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2012.02.29

電源の立ち上がりを待ってからロジアナキャプチャ

MITOUJTAGに、電源の立ち上がりを待ってからJTAGロジアナでキャプチャを開始する機能をつけようと思います。

どういうことかというと、バウンダリスキャンでI/Oピンをサンプリングして波形として表示する際に、ターゲットボードの電源がONになるまで待機するということです。
Power_wait

なぜならば、電源ON直後の波形を見たいからです。

次の図は、Spartan-3E+外部PHYのPCI Expressボードで、電源ON後の波形を見たものです。コンフィグ関連の信号と、PHYの信号の一部、そして受信したTLPの個数をGPIOに出力して見ています。

Pcie_ok

①電源がONしてからおよそ750msの間、コンフィグ関連の端子(MOSI,MISO,CS,CLK)が動いています。
② コンフィグが完了すると、FPGAの端子が出力に変わり、動き出します。
③ FPGAが動き出すとすぐにPCIeがリンクアップして、約200ms後に最初のTLPを受信します。
④ その後、多くのTLPを受信して、受信したTLPの数が188個に達します。

このような電源ON直後の端子の状態が見えるので、デバッグに役立つというわけです。

ところで、なんでこんな機能が必要になったかというと、お客様からのご連絡で、PCIeボードとあるメーカーのPCとの組み合わせで相性が悪い場合があるということがあったからです。電源ON後に稀に立ち上がらないことがある。CTRL+ALT+DELでの再起動では問題ない、とのことでした。

つまり、電源ON直後のリセット時の波形を見てみないとわからないのです。CTRL+ALT+DELでの再起動でエラーが出るのであれば、FPGAの電源はONしたままなのでChipScopeでも何でもいろいろな手段があると思います。
しかし、今回のお客様の件では、電源ON直後にしか現象が起きなかったので、デバッグが難しかったのです。

そのため、MITOUJTAGにそういう機能を付け加えたという次第です。

もちろん、一発で原因の見等もつきました。
起動に失敗する場合は、受信信号の極性反転を示す「RX_POLARITY」という信号が'1'になっていました。この基板では受信信号の極性反転はしていないので、RX_POLARITYは'0'でなければなりませんが、問題の起こるPCではなぜか誤認識してしまう場合があるようです。
Pcie_pol_ng

次はブロックRAM版のJTAGロジアナにも電源待機機能を入れて、電源ON直後のFPGAの内部状態をサンプリングしてみることにします。

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2012.02.28

秋月のRX621ボードでUSBや特電ライブラリを使うには・・

秋月のRX621ボードで、USB CDCを含めた特電ライブラリ(RXduinoを含む)を使う実験を行いました。

秋月のRX62ボードはRX621というRXマイコンの100ピンが乗っています。
(正式な型番はR5F56218BDFP)

RX621とRX62Nの違いはネットワーク系のコントローラが乗っていないことです。
USBに関しては同じように使えるはずです。

Akirx62

そこでRaXino♪用にコンパイルしたものがそのままで動くかどうか実験してみました。

まず、秋月ボードのDIPスイッチを下の写真のように「上上下下」に設定します。これで、リトルエンディアンのUSB書き込みモードになります。

Akirx62_prog_2

USBをつないで特電のRXPROGを起動します。RaXino♪として認識させると普通に認識でき、書き込みもできました。どうやら、RX62NもRX621も書き込みのアルゴリズムは同じようです。そこで、RaXino用のRXモニタを書き込んでみます。
※FDTを使いたい人はFDTで書き込んでも構いません。

Akirx62_prog2_3


次にDIPスイッチを「下上下下」にセットします。これで、シングルチップモードのリトルエンディアンでプログラムが走ります。
Akirx62_prog3

USBをつなぐとRX62マイコンの中に作った仮想COMポート(USB CDC)が動き、TeraTermで接続できるようになります。
Akirx62_prog4

見事にRaXino♪として認識されてしまっていますが、USBも CDC含めて問題なくRX用のモニタが動いてしまいました。
Akirx62_prog5

RX62N用のWebコンパイラのページで、RaXino用にコンパイルしたシリアル通信のプログラムをロードしてみましょう。RX62N用のWebコンパイラのページへ行って、ターゲットボードをRaXino♪を選択し、サンプルコードは「シリアル通信(RXDuino版)」を選択します。メモリマップの配置は「RAM実行用」を選択します。

Akirx62_webcomp

SRECファイルが生成されているので、ダウンロードしてuserapp.motというファイル名を付けます。

そして、先ほどのRXモニタでloadと打って、userapp.motをTeraTermの画面にドラッグアンドドロップします。
すると・・・
Akirx62_prog6

SRECファイルがRXマイコンのRAMに転送されます。そしたら、rebootと打ちます。
これで5秒後に先ほどのプログラムが起動します。

Akirx62_prog7

と、このように簡単にRXマイコンのUSBを使うプログラムが作れました。

なお、このRXマイコン用のWebコンパイラは誰でも無料で使えます。
RXPROGやRXモニタを使わなくても、普通にFDTで書き込めば誰でも無料で開発に使えますので、ぜひとも使ってください。

※Webコンパイラはもともと特電製品用に作ったのですが、秋月のボードでも動いてしまいました。今は特にボードの制限はしていません。


さて、簡単にUSBの使い方を説明します。
ライブラリにはRXduinoというC++のライブラリと、特電HALというC言語のライブラリがあります。(RXduinoは内部で特電HALを動かしているので、中身は一緒です)

RXduinoではシステムの起動時にすでにUSB仮想COMポート(USB CDC)が使えるようになっています。
そのため、ユーザが特別に何かをしなくてもUSBがすぐに使用可能です。

TeraTermなどでポートを開いたら、最初にEnterキーを押してあげれば、USB CDCが選択されます。
そして、


Serial.print("hogehoge!");
いう関数を実行すれば、USBで文字列を送信できます。USBから文字を受信する場合は、

if(Serial.available())
関数で受信バッファにデータがあるかどうかを調べて、

 Serial.read()
関数で1文字ずつ受信します。このやり方はArduinoと同じなので簡単ですね。

特電HALを使う場合、よりきめ細かいコントロールができます。


 sci_init(SCI_USB0,38400);
 sci_convert_crlf(CRLF_CRLF,CRLF_CRLF); // \nを\r\nに変換
というコードを実行してUSB CDCをオープンします。
文字列を送信したい場合は、

 sci_puts("hogehoge!\n");
という関数を実行します。
受信バッファに受信した文字があるかどうか調べるときには、

 if(sci_rxcount())
と実行して、

 sci_getc();
で1文字ずつ受信します。とても簡単ですね。

USB CDCライブラリの詳しい説明は、ここここここにあります。

WebコンパイラではRX用ライブラリは無料で使えるので、お客様も、まだお客様になっていない方も、RXマイコンのUSBを使ったプログラミングを楽しんでみてください。

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2012.02.27

EZ-USB FX3の基板を出図。くねくね

なかなか進んでいなかったこの案件ですが、ようやく、今日、基板を出図しました。
出来上がりは3月7日。


部品面はこんな感じ。
Fx3_top

半田面はこんな感じ。
Fx3_bot

USB3.0のパターン配線にはいろいろ気を付けなければならないことがありました。
まず、P板.comではプリプレグが0.2mmなので、特性インピーダンスを出すには、差動配線の幅が0.32mm、ギャップが0.30mmくらいです。つまり、かなり太い

それから、5GHzの配線をFR-4のガラエポ基板に流すわけですから、かなりいろいろ大変です。
・配線は短くというのは当然
・USB3.0のBコネクタは裏面に端子が出るので、最初の配線は半田面でしなければならない。
・ACコンデンサはコネクタ側に配置する。
・GND電位のViaをいっぱい配置しなければならない。
・高速差動配線の裏の電源プレーンは、両面ともGNDにすること。
・AC(結合)コンデンサの下は両面ともGNDのプレーンを抜くこと。
・ACコンデンサがある部分は1mmくらいのパターン幅があるから、内層にGNDパターンがあると34Ωくらいの低いインピーダンスになってしまうので、コンデンサの裏のjベタGNDは抜かなければならない。
・CYUSB3014は、0.8mmピッチのBGAでありながら、いちばん中心のピンまで全部使っていて、しかも外側にGNDがあるので、内層が引き出しにくいこと。
・CYUSB3014は、電源が少なくとも6系統くらいは必要であること。(1.2V×5種類、3.3V×1個種類、5V×1種類)

こういった細かい注意点がいくつもあるので、適当に基板を作ってもおそらくガイドラインには適合しないでしょう。こうした細かい点をちまちまと対応していって、今日、ようやく出来上がりました。

結論をいうと、CYUSB3014の基板設計はかなり大変でした。軽い気持ちではじめたら結構ハマりました。この設計経験が次に活かせることを願っています。


それから、低速のほうのデータバス。(低速といっても32bitで100MHz)
この32bitのデータバスを等長配線しました。誤差は1mm以内に収まっているはずです。
Eqlen

このあたりが羽を広げた鳥のみたいでちょっとカッコイイとおもったりして・・
Fx3_mid

そこで思ったのですが、次にこういう基板を作るときにはナスカの地上絵のように動物を描いてみようかと思います。

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2012.02.26

MITOUJTAG更新:SPI ROM対応品種追加とPADファイルの読み込み機能修正

MITOUJTAGの更新パッチを作成しました。
今回の修正点は、
① XILINX FPGAに接続されたSST社のSPI ROMへの書き込み機能
② Spartan-6におけるPADファイルの読み込み機能修正
です。順番に説明します。

更新パッチはこちらのページからダウンロードできます。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/sp.html
一番上にある「● MITOUJTAG 2.4x 向けSPI ROM & PADファイル読み込み強化パッチ 」というのがそれです。


まず、MITOUJTAGは、XILINX FPGA(Spartan-3E以降)に接続されたSPI ROMに間接的に書き込む機能を持っています。これまでは、ATMEL、ST/Numonyx、Winbond、SSTなどの各種デバイスに対応してきましたが、SST社のSST25VF64Cという品種には対応していませんでした。

SST社のSPI ROMの32Mbitまでの品は、他のSPI ROMとちょっと違って書き込みアルゴリズムが素朴でした。ページ書き込みという概念がなく、1Byteごとに書いていく感じのアルゴリズムでした。
従来のMITOUJTAGでも、SST社の16Mbit品や32Mbit品への書き込みはできました。

SST社の16Mbit品と32Mbit品はちょっと嬉しくない感じのデバイスでしたが、64Mbit品は他社に引けを取らない高速な書き込みができるようになったのです!SST社の本気を感じます!今回MITOUJTAGが対応したのはこの64Mbit品です。(なお、SST25VF64CはMicrochipから発売されています)

このSST25VF64Cは8Mバイトの容量がありますが、メモリ全域にJTAG経由で書き込んだ場合、約4分でできました。1分間で約2Mバイトの書き込み速度といえます。XC6SLX45のデータを書き込むのであれば1分未満でできます。
(なお、MITOUJTAGでSPI ROMに書き込む際には、事前にiMPACTを使ってBit→MCSに変換する必要はありません。Bitファイルを直接書き込んでくださればOKです)

Sstrom_1

また、SST25V64以降ではSecurity IDという32バイトの領域がメインのメモリアレイとは別に用意されています。メーカーが書き込んだ8バイトのユニークなIDコードのほかに、ユーザが自由に書き込める24バイトの領域があります。この領域は書き換えできないようにロックダウンできるので、セキュアな機器を作りたい場合に使えると思います。

Sstrom_2

なお、このSST25V64Cへの書き込み機能はお客様からのご要望がトリガとなって対応しました。そのお客様がお使いになるのは8ピンのSST25V64Cなのですが、Digi-Keyで品切れになっていたため、16ピンのものを購入してピッチ変換基板で特電Spartan-6ボードにつないで実験しています。

Sstrom


もうひとつの改良点は、Spartan-6におけるPADファイルの読み込み機能の修正です。
以前ブログに書いたように、Spartan-6のバウンダリスキャンには問題があります。端子の入出力方向を決めるセルのビットの内容が正しくないのです。

しかし、XILINXはこれを問題だとは認めてくれませんでした。FPGAがコンフィギュレーションされる前のバウンダリスキャンは面倒みるけど、コンフィギュレーション後は知らないという感じでした。「仕様です。それならBSDLANONというツールを使って全部の端子をつぶして見えなくしてください。それで解決です。」的な回答だったと記憶しています。だから、普通はコンフィギュレーション後のSpartan-6は、正しくバウンダリスキャンはできません。

そこで、MITOUJTAGはこの問題仕様に対応するため、ISEが出力するPADファイルというのを読み込んで、Spartan-6の端子の入出力方向を調べ、正しくスキャンできるようにしました。

※Spartan-6のバウンダリスキャン仕様は特別なので、このことを知らないMITOUJTAG以外のJTAGツールでは正しいスキャン結果が得られないでしょう。いつだったかのトラ技の記事にも「Spartan-6はなぜかスキャンできない・・」的なことがかかれていました。

ところが、あるお客様からの連絡でわかったことは、このPADファイルを読み込む機能が、TQFP144ピンのSpartan-6で正しく動作していなかったのです。QFP版のSpartan-6は完全に盲点でした。
というわけで、今日、その修正を施し、QFP版のSpartan-6でもPADファイルを読み込んで、端子の入出力方向が正しく見えるようにしました。
Sp6dir


先日のロジアナ機能の強化やALTERA USB Blasterへの対応もそうですが、MITOUJTAGの機能はお客様からのご要望でどんどん進化します。ぜひとも「あんな機能が欲しい」「○○はできないの?」というご意見をお寄せください。 お待ちしています。

◆今回の更新パッチはこちらのページからダウンロードできます。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/sp.html


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2012.02.23

J-WriterがWindows 7 64bit版に対応(トラ技78Kマイコンも)

昨日、あるお客様からお電話で「J-Writerを64bit版Windowsで使いたい」とのご要望をいただき、ユニバーサルJTAGプログラマ「J-Writer」の64bit版デバイスドライバ(署名付き)を急遽リリースすることにしました。

下記のページから「Windows 7 (64bit)版用の署名付きデバイスドライバ(平成24年2月22日)」と書かれたものをダウンロードしてください。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jwriter.html#download

これで、Windows7の64bit版でも使えるようになります。

Jw64_1

実は、J-Writerの中身はトラ技78KマイコンとCPLDとバスバッファでできています。78Kの中では高速化されたトラ技BIOSがひそかに動いています。

Jw64_5

なので、トラ技78KマイコンもJ-Writerも同じデバイスドライバで動きます。以前は、NECエレクトロニクスさんが78F0730用のUSBシリアルのデバイスドライバを配布してくれていたのですが、ルネサスに合併されたのを境に公開されなくなってしまいました。たぶん、秘密にしているというわけではなく、すっかり忘れ去られているのだと思います。

そこで、当社で保存しておいたものをJ-Writerに使えるようにINFファイルを書き換えて署名を施し、J-Writer用として配布します。
※合併前に聞いた話では、トラ技78Kマイコンを組み込んだ機器をドライバともども販売して良い(ただし保証はしない)とのことでした。問題があるようなら公開停止します。

これで、Windows7の64bit版でも普通にインストールできるようになります。

署名がないドライバだと、Windows7は赤い警告画面を出してインストールさせないように誘導しますが、署名があるとむしろインストールを奨励するかのようなやさしいメッセージに変わるところが、ほろっときます。

Jw64_2

Jw64_3

というわけで、上のデバイスドライバはトラ技2008年8月号の付録78Kマイコンボードにも使えるはずです。

Jw64_4

もうだいぶん昔の付録基板になってしまいましたが、まだまだ動きますので可愛がってやってください。

Trg78k_64

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2012.02.20

EZ-USB FX3の評価ボードの設計中

新規に開発しているEZ-USB FX3の評価ボードですが、だいぶん出来上がってきました。
Fx3_5

結局、6層基板になりました。
EZ-USB FX3は1.2Vの電源が4系統も必要です。

それから、ブートプログラムがどこから起動するかというのは、PMODE[2:0]という信号で選択できるそうです。この端子を変更すると、I2C ROMから起動したり、SPI ROMから起動したり、USBからブートイメージをもらってくるようになったり、GPIF2につないだROMから起動したり、ということが選べます。
汎用の評価ボードなので、このPMODE[2:0]を切り替えやすいように、大き目のDIPスイッチを乗せました。

あと、EZ-USB FX3にはFSLC[2:0]というセレクト信号があります。これは、メインのクロックをどうやって選択するかということを決めます。基本的には19.2MHzの水晶をつないでおけば万事事足りるので、動的に選択はしないだろうと思われます。そこで、チップ抵抗で固定にしておきます。はんだ付けをすれば変更可能です。

SPIメモリとUARTのポートは共用されるらしいので、4個のジャンパピンで切り替えられるようにしておきます。UARTのラインバッファも基板にのせたので、モニタプログラムや簡単なRTOSならこの基板上で完結できると思います。

SPIはUARTと排他制御なので、I2CのROMから起動するのが通常の使い方になると思います。

それから、EZ-USB FX3にはI2Sというオーディオ用のシリアル通信バスが出ています。この端子をただのGPIOに設定して、USB-JTAG機能を搭載したいと思います。この基板がUSB3.0のUSB-JTAGにもなるようにしようというわけです。

あと謎なのは、VBATTというバッテリをつなぐ端子があるのですが、このICは何をバックアップしようとしているのかが不明。内蔵SRAMの内容を保存しておきたいという要望があるのでしょうか。
それから、ウォッチドッグタイマー用に32.768kHzのクロック入力(CLKIN_32)というのもあるのですが、本当に必要なのかどうかも不明です。

EZ-USB FX3にはいろいろ謎なことがあるので、やはり、動かしてみるまでわかりませんね。

基板の配線は全部引き終わって、デザインルールチェックも通ったので、このまま出図しても動いてしまうでしょう。あとはシルクを調整したり、配線の太さを調整したりして、より使いやすい基板に直し、今週中の出図をめざします。

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2012.02.18

EZ-USB FX3の評価ボードを作ります

Cypressから出た新しいデバイス「EZ-USB FX3」の評価ボードを作ります。

EZ-USB FX3は、USB3.0 SuperSpeedに対応したターゲットを作ることができるデバイスで、中にARM9が入っているという凄い石です。

外部インタフェースは32bit/100MHzの速度が出せて、400MB/sというUSB3.0 SuperSpeedの理想値を出せるのではないかと期待しています。

というわけで、その評価基板を設計しています。

Fx3_1

このボードはEZ-USB FX3を中心として、電源や、SPI ROM、I2C ROMなどが乗っています。また、万能基板スペースがあるので、拡張が容易です。さらに、特電Spartan-6ボードを乗せることができるコネクタが乗っています。

そのため、EZ-USB FX3+Spartan-6という組み合わせですぐに実験ができるというボードになる予定です。

Cypress自身や、某大手FPGA代理店もEZ-USB FX3とFPGAを組み合わせたボードを開発しているようですが、メザニンコネクタだったり、狭ピッチの表面実装コネクタだったりして、手っ取り早く使うわけにはいきません。
やはり、万能基板で実験できるようでないと、本当に使いやすいボードとはいえないと思います。

だから、私は、万能基板の2.54mmピッチにこだわりをもっています

出来上がりのイメージはこんな感じ。サイズは90mm×90mmです。
Fx3_2

ところで、このEZ-USB FX3の石って、BGAなのですが、すごくピン配置が扱いにくいのです。
まず、0.8mmピッチという時点で、デザインルールが1.27mmでは作れません。0.100mmになってします。(つまり基板の単価が高くなる)

そして、BGAの内側を容赦なく信号に使っています。内側は電源にしてくれればいいものを、そういう配慮は一切なしです。そのため、4層でいきたいところだったのですが、絶対に6層以上は必要になります。

結局、BGAの内側にある配線をひっぱりだしてこなければならないので、配線のスペースが馬鹿になりません。

IC自体のサイズは10mm×10mmで小さいていいのですがその2倍以上の配線領域を必要とします。この小ささを活かすにはインナービアやパッドオンビアといった高価な基板を使わなければならないでしょう。USBはコストを重視したコンシューマ向けのインタフェース規格なのに、デバイスのパッケージが扱いにくくて基板が高くなるのでは
、本末転倒です。サイズが多少大きくてもいいから、1.0mmピッチのBGAにしたり、内側のパッドを抜いたBGAのパッケージも選べるようにしてほしかったです。

Fx3_3

あと、L1の角は5つのGNDがデバイスの外周を占領していて、第1層から外に配線を引き出せないとか。BGAのピン配置がまずくて、USB3.0のコネクタにつなぐ配線で、SSRX+とSSRX-をクロスしてしまうとか。(Cypressの評価ボードではSSRX+のところにSSRX-をつないでいる。USB3.0はPCIeみたいに極性反転可能?)

まぁ、BGAのピン配置が大変だったけど、なんとか頑張ることで配線を引き出すことはできました。
あとは難しい部分はなさそうなので、サクサクすすむでしょう。

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2012.02.12

基板チョコレート

建国記念の日を奉祝した特電特製の「基板チョコレート」は皆様のお手元にとどきましたでしょうか?

先週は、チョコレートの大発送でてんやわんやでした。全部で199個発送しました。

Choco100

上の写真に映っているのはチョコレート100個分です。この2倍の量があります。
それにしても200円の切手で届けてくれるので、郵便局ってすごいですね。

きっと今週の土日には皆様のお手元に届くのではないかと思います。
どうか、会社や家族の皆様でご賞味ください。

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2012.02.11

MITOUJTAGのロジックアナライザ機能を強化!

MITOUJTAGのロジックアナライザ機能を強化しています。

今回の更新点は、
・複数の信号を束ねてバス化したときに、バス化される前の元の信号を同時に表示したり、隠したりできるようにしたこと。
・バス化された信号をアナログ的な波形として表示できるようにしたこと
です。

ここでは、RXマイコンで次のようなプログラムを実行してみました。


PORTC.DDR.BYTE = 0xff;
PORTD.DDR.BYTE = 0xff;
while(1) {
unsigned char val = 128+127*sin(2*3.1415*(float)(i&255)/256.);
PORTC.DR.BYTE = i++;
PORTD.DR.BYTE = val;
timer_wait_ms(10);
}

ポートCにはSIN波形となる値をディジタルで出力し、ポートDにはカウントアップする値を出力するという単純なものです。

MITOUJTAGでRX62Nをバウンダリスキャンしてみると、まずは、普通に端子の状態が見えます。
Mj_bscan


次にロジアナ画面でみてみましょう。

今回のバージョンアップでは、複数の信号を束ねてバス化した際に、「+」アイコンを出すようにしました。
Mj_logiana_bus

そして「+」アイコンをクリックすると、お察しのとおりバスがExpandされて、バスを束ねた値と、元の各ビットの両方を同時に見ることができます。
Mj_logiana_bus_expand

さらに、波形の値をアナログ値として見ることもできます。
Mj_logiana_analog

このように強化されたMITOUJTAGのロジアナ機能の一部始終を、動画にしてみました。

これなら、BGAのICでも怖くありませんね。

強化されたロジアナはこちらからダウンロードできます。
皆様の回路設計がより楽しいものになるように願っております。

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2012.02.05

MITOUJTAGバージョン2.4リリース

大変お待たせいたしました。MITOUJTAGの最新版、バージョン2.40cをリリースします。
Mjbpupd月曜日以降出荷するMITOUJTAGは、すべて2.4になります。

MITOUJTAG 2.4は、今までの更新点を累積させたもので、主なものは、
 ・ALTEAR USB Blasterをケーブルとして使うことができるようにした
 ・Spartan-6の書き込み問題修正(太ったBitStreamへの対応)
 ・XILINX FPGAに接続されたSPI ROMへの書き込み対応とSpartan-3ANの内蔵ROM対応。
 ・ALTERA Cyclone2,3デバイスの書き込みアルゴリズム修正
 ・基板検査機能の追加(Pro版のみ)
 ・AJFGのコンパイラにMinGWを使う場合の不具合対応(Pro版のみ)
 ・ピン方向固定機能の追加
 ・書き込みイベントログ機能の追加
 ・Virtex-5の、LXT、SXT、FXT、TXTの書き込みができない問題を解決した。
 ・印刷機能追加
 ・特電Spartan-6ボードの書き込み対応
 ・ルネサスRXマイコンの書き込み対応
 ・JTAG ICEの内蔵
 ・パッケージ形状を自動推測
 ・その他、各種の不具合修正と機能追加
などです。
MITOUJTAGのサポートページから更新パッチをダウンロードできます。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/sp.html

このバージョン(2.40c)をベースとして、今後、いろいろな機能を付け加えていきます。
予定としては、
 ・ALTERAのFPGAを経由したSPI ROMの読み書き
 ・ALTERAのコンフィグROMへの書き込み
 ・Cyclone4書き込みへの正式対応
 ・JTAGロジアナ機能の強化
 ・基板検査機能の強化(Pro版)
 ・デバイスデータベースの大規模な更新
を計画しています。
特に、JTAGロジアナ機能の強化、とりわけBLOGANA機能を集中的に強化していきたいと思っています。

今月はちょっと頑張ります。
ご期待ください。

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2012.02.03

基板チョコレートを今年も作りました!平成24年版

2月といえば、建国記念の日ですね。奉祝して今年も基板チョコレートを今年も作りました!!

チョコレート屋さんから、220個のチョコがきっしり詰まった段ボール箱が2箱届きました。相当な量です。
Kibanchoco2

今年の図柄はこんな感じ。ご想像のとおり、RXマイコンになりました。
Kibanchoco

箱をあけると、甘く良い香りが漂ってきます。
基板の輪郭がはっきりしているので、昨年よりも印刷のクオリティーが上がったような気がします。

このチョコレートを、特電のお客様への感謝の気持ちをこめて、この1年間に特電製品をお買い上げいただいた方にお届しようと思います。(2月10日〆)

※対象となる商品は、MITOUJTAG各種、究極のRX62Nボード、EXPARTAN-6T、Spartan-6評価ボードのいずれかの商品
※法人の方で、代理店を通じてご購入いただいた場合、ユーザ登録をされていないとどちらにお送りすればよいのかわからないので、残念ながら発送できません。できればこの機会にユーザ登録をお願いします。

Kibanchoco3

特電は、評価ボードやプログラムを提供するだけではなく、何か皆様に楽しんでもらえることを考えていく、そういう企業でありつづけたいと思います。
発送は来週の月曜日以降に順次行いますので、お客様皆様のお手元には来週の半ばに届くでしょう。

お楽しみに!

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2012.02.02

RX62N用Webコンパイラの次世代バージョン

先週末から月曜日まで、風邪を引いて家から出られなかったので、Ajaxとやらを勉強して、RXマイコン用のWebコンパイラを、本格的なデザインになるように作り直していました。
昨日の夜、結構頑張ったら、だいぶん見栄えがよくなってきました。

Webcomp2

この新しいWebコンパイラの特徴としては、
・洗練されたGUI
・一人一人のお客様が複数のプロジェクトを持てるようにした
・プロジェクトが複数のファイルを保持・編集可能
・テキストエディタの高度化
・様々な機能の拡張が可能
という感じです。

例えば、チャット機能を使って他の人にアドバイスを求めたりとか、そういうことができれば面白いなと思います。

もちろん、従来のWebコンパイラのように
・IEやFirefox、ChromeなどのWebブラウザから利用できる
・内部はRX-ELF-GCCを呼び出している
・サクサク動く
というところは変わりありません。

いつリリースできるかはわかりませんが、お楽しみ。

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