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2009.12.24

ACTELのFPGAを試す

先日発注したACTELのFPGAボードを動かしてみました。

なんでしょうね、このワクワク感。
これから何が起こるのか的な、期待と緊張が入り混じったこの感覚は、もう、XILINXやALTERAではなかなか味わえなくなってきました。

まずは、本命のAGL-ICICLE-KIT。OLEDが付いていて面白そうという理由だけで買いました。
なお、写真右側に見えるカードエッジはPCI Expressではなく、単なるカードエッジのようです。(やはり気になって重ねてみたが、ピンの数から違った)

このコンパクトな基板にUSBをつないで電源供給すると、すぐにOLEDが点いてくれました。
Igloo_kit

このボードの箱の中にはLC ProgrammerとかいうUSB-JTAGケーブルが付属されていました。
Lc_programmer

でも、今回は使いません。J-Writerをつなぎました。
Igl_jwr

MITOUJTAG(今回はLightで試した)を起動し、デバイスを自動認識しようとすると、genericデバイスとして認識されました。どうやら、IDCODEが認識できなかったようです。

そのため、AGL125のデバイスを手動でチェーンに追加しました。しかし、QNG132というパッケージは現在のMITOUJTAGでは形状を自動生成できません。仕方なくCS196で代用します。FPGAの端子の中で、出力している端子がほとんどないのは、OLEDがシリアル接続だからです。
Agl125_1

ちなみに、QN132とはこんな形状です。
Qn132
BGAでもQFNでもない。半分ずれた真ん中のラインが可愛らしいパッケージです。
さあ、これに対応させるべきかどうか・・

JTAGが自動認識できなかった理由は、BSDLファイルに記述されたIDCODEと、実際のデバイスのが異なるからのようです。
Agl125_2


次は、AGLN-Z-NANO-KITです。
少し大きめの手ごろなサイズの基板です。Nanoのキットのほうが基板サイズは大きいです。このキットにもLC Programmerが付いていました。

基板にさっそく電源をつなぎ、J-WriterからJTAG信号をつなぎます。
Agln_kit

えいやと自動認識。しかし、やはり認識されません。
またもやJTAG IDCODEの微妙な相違があるようなので、手動で追加します。
Igloo_nano

バウンダリスキャンは成功。FPGAの端子が動作しているのが見えました。
Agln250


最後は、ProASIC3のスタータキット A3P-EVAL-KITです。大きいです。しかも、DC9Vなんていう邪悪な電源入力を要求します。
A3pe_board

このボードは、Libero V8.2のCD-ROMと、FlashPro3 programmerが付いていました。巨大な箱が届いてびっくりしました。お買い得。
Libero82

ProASIC3は、自動認識もバッチリできました。もちろん、バウンダリスキャンも完璧に動作します。
A3pe


JTAG的に見ると、ACTELのFPGAは、ProASIC3も、IglooもIgloo NANOも、
みんなIDCODEが同じでした。
似たような規模のデバイスは、中の設計はみんな同じなのでしょうか・・・
いや、ALTERAもFLEX10KとACEXがIDCODEが同じだったし、XILINXもVirtexとSpartanの古いやつ(無印とかEとか)もIDOCODEが同じだった気がします。

きっとProASICとIglooとIglooNanoは違うデバイスなんですよね。
しかし、IGLOOnanoのAGLN250は、パッケージに刻印された型番はAGL250 VQG100としか読めません。ですが、下のほうに「NANO」と書いてあります。
Agln250

なんだこのデバイス体系。
もう、マニアにはたまりません。

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投稿: RobertGop | 2024.06.15 23:45

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