Spartan-6のIDELAY2の遅延は何ps?
Spartan-6のIDELAY2の遅延が何psかということは、データシートにも記載されていません。何度も読むうちに、だいたい1タップが80psくらいではないかと思えてきたのですが、よくわかりません。
そこで、過去に行ったVirtex-5のIDELAYの実験のような方法で1タップの遅延を測ることにしました。
そのやり方は次のような感じです。固定パターンをISERDESに入れ、ディレイを1タップずつ動かしていってデータが変化する点を2箇所選びます。固定パターンの周期はわかっているので、
周期÷変化するまでのタップカウント = 1タップの遅延時間
という方法で測れるというものです。
OSERDESから00000001というパターンを1Gbpsの速度で出してISERDESで受け取ります。ISERDESの出力は80Hというパターンになっています。そして、遅延をずらしていくと32タップあたりでパターンが乱れて、40Hか01Hになるかと期待したのですが、また80Hになってしまいました。
そして、36タップごとに同じようなことを繰り返します。1000nsを36タップで繰り返しているならば、1タップ=27psということになります。うーん。
なんだか正しいような正しくないような、よくわからない結果でした。Spartan-6のIDELAYは、Virtex-4/5のものとは違い、遅延時間が1ビットの遷移時間を超えてはいけないのですが、それが原因かもしれません。
(これがうまくいけば、80psくらいの分解能のロジアナがつくれるかも、しめしめ・・というわけなのですが、そううまくはいきませんでした。)
今回の実験に使ったVHDLのソースファイルと、前回の通信実験に使ったソースファイルは、こちらにアップロードしました。ISERDESやOSERDESを試してみたいという方は、ぜひご覧下さい。
追記
某所で高速なオシロをお借りして、OSERDESの波形を見てきました。特電Spartan-6ボードのピンヘッダからの出力部を差動プローブで見たところ、ちゃんとアイが開いて綺麗な波形でした。
| 固定リンク
コメント