2012年を振り返ってみて
年末なので今年1年を振り返ってみます。
- 1月 基板年賀状の発送、RXプログラマの開発、なひたふ直送便
- 2月 MITOUJTAG2.4のリリース、EZ-USB FX3ボードの開発開始
- 3月 「月刊特電技術」第1号
- 4月 エレキジャック・フォーラムに出展、がじぇるねボードの設計
- 5月 がじぇるね用ライブラリの開発
- 6月 がじぇるね用ライブラリの開発
- 7月 がじぇるね用ライブラリの開発
- 8月 がじぇるねプロジェクトを離れる
- 9月 ルネサスエンジニアフォーラムに出展 「月刊特電技術」第2号
GR-PLUMの開発を依頼されるがRaXino-iの名称で出さざるを得なくなる - 10月 CEATEC出展 RXduino更新 オフィス模様替え
MITOUJTAG Air開発スタート RaXino-i出荷開始 - 11月 ET2012出展 MITOUJTAGのパッケージを刷新 MITOUJTAG Airβ版
「このままじゃだめぽ・・」ということで特電の方針転換 - 12月 安い系マイコンから撤退 EZ-USB FX3の高速化 MITOUJTAG更新
大型受託開発をいろいろ
その他、1年を通じて大小さまざまな受託案件を平行してやってました。
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FPGAやJTAGの開発をするのが特電の本来の社会的使命だったと思うのですが、この1年間、大きく回り道をした感じがします。でも、そのおかげでマイコンに対する理解は深まったので成長はしていると思うので、その経験を活かしてZYNQやらMicroBlazeの開発に取り組めたらいいなと思います。
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それとは関係ないのですが、今年は大事なことを学びました。これまで世の中にある取引先は(少なくとも組み込み業界は)すべて善意に基づいて取引していると思っていたのですが、実はそうではないところもあったのです。半分ぐらい納品したところで、代金の支払いをめぐって相手先がヤバイことに気が付き、交渉してみたのですが埒があかず、弁護士を探して相談にいきました。
その弁護士の先生は中学生の時までマイコン少年だったというので、話が通じやすく、いろいろアドバイスをしてくれました。本当に良い人にめぐり合えたと思います。
相手が有名だからとか老舗だからということで信用してしまうのではなく、取引の前に必ず信用調査をするのが重要だと学びました。そのまま気がつかずに進めていたらどんな状況になっていたかと思うと身震いがします。
本当にあのタイミングで気がついてよかったと思います。
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また、9月末ごろから、特電の所在する地域(岩本町の南のあたり一帯)が寂れてきました。今では多くの店舗が閉店し、オフィスも閉められ、人通りもまばらです。大都会の真ん中でここだけ過疎が起きています。おそらくJRの大工事で「氣」の流れが変わって、その地域に良い「氣」が流れてこなくなったせいではないかと思うのですが、そんなことを嘆いても仕方がありません。
特電のオフィスだけでも「氣」を良くしなければと思い、必死で風水を試みました。まず、部屋の配置を大きく変えて、宅向やら方位やらを気にして一人一人の机や本棚の位置・向きを最適化しました。使われていない部品や機械を思い切っていっぱい捨てました。代わりに怪しげな風水グッズをいっぱい買いました。
そしたら、不思議なことに特電にどんどん良い変化が訪れたのです。11月の末ごろから作業の効率がとてもよくなり、受託案件が舞い込み、本来のFPGA/JTAGの開発ができるようになってきました。来年の春までの受託案件は確保できたので、来年の桜が咲くころにはかなり回復できているのではないかと思います。そうしたら、オフィスの引越しをしたいと思います。
特電は5年前に秋葉原から神田に移ってきたので、もう一度秋葉原に戻ろうかと思ったのですが、もはや秋葉原は電気の街ではなくなってしまっていました。メイドや、制服を着た変なのが1メートルおきに並んでビラを配っている街だったのです。私はメイドとかそういうのは好きではないので、どこに引っ越せばよいか一から考え中です。
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お客様が特電に期待していることは、FPGAやJTAGを使った奇抜なアイデアだと思いますので、来年はFPGAの世界に戻ってきたいと思います。ALTERAのJTAG通信とか、XILINX用のJTAG-UARTとか、SATAコアのリリースとか、PCI Expressの64bit対応とか、SGDMAの謎解明とか、XILINX 7シリーズのボード設計とか、いろいろやりたいことがあります。
来年こそは、FPGAとJTAGの道をまっしぐらに進んでいきたいと思います。
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