのシリアル番号でもアクセスできるようになっています。
当社の製品をご利用のお客様は、誰でも無償でご自由にご覧いただけます。
どうぞ一度、お気軽にごらんください。

なお、EZ-USB FX2にファームウェアを書き込むために、EZ-USB FX2LPの開発環境をインストールしていただく必要はないようにしました。DOSプロンプトからコマンド一発で、EEPROMを消したりファームウェアを書き込んだりすることもできます。
Firmwrp

本日以降出荷するボードは、このUSBのファームウェアを書き込んだ状態で出荷することにいたします。

今日の夜は、USB-JTAGツールと、誰でも簡単にUSBを通じた高速なデータ転送ができるようなライブラリ(PC上のソフトとFPGAのIPコア)をリリースに向けて準備しています。

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2009.10.01

Spartan-6ボードの出荷を開始しました

大変お待たせいたしました!
本日、Spartan-6ボードの出荷を開始しました!
おそらく現在、世界で唯一の入手可能なSpartan-6評価ボードであると思われます。

でも、18台しかありません。
9月の頭にぎりぎりで入手できたSpartan-6が20個。そのうち2個を試作に使ってしまったので、出荷できるのは18台しかありません。
次のデバイスがいつ入手できるかもかなり不透明なので、万一品切れになった場合は、1ヶ月単位の時間がかかるかもしれません・・・。FPGAの代理店によれば4Wとかいう回答ですが、つまりそれって入手時期不明ってことですよね。早くデバイスの供給が安定するといいのですが・・・

次の写真は実装屋さんから届いた状態の基板です。このように5枚単位で作っています。
Shukka1


これを丁寧に分離し、動作チェックを行い、USBとDDR2が問題なく動作することを確認したのち、箱に詰めます。
箱の中には、基板のほかに、ハードウェアマニュアル、コネクタ類、回路図、ユーザ登録はがき、シリアル番号などが入っています。
Shukka2

今後、USBを使った面白いサンプル・アプリケーションを充実させていこうと思います。
お楽しみに。

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