がじぇるねGR-SAKURAがリリースされました
この3ヶ月間、時間とエネルギーのほとんどを費やしてきたがじぇるねボードがリリースされ、私もようやくその大役の荷を解くことができるようになりました。昨日はその打ち上げ的なルネサスナイトというイベントに参加してきました。
プロデューサの皆様の作品のレベルの高さや、発表の面白さには大変感銘を受けました。最後まで見ていたかったのですが、所用により中途退席させていただきました。プロデューサの皆様、3ヶ月間ありがとうございました。
一般公開になったので、このブログに技術的な情報などをいろいろ書いていきたいと思います。
まず、がじぇるねの量産版ボードのジャンパの説明を書いておきたいと思います。
- J1 USB→5V電源への逆流防止ダイオードをバイパスする
(ダイオードによる電圧降下がなくなるが、逆流の危険あり) - J2 Arduino互換端子への5Vの接続を行う
- J3 Arduino互換端子のVIN(高電圧)と、GRボードのV50を接続する(危険)
- J4 アナログ電源AVCCとデジタル電源VCCを切り離すときにカットする
(デフォルトではショート) - J5 PC7端子。ブートモードでSCIブートにしたいときにショートする。
- J6 MD端子。ブートモードにしたいときにショートする。
(ただし、下のスライドスイッチがあるので、この端子を使うことはほとんどない) - J7 XBeeのDOutをつなぐ
- J8 XBeeのDInをつなぐ
- J9 XBeeのRESETをつなぐ
- J10 XBeeのRTSをつなぐ
- J11 XBeeのCTSをつなぐ
- J12 USBホスト用のプルダウン抵抗をCPUからコントロールしたい場合につなぐ
- J13 USBホスト用のプルダウン抵抗を常時プルダウンしたい場合につなぐ
- J14 USBホスト用のプルダウン抵抗をCPUからコントロールしたい場合につなぐ
- J15 USBホスト用のプルダウン抵抗を常時プルダウンしたい場合につなぐ
(J12~J15は通常はオープンで構わない) - J16 XBeeの電源をボード上の3.3Vにつなぐ
(XBee Wifiではリセット時に電流を大量に消費してボードが不安定になる。別電源に切り離したいときにオープンにして、XBeeのV33に直接外部電源を供給するとよい) - J17 Arduino互換端子のRESET(CN14の端)と、システムのリセット信号をつなぐ。Arduinoシールドが5V振幅のリセットを出してくると、ボードにダメージを与えてしまうため、デフォルトでは接続されていない。シールドが出すリセット信号が3.3V振幅、または、オープンドレイン仕様である場合にのみ接続してよい。
です。
基本的には、ジャンパの変更は必要ありません。
以下のような場合にのみジャンパを設定してください。
・XBeeを使いたい→J7,J8,J9,J10,J11,J16をつなぐ
・USB OTGの実験をしたい→J12,J14をつなぐ
・常時USBホストモードにしたい→J13,J15をつなぐ (USBファンクションもOK)
・Arduinoシールドをのせて、シールドに5Vを供給したい→J2をつなぐ
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