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2010.01.29

EDS Fairへのご来場ありがとうございました

皆様、EDS Fairへのご来場、誠にありがとうございました。
おかげさまで特電ブースは2日間、ほぼ休みなくお客様がいらっしゃるという大盛況でした。

ちょっと残念だったのは、FPGA Design Conferenceのプレゼンです。
前日に徹夜して頑張って資料を作って、会場へ来る電車の中でリハーサル(イメージトレーニング)して、プレゼン用のパソコンは1分前までちゃんと動作していてFPGA評価ボードとかも念には念を入れてチェックして、事前準備も万端でした。いつでもプレゼンを開始できるつもりでいました。

しかし、会場のプロジェクターにつないで画面を切り替えた途端、プレゼン用のソフトが落ちました。OpenOffice Presentationとかいうやつです。

セミナー開始と同時にいきなりハングアップ。
Oop1

その後、復元していますとかいうメッセージが。
Oop2
これが結構時間がかかります。5分間しかないセミナーなのに。

OOPが起動したと思ったら、「この問題を報告しますか?」みたいなメッセージが出たときに、私は激しい怒りを覚えました。
Oop3_2

その後もずっとOOPの動作は不調で、最後にはページめくりさえ出来なくなっていました。

ああ、MicroSoftのPowerPointを使っていればこんなことにはならなかったでしょう。信頼性の高いMS製品を使わず、EeePCに安価な類似品を入れて使ったからバチがあたったんです。これからはMicroSoft製品を使ってプレゼンテーションすることにします。

MITOUJTAGをプロジェクターに映してのデモは問題なく動いたのが不幸中の幸いでした。
Oop4

OOPの操作に気をとられて、全然うまく喋れず、失敗でした。しかし、その後、ブースには大勢の方がいらっしゃいました。プレゼンで詳しい内容を聞けなかったのが功を奏したのかもしれません。

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LED光センサ(箱入り)は、評判が良く、うれしかったです。

ブースでLED光センサをご覧になったお客様から、「会社の経費では買えないので、小遣いで買える程度の値段で欲しい」というご意見をいただきました。前向きに検討します。

販売するとしたら問題はLEDの価格です。
現在は10x10ドットですが、それだと文字を出すには解像度が低くてさびしいです。しかし、16x12にするとLEDの数が倍になってしまって値段が高くなります。このようなフルカラーLEDは1個47~100円くらいします。
47円で買うには1000個くらい買わなければなりません。

結論をいうと、秋月のLEDに適合する基板だけ作って販売しようかなと思いました。そうすれば、余裕のあるときにすこしずつLEDを増やしていけますよね。それに表面実装ではない「貫通」部品のLEDなら、半田付けも楽です。

あと、アメリカ人風の外人がcoolとか言って喜んでいました。何言っているかわからなかったので、Yes Yesと答えておきました。

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去年のEDS Fairと比べると、とてもお客様が多かった気がします。
なんだかEDS Fairが盛り上がってきましたね。来年も出たいと思いました。

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2010.01.27

明日からEDS Fairが始まります

明日からEDS Fair 2010が始まります。
特殊電子回路は、FPGAビレッジの中で出展しています。

こんな感じのブースで、セミナー会場と思われる場所の隣です。
Edsf

最近、私はあまりにも忙しいので、今回からブースのセットアップはアルバイトの人に任せました。完璧なまでに見事にセットアップしてくれました。本当に頼んだ甲斐がありました。


さて、今回の展示の目玉は、Spartan-6ボードと、そのボードを応用したLED光センサアレイです。
今日ふと思い立って、お菓子の空箱に入れてトレーシングペーパーで膜を張ってみたところ、LEDのドットが拡散されて、とても幻想的な雰囲気になりました。

実物はムービーよりも綺麗です。EDS Fairにお立ち寄りの際には、ぜひともFPGAビレッジと、特殊電子回路ブースにお立ち寄りください。
お越しいただいた皆様には、お得な特典を用意してお待ちしております。

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2010.01.26

MITOUJTAGのレンタルサービスを企画中

MITOUJTAGのレンタルサービスというのを企画しています。

このサービスは、MITOUJTAG Proをインストールした専用のパソコン(新品:ウィルス対策済み)と、USB-JTAGケーブルを、1週間程度の期間を定めて、貸し出しさせていただくというものです。

これまでMITOUJTAGを導入したくても、会社のPCに新規のソフトウェアをインストールする許可が出ないとか、デバッグしたい自社ボードに適用できるかどうかわからない時点で導入の決断ができない、緊急デバッグで3日間だけ使いたい、とお悩みの方を対象にしたものです。
インストールやセットアップでお客様の手を煩わせることなく、お手元に届いたら測定器感覚で、すぐにご利用開始いただけるという企画です。

レンタル価格やレンタル期間、サービスメニュー、サービス提供開始時期・終了時期などはまだ未定で、これからじっくり考えていきたいと思います。

基本的なサービスメニューとしては、
・有償。価格は未定だが、かなり割安。
・期間は1週間から10日程度。
・初回ご利用時は説明員も付いてきます(オプション)
・確実に動作する評価ボードを付属してMITOUJTAGの動作を体験していただいたのち、お客様設計のボードにスムーズに移行できるようサポートします
・ご評価いただき、気に入っていただいてご購入された場合には若干の割引価格で提供させていただきます

MITOUJTAGを導入したいけれども、
「固定資産になるものを会社で買いにくい」という方もいらっしゃると思います。
「導入のための評価に使いたい」とお考えの方もいらっしゃると思います。
「本当にデバッグに必要なときだけ使いたい」とお考えの方もいらっしゃると思います。
「どうせなら人も付けて欲しい」とお考えの方もいらっしゃると思います。
「無償でのレンタルなら使ってあげてもいい」とお考えの方もいらっしゃると思います。

皆様のご意見・ご要望をお待ちしております。
当ブログへのコメントでも、JTAGひろばでのメッセージでも、私への直メールでも構いません。

よろしくお願いします。

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オシロスコープ購入

オークションにてオシロスコープを購入しました。
テクトロのTDS620Bです。2.5Gサンプリングで500MHz帯域です。
おそらく15年くらい前のモデルだと思います。

この性能は確かにすばらしいのですが、家庭で使っているTDS220(1Gサンプリング/100MHz帯域。約8年前に購入)のほうが使い心地がよいような・・

TDS220は、サンプリングを止めてから、時間分解能ノブをぐりぐり回していけば、拡大も縮小も自由自在ですし、水平軸の調整もスムーズにできます。
それに対してTDS620Bは、STOPさせてから、波形を拡大したり移動するときの操作がスムーズでないんです。サンプリング数をあらかじめ決めておかなければならなかったり、ズームのON/OFFと水平軸メニューにあるFit To ScreenのON/OFF、それから時間分解能が互いに影響しあっている点。それに、全体的にもっさりした動作。

私、気が付きました。

きっと、今から10年くらい前にオシロスコープの操作体系が革新的に変わったのではないかと。今のオシロになれてしまった軟弱な身だから、昔のオシロの操作がやりづらいと感じるのかも。それに、15年前のモデルと10年前のモデルでCPUの速度が劇的に違うのかも。

贅沢も言っていられないので、体で覚えることにします。

DDR2の波形を見たりするのが楽しみです。

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2010.01.25

LED光センサアレイ2号機が完成!

LEDを光センサとして使ったLEDマトリクスが完成しました!

初めて当ブログをご覧になった方のために、何をやっているか簡単に説明します。

LEDは光を出す電子部品ですが、逆に、LEDに光を当てると微弱な電流が発生して光センサとなります。LEDをセンサとして使うだけならさほど難しくありませんが、マトリクスにして、電光掲示板のように光らせられるようにすると、急に難しくなります。

いろいろ工夫して、触って遊べる電光掲示板を作りました。

今回は3色フルカラーLEDを10×10のマトリクスに組んでみました。
Ledsensor2

LEDのパネルを指などで覆って影にすると、影にした暗さの度合いに応じて赤→緑→青→白と色が変わります。FPGAの中にΔΣADを30個入れて、赤・青・緑のLEDを8bit精度で階調コントロールして、微妙な色合いを出しています。

指を広げたりすると、ぼわーっとオーラのような、素敵な模様が出ます。指をうごかすとゆらゆら動きます。

いや・・、なんというか、実物は画面では伝えきれない面白さがあります。
実物は動画よりも、もっと綺麗です。
この基板、Spartan-6のサンプルアプリとしてEDS Fairに持っていきますので、ご興味のあるかたは特電ブース(@FPGAビレッジ)にお越しください。

・・うーん。これはいままで作ったおもちゃの中で一番面白いかも。
いつの日か、3メートル×1メートルくらいの大きなLED光センサパネル(というか、LED光センサの壁)を作って、その前を歩けるようにしたいです。夢です。

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2010.01.24

J-Writer販売再開

J-Writerの販売を再開しました。
予定では0時30分からとのことでしたが、22時35分ごろになりました。
販売開始が遅くなりまして申し訳ございません。

--

1/25 0:06
完売しました。ご利用ありがとうございました。
また、近いうちに追加製造できると思いますので、
今回ご購入いただけなかった方も、そのときにまたよろしくお願いします。

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2010.01.23

LED光センサアレイ2号機の開発

Spartan-6 FPGAボードのアプリケーションとして、LED光センサアレイ2号機を開発中です。とりあえず光センサとして動くようになりました。

感度の調整などはこれからです。

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2010.01.21

EDS Fair 2010に出展します

悩みましたが、EDS Fair 2010に出展いたします。EDS Fair 2010は、来週1月28日(木)~29日(金)に、パシフィコ横浜にて行われる展示会です。
Edsf2010

そもそも何の展示会なのかというと、実は私もよくわかっていないのですが、「EDA技術・ASIC、FPGA/PLDをはじめとする先進のデバイス技術・IPの再利用技術・組込ソフトウェア技術・各種設計サービスなど」ということだそうです。ASICやFPGAやPLDなんでもといったところでしょうか。

当社の出展内容は、Spartan-6ボードとMITOUJTAG Proのデモンストレーションです。
短い時間ですがセミナーも行います。

●セミナーテーマ
 『~ムダな苦労はもうしたくない!~ FPGA開発を楽にするJTAG活用ノウハウ』
●セミナー日時
 1月29日(水)11:05~11:10
●場所 アネックスホールF201


今回の展示会も、特電は、強引な勧誘を伴った客引きを行いません。売り込みや、興味のない方に無理やり興味をもたせようとするしつこいトーク、それから強引な呼び込みも決して行いません。
展示会って、『ブースの前で遠巻きに見ているだけで、中から人が出てきて 「いかがですか?」と声をかける』ような出展社がよく見かけられますが、特電はそういうことをしません。興味のない人の腕の中に無理やりパンフレットをねじ込んだりもしません。
お客様が心ゆくまで安心してMITOUJTAGやSpartan-6をご覧になって、触れられる環境をご用意いたします。

また、説明員が説明しなくても、お客様が展示会場でMITOUJTAGに気軽に触っていただけるような簡単マニュアルとかも用意しようかと思っています。

ぎりぎりまで悩みましたが、出ると決めたからには、ご来場いただいたお客様に満足していただけるよう、全力でブースの企画と設営に取り組みたいと思います。零細企業ならではの小回りの効く出展企画を、今日ミーティングして、立案しました。

皆様のご来場をお待ちしております。お楽しみに。

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2010.01.20

バッチファイルでISE11を操作して軽快に論理合成

XILINX ISE11の統合環境は重いです。
起動したとき。ファイルをセーブしたとき。論理合成をするとき、止めたとき。
あらゆるシーンで重くなります。
それに、統合環境がものすごい量のメモリを使っています。

そこで、バッチファイルを作ってDOSプロンプト上で論理合成をする方法を紹介します。

① まず、普通にISEのプロジェクトを作って、論理合成します。
最初の1回目は普通にISEの統合環境で行います。

② 論理合成・配置配線・BitGenが通って、bitファイルが出来上がったら、そのプロジェクトがあるフォルダを開いて、*.cmd_logというファイルを探します。なお、私はメインのモジュールをmain.vhdにすることが多いので、main.cmd_logが出来上がります。

③ このファイルは、XILINX ISEの統合環境が実行したコマンドが記録されているものです。このファイルを開いて、xst、ngdbuild、map、par、trce、bitgenという順番でコマンドが実行されている最後の部分を確認します。
じつは、ISEの統合環境は、xst.exe、ngdbuild.exe、map.exe、par.exe、trce.exe、bitgen.exeというコマンドを、複雑な呼び出しているのだけなのです。

ちなみに、C:\naitou\np1027\fpga\NP1028\というディレクトリにnp1028main.iseというプロジェクトを作って、メインのモジュールをmain.vhdにしたときの、main.cmd_logの内容はこんな感じです。
Ise_bat1

④ xst、ngdbuild、map、par、trce、bitgenの順番に実行された最後の部分を切り取って、新規に作成したテキストファイルに貼り付け、ファイル名をgen.batとして保存します。(バッチファイルのファイル名は何でもいい)

ただし、各コマンドの間に、
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 GOTO :END
という行をはさんで、最後に
:END
pause -1
と書いておきます。
こうすることで、エラーが発生した際に停止させることができます。

⑤ 作ったバッチファイルを実行します。
実行してみたときの画像は次のような感じです。

実行開始のようす
Ise_bat2

論理合成を開始して少し経ったところ。ISEのメッセージWindowに出るメッセージが、コンソール上に流れます。見たことのあるようなメッセージです。
Ise_bat3

論理合成終了。これでBitファイルが出来ています。
Ise_bat4

⑥ もしプロジェクトの階層構造を変化させたり、さまざまなオプションを変更したときは、①からやりなおしてください。

これで、何度も論理合成を繰り返してデバッグする際の手間が少しだけ省けます。
また、論理合成が終わったあとに自分で指定したプログラムを走らせることも簡単にできます。

参考までに出来上がったバッチファイルの例を紹介します。


xst -ise "C:/naitou/np1027/fpga/NP1028/np1028main.ise" -intstyle ise
-ifn "C:/naitou/np1027/fpga/NP1028/main.xst"
-ofn "C:/naitou/np1027/fpga/NP1028/main.syr"
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 GOTO :END
ngdbuild -ise "np1028main.ise" -intstyle ise -dd _ngo -nt timestamp -i
-p xc6slx16-csg324-3 main.ngc main.ngd
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 GOTO :END
map -ise "np1028main.ise" -intstyle ise -p xc6slx16-csg324-3 -w
-ol high -t 1 -xt 0 -register_duplication off -global_opt off
-mt off -ir off -pr off -lc off -power off
-o main_map.ncd main.ngd main.pcf
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 GOTO :END
par -ise "np1028main.ise" -w -intstyle ise -ol high
-t 1 main_map.ncd main.ncd main.pcf
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 GOTO :END
trce -ise "C:/naitou/np1027/fpga/NP1028/np1028main.ise"
-intstyle ise -v 3 -s 3 -fastpaths -xml main.twx main.ncd
-o main.twr main.pcf -ucf main.ucf
IF %ERRORLEVEL% NEQ 0 GOTO :END
bitgen -ise "np1028main.ise" -intstyle ise -f main.ut main.ncd
:END
pause -1

すごいオプションの量ですね。

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2010.01.19

【数量限定】J-Writerの販売を再開します

大変お待たせいたしました。
数量限定ですが、「万能JTAGプログラマ」J-Writerを販売再開させていただきます。

今回販売する数量は3個と、大変少なくて申し訳ございません。
1月24日(日)の午前0:30から、オンラインショップでのみご注文を受け付けます。先着3名様限定です。価格に変更はございません。

なぜ販売できる数量が少ないのかと申しますと、使っている部品が入手困難なのです。どうやら、昨年の中旬から世界中の半導体工場が止まってしまった上に、人員を削減したりして半導体会社も売れ筋ではないICをなかなか作るわけにはいかなくなっているようです。流通も在庫を持たなくなったりして、どこを探しても入手困難な部品というICが多数出てきてしまいました。少しでも在庫がある商社はWorld Wideで取り合いが起こり、特殊な電子部品でなくても、少量のICを、かつ1年を通じていつでも欲しいときに購入するというのが難しくなっています。
このJ-Writerでは、某社の新製品ともいえる良さげな電源ICを使ったのですが、それが入手困難品になってしまったのです。他にもTI系のICは軒並み入手が難しいです。

今回放出する3個というのは、当社で保守用の在庫として持っていた部品を使っています。そのため、その次の予定はいまのところ目処がたっておりません。もしかすると次の3台で販売終了となってしまうかもしれませんが、運がよければ春頃にはもう少し出せるかと思います。

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2010.01.18

フルカラー電光掲示板への第一歩

まずは先ほどのLED光センサアレイに、電光掲示板のように文字を表示させてみました。このLEDマトリックスは、このSpartan-6 FPGAとトランジスタと抵抗、LEDで出来ています。

ついに、フルカラー電光掲示板を作る第一歩を踏み出しました。

デジカメがCCDで、LEDがダイナミック点灯なので、なんだかすごいスミアが出ています。

なお、このように文字表示を行っていますが、Spartan-6 FPGAの中には回路は全く入れていません。FPGAは空のまま、バウンダリスキャンでI/O端子を操作することによってLEDの表示を行っています。
このような、面倒で、ちょこちょこと修正したくなるようなデバッグ用の出力パターンは、FPGAの中にハードコーディングするよりも、端子だけ動かしたほうが100倍ラクです。

結局、ここまで来るのにISEは使っていません。明日からHDLを書いてみようと思います。

バウンダリスキャンで動かすためのスクリプトはこちらにあります。
このフルカラー電光掲示板兼LED光センサの回路図はこちらです

くだらないですが、どうぞお楽しみください。

Let's ぬか喜び !

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基板作りでミスをしないために

基板作りはミスの連続です。
大きい部品ではなく、特に小さい部品、簡単な部品ほど間違いが多くなります。

下の写真はET2009でのデモ用に、うちのアルバイト君に作ってもらった「LED光センサ2号機」なのですが、発色がおかしいという問題がありました。
一応、虹色になるはずなのですが・・

Ledsensor2

そのアルバイト君によれば、LEDをどんどん点けていって、流す電流が多くなると暗くなるということでした。
そこで、実験してみました。

確かに、たくさん点けると暗くなりました。オシロで見るとアノードの電圧がどんどん下がっていくのがわかりました。回路図をみればアノードはPNPトランジスタのコレクタだから、そんなに柔な仕様じゃないはず。
Ledsensor2_1

基板上のトランジスタのシルクを見ても、確かにECBの向きはデータシートと照らし合わせて問題ない・・・
Ledsensor2_2

・・・と、思ったのもつかの間。戦慄が走りました。

回路図のシンボルと、基板のシンボルのピン配置が対応していない・・!

PROTELのライブラリに入っているPNPトランジスタのシンボルを次の図に示します。
Protel_pnp_2
このシンボルは、デフォルトではピン番号が表示されていないのですが、強制的に表示させると、1-B,2-E,3-Cというピン配置であることがわかります。

しかし、基板の部品ライブラリは自社で作った特別なものです。ここで、基板の部品ライブラリとの整合性が取れていなかったのでしょう。

些細なことなのですが、こういうことはよくあります。FPGAとか大きな部品はまずFootPrintを間違えないのですが、小さなスイッチとかLEDとかトランジスタとか、3端子レギュレータに限って、間違えが多くなります。

自分も本当に、こういうFootPrintの間違いをよくやってきました。
いまでもたまにやります。

何十枚か基板を作るうちにミスをしなくなってくるのですが、だんだんミスをしにくくなるのは、基板を作って失敗を重ねていく過程で、いろいろなノウハウが溜まっていくからなのでしょう。だから、基板作るときの、あれやっちゃいけない、これ確認しなきゃいけない、というノウハウを明文化して集大成を作ればいいのでしょうが、目の前の基板設計が終わると、思い出さなくなってしまいます。
良い基板を作るのは経験とノウハウですから、いつかそれを明文化しなきゃとは思うのですが、なかなかできないですよね。

さて、結果的にエミッタとコレクタが逆になっていたわけです。トランジスタはベースを中心にエミッタとコレクタは対象ですから、入れ替えても動くといわれています。しかし特性は劣るといわれています。
確かに今回の回路ではエミッタとコレクタが逆になっていたので、一応動作はするものの、ON抵抗がとても高く(いや、hfeが低いのか)、満足な電流を流すことができずにLEDが暗くなるという現象が出ました。
特性が悪くなるというのが実際に体感できて、貴重な経験だったと思います。

トランジスタを斜めに実装して、EとCを入れ替えることで、本来の回路の動作になりました。
Ledsensor2_3

いっぱい点けても暗くなりません。

めでたしめでたし

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2010.01.16

特電ユーザサポート用サイト「JTAGひろば」を開設しました

本日、「JTAGひろば」という特電ユーザサポート用コミュニティサイトを開設しました。

http://www.tokudenkairo.co.jp/hiroba/

いままで、お客様からのご意見やご質問といったフィードバックを頂くにはどうしたらよいかと悩んできました。掲示板だと海外からの迷惑書き込みが激しいし、メールでは当事者間で情報を交換できないので、有益な情報がオープンになりません。

そこで、コミュニティサイト「JTAGひろば」を立ち上げることにいたしました。
これは、ブログやWebサイトには書けない「秘密の技術情報」を、
信頼できるお客様にだけ提供したいという意思から生まれました。

今まで書けなかった秘密のネタや、技術情報を、これからは「JTAGひろば」に書いていきたいと思います。
(まだ作ったばかりなので、ほとんど情報はありませんが、これからいろいろ書いていきます)
それから、いろいろなデータファイルやサンプルプロジェクトファイルなども、どんどんアップロードしていきたいと思います。

そのサイトでは、当社製品の使用方法についてのQ&Aや、改善要望も受け付けています。不具合や改善要望をご報告していただいたら、誰からも見えるオープンな状態になりますので、私としても誠心誠意を持って迅速に対応するつもりです。

当サイトのご利用は基本的にすべて無料です。広告も一切ございません。
ユーザ同士のコミュニケーションを強制することもございません。
基本的に、特殊電子回路からの情報提供サイトと考えていただければ間違いございません。


・・・
さて、まだ作ったばかりなので1人もユーザがいません。さびしいです。
そこで、早期にご登録いただいた皆様には、素敵な特典をご用意いたしました。

なんと、2月上旬までにご登録いただいた皆様には、特電から
オリジナル・バレンタイン・チョコレート
をお届けいたします。
なお、もし万が一、作ったチョコレートの数を上回る方がご登録されたら、先着順とさせていただきますので、ご了承ください。

ただのチョコレートではございません。神戸のお菓子屋さんに特別に作ってもらった「ここだけでしか手に入らない」特別なチョコレートです。エンベデッドな風味あふれる、かつて無いチョコレートに仕上がるはずです。お楽しみに。

新規のユーザ登録は下記のURLから行えます。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/sns.html

では、皆様のご参加をお待ちしております。

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2010.01.15

MITOUJTAG Light販売終了のお知らせ

本日、平成22年1月15日を以って、MITOUJTAG Lightの販売を終了させていただきました。
約1ヶ月の間に、予想を上回る数の、大変多くの皆様からのご注文をいただきました。
本当に、本当にありがとうございました!!

ご利用いただいた皆様のFPGA開発がもっともっと楽しいものになるよう、
今後も追加機能のリリースなど、機能アップに努めていきたいと思います。

じつは、MITOUJTAG 2.14から、MITOUJTAG LightとBASICとProは、基本部分はすべて同じバイナリを使用するようになりました。設定ファイルや、同梱するDLLの違いで機能の差が発現されています。
今後はすべてのバージョンで同時に新機能が追加できるようにしたいと思っています。

とりあえず、次のバージョンアップの予定は、
・ALTERAのJTAG通信を利用した埋め込みロジアナの開発
・ロジアナの画面を画像としてクリップボードにコピーする機能(ブログに貼り付けやすくしたい!)
・ロジアナの波形を印刷する機能
・バウンダリスキャン可視化ウィンドウの画像を印刷する機能
・端子の状態表を印刷したりクリップボードにコピーする機能
・初代CoolRunnerの書き込み対応

などを考えています。いろいろやりたいことがあります。

ユーザの皆様のご期待に沿えるよう頑張って行きたいと思います。
これからもよろしくお願いします。

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2010.01.14

Web系人材 急募!(Webデザイナ、DBアプリケーション)

特殊電子回路は、Web系の人材(アルバイトまたは契約社員)を急募します。

今回募集している人材は、
① Web/データベース・アプリケーション・エンジニア
② Webデザイナ
です。

◆Web/データベース・アプリケーション・エンジニア◆
特殊電子回路は今まで在庫管理や、販売管理、社内ToDo管理、顧客管理などを表計算ソフトを使って行ってきました。しかし、昨今の急速な成長に伴い、もはや表計算ソフトでの管理は限界に近づきつつあります。

そこで、一刻も早く、データベースを介した在庫や販売などの管理システムを構築する必要性を感じています。Webベースのアプリケーションを導入したいのですが、現在、社内にはそのような知識を持った者がおりません。
こういったシステムを構築するため、専門的知識を持った貴方の力が必要なのです!

このような社内システムを開発してくれる方を心から望んでいます。

◆Webデザイナ◆
当社は昨今、取り扱い商品数の増加や、製品のバージョンアップが行われていますが、Webサイトの更新が追いついていません。Webサイトの多くのページには古い内容が更新されずに残っていたり、見た目も良くないページがたくさんあります。

しかし、現在、私を含め社内にはスタイルシートやJavaScriptを使いこなせる人はおらず、Webのデザインについても専門的知識を持った方もいません。

そこで、どうか、貴方のCSSやJavaScriptなどの専門的知識を活かして、弊社Webサイトを美しく生まれ変わらせてください。そして、日々、常に最新の情報をお客様にお届けできるよう更新をしていただきたいのです。
貴方の力がどうしても必要なのです!


なお、当社は「週5日・9時~17時」という、いわゆるフルタイムな勤務は望んでいません。
学業や子育ての空いた時間に、無理をせずに長期で働いていただけるのが理想です。
また、基本的には残業はありません。14時~15時で上がっていただいて構いません。
週2~3日の勤務でOKです。ただし、週1日だけ勤務するというのはご容赦ください。
土日と祝日は休日です。

さて、採用の最大の条件は、明るく元気があること。
電子回路の用語(FPGAとは何ぞやとか)を知っている方は大歓迎です。
あとは、CGIやJavaScript、PHP、CSS、DBの知識などがあればそれ以上望むことは何もありません。

時給1200円以上ですが、能力や経験、勤務可能日数によって増減します。
だいたい、月7万円~20万円は保障します。

繰り返しになりますが、「週5日・9時~17時」というフルタイムの勤務は望んでいませんので、無理のない範囲で、空いた時間に、気分転換をかねて、でも責任感は持って長期に仕事していただけることを望んでいます。
アルバイトにするか契約社員にするか、勤務時間と日時は、ご希望にあわせます。

今回の募集について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jobs2.html

↑の募集ページはあまり綺麗ではありません。だからこそ、貴方の力が必要なのです。
どうか、よろしくお願いします。

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2010.01.13

バーコードを印刷したい

バーコードを作りたいと思いました。そこで、バーコードの調べてみました。

いわゆるバーコードは、JANコードと言います。
JANコードは「45」または「49」ではじまる13桁の数字で、
「企業コード+商品アイテムコード+チェックディジット」という構成になっています。
商品アイテムコードというのは各企業が勝手につけてよいとされる番号です。

つまり、企業コードを割り当ててもらえば自分でバーコードを作ることができるわけです。

企業コードを割り当て・管理しているのは財団法人 流通システム開発センターというところで、ここに申請して企業コードという数字を割り当ててもらうことになります。

そのやりかたは、
① 「JAN企業(メーカー)コード利用の手引き」という本(\1,200)を買う
② その本の巻末に付録されている申請書を書く
③ 郵便局で登録料を支払う
④ 申請書を郵送する
これで2週間ほどで企業コードが届くとのことです。

申請の審査は、かなりゆるい感じでした。
登記謄本は必要ないし、会社実印ではなく社印(各印)でよかったりします。
それに登録料も、製造業で年商1億円未満なら3年で10,500円、1億超えても5億までは31,500円ですから、めちゃめちゃ安いです。正直、その10倍くらいの値段を覚悟していました。

1万~3万円程度でバーコードが作り放題なのです!
それに比べてUSBの登録料ときたら・・・

手引きによれば、コンビニの収納代行サービスにも使えるようなことが書いてあるし、非常にお得な気がしてきました。
これはぜひやらねば!
ということで早速申請しました。2週間後が楽しみです。

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2010.01.11

MITOUJTAG Pro 特別版リリース

MITOUJTAG Pro 特別版をリリースいたします。

Mps_1

これは、特定のターゲットボードでのみご利用いただける、
MITOUJTAGのいわば基板限定バージョンです。

基板が限定されているという以外には、制限はありません。
C言語で記述できるJTAGスクリプトも、ロジアナもちゃんと動きます。

Mps_2

この製品は、弊社のPCI Express評価ボードにバンドルしてリリースします。
つまり、単体での販売はしておりませんが、追加費用は¥0です。

明日以降にご注文いただいたPCI Express評価ボードには、MITOUJTAG Pro 特別版のCD-ROMをお付けして発送いたしますのでお楽しみに。
もちろん、これまでにPCI Express評価ボードをご注文いただいた方にも、ご購入時期に関わらず、MITOUJTAG Pro 特別版のCD-ROMを無償でお届けいたします。詳しくはお問い合わせください。

Mps_cdrom

MITOUJTAGで、皆様のFPGA開発がますます楽しくなりますように!

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SP6ボードのDLLを更新

SP6ボードのDLLを更新しました。
大きな更新点は、
●USBに複数のボードがささっている場合に、選択して開けるようにした
●個々のUSBボードに、ユーザが識別情報を設定できるようにした
●EZ-USB FX2にぶらさがっている64kbitのEEPROMの読み書きをサポートした
●将来の拡張に向け、DLLがエクスポートする関数名や序数を整理した
●BorlandC++だけではなく、VisualC++用のインポートライブラリとサンプルアプリを用意した。
です。

マニュアルは下記のURLからダウンロードしていただくことができます。
「tkusb_manual.pdf」をダウンロード

リファレンスデザインは、こちらのページからダウンロードできます。

皆様、特電Spartan-6ボードをどうぞよろしくお願いします。

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2010.01.06

仕事始め

今日は特電の仕事始めの日。
みんなで神田明神に初詣にいってきました。
それなりに混んでいましたが,昇殿参拝を申し込んだらすぐに入れました。
事務所に戻ってから、年末忙しくてできなかった大掃除をしたり、
注文いただいていた商品を出荷したり。

さあ今年も頑張ろう!

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2010.01.05

SP6ボード・リファレンスデザインの更新

SP6ボードのリファレンスデザインを更新しました。

リファレンスデザインは、こちらのページからダウンロードできます。

今回の更新点は、USBのモジュールを、USB側とユーザ回路側で別々のクロックを使えるようにしたことです。

それから、ようやくですが、USB IPコアのマニュアルを作成しました。
「tkusb_manual.pdf」をダウンロード

これで、クロックドメインが容易に分割できるようになり、アプリケーションが作りやすくなったと思います。

皆様、特電SP6ボードをどうぞよろしくお願いします。

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2010.01.04

あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます

年末から今にかけ、データ転送コアの開発を行っていました。
といっても、本来の目的である4方向のデータ交換まではまだ到達せず、
EZ-USB FX2とFPGA内でのデータ転送でハマってしまっていました。

いまあるSP6ボードのサンプルデザインでは、EZ-USB FX2とFPGAはともにUSBのクロック(48MHz)で動かすような仕様になっています。しかし、これは使いやすいとはいえません。なぜなら、FPGAの中のユーザロジックは任意の速度で動かしたいわけです。

USBとユーザロジックというクロックドメインの異なる回路間でデータを受け渡しするには、非同期回路のテクニックが必要になります。

ISE11.4のCoreGeneratorにはFIFO Generatorが内蔵されていて、いろんなFIFOを作ってくれます。その中に非同期FIFOもあるのですが、これを使ったのがハマりの源でした。
FIFOの出力であるEMPTYやFULLといったフラグ、それから残量値の出るタイミングが、正直言ってよくわからないのです。どちらかのクロックに同期しているのか、それとも両方のクロックがきた後に更新されるのか。

ハマりにハマってようやく動くようになってきました。でもまだ完璧ではないので、ユーザ側のロジックのクロックは12.5MHz以上ないとうまくいきません。
ともかく、今日か明日には、ドキュメント付きでEZ-USB FX2の汎用FPGAインタフェース回路を公開できるようにしたいと思います。

今年もよろしくお願いします。

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