« STM32F207のバウンダリスキャン | トップページ | FPGAでの割り算は怖くない »

2013.01.10

DIP20ピン形状のRXマイコン基板を考案

最近、受託開発でやっているFPGAの案件があって、SPI通信でいろいろなパラメータを送らなければFPGAが動作しない仕様になっています。

FPGAにSPI通信でパラメータを送り込むためにRXduinoを使ってみたところ、我ながらかなり便利でした。USB仮想シリアルのコンソールを作って、対話型インタフェースでメモリライト、メモリリード、テーブル転送・・などそういうコマンドが実行できるようになっています。

さて、RXマイコンをFPGAの開発の補助用に使うと、すごく便利だということを認識しました。RXマイコンはFPUを搭載していてCPUも高速なので、例えばsin/cosを計算させてテーブルをつくってFPGAに送るような、そういうツールとして使うのに最適です。

ただ、そのような用途には、Arduinoの形状だったりmbedの形状だと大きすぎると言うのも事実です。そこで、やはりDIP20ピン形状が最適だろうと思い、無性に設計したくなりました。

DIPパッケージのRXマイコンボードというのは、実は2011年の1月、つまり約2年前に既に自分が考案していました。このときの設計では幅600milで、DIP28ピン形状でした。このアイデアを最初に製品化したのはRaXino-iだったわけです。

その次に考えたのが20ピン300mil幅のDIP形状のもので、昨年の6月のことです。このときはUSBのコネクタのGNDパッドがDIPの横からはみ出るのが嫌で、それ以上検討を進めませんでした。

ふとおもったのは、汎用のUSBつきRXマイコン評価ボードとして考えるからうまくいかないのではないかということでした。例えば、FPGAに書き込むための冶具、CANでスイッチを入れるための治具・・。そういう単一の機能に特化したプログラムを書いてしまった「部品」にしてしまえば、常にはUSBを使わなくてもよいわけです。

思い切ってDIP20ピンのICみたいにします。20ピンのうち電源とかUSBとかに7本とられてしまうのでユーザが使えるピンは13本しかないけど、Arduinoだって12本くらいで全部やっているでしょ。だから、大抵の用途には何10本もの信号はいらないのではないかと思った次第です。

Rx62_dip

それでも、USBファンクション/ホスト、JTAG、SPIx2、CAN、UARTx2、A/Dが使えるし、バウンダリスキャンに対応しているので、未接続の裏側ピンの状態もプローブすることができます。E1も接続できますし、これ自身がUSB-JTAGになってFPGAをコンフィグすることもできます。

あと、DIP20ピンの嬉しいところは、形状を誰でも暗記できるということがあります。

TTLでいろいろ作った経験があれば、右上がVCCで左下がGNDというのは体に染み付いていると思います。それにICの幅は万能基板に挿したときに間が2個だというのも体で覚えています。DIP40とかArduino形状だといちいち図面を見なければならないので、面倒です。

だから、やっぱり、DIP20。

では、DIP24や28、32ではだめかというと、狭いところに部品として実装することを考えるとと使いづらいと思います。

|

« STM32F207のバウンダリスキャン | トップページ | FPGAでの割り算は怖くない »

コメント

実際、私も数十ピンのうち数本だけ使う治具をよくつくります。目的のたびにプログラムを書き換えて同じ基板を使い回します。5千円程度なら買うかもしれません。

投稿: td700 | 2013.01.10 08:37

基板のサイズが小さいから、5千円も出してくれるお客様は稀で、たぶん、ほとんどの方は部品原価にも満たない程度の価格しか思ってくれないと思います。それほど、CPU評価ボードの市場は崩壊しています。

1個単位での小売はしないと思います。もし小売するとしても、お得意様限定で最初の10個程度に絞る予定です。

特電の社会的使命は、数千円のボードを販売することではなく、新しい価値観を創造するような設計をすることです。

だから、このDIP版RXは、小売店に100単位で卸すとか、設計データとして販売するとか、特電のFPGAボードをお買い上げいただいたお客様へのサプライ品として提供するとか、小さいCPUボードを作りたい方をサポートするとか、そういう方針でいこうと思います。

ボードとして販売するのではなく、ソリューションとして何ができるのかを考えていきたいと思います。

もし、このような「DIP版のRXマイコン」を小売したいという商社さんがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。お互いにWin-Winになれる関係で一緒にやっていきましょう。

投稿: なひたふ | 2013.01.10 09:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« STM32F207のバウンダリスキャン | トップページ | FPGAでの割り算は怖くない »