ようやくArtix-7ボードを出図できました!
それまでの開発の経緯を順次紹介します。
・6月7日(金) 夕方
従来のSpartan-6ボードで、VCCIOのBANKごとに異なった電圧を与えたいというご要望をいただいていたので、それを反映できるように、VIOを分けました。

意外と簡単にできたので、USBの接続も1.8Vにしてみました。そのおかげで、コンフィグROMも、JTAGも、みんな1.8Vになりました。ノイズと消費電力が減ることが期待できます。

Bank0を1.8Vにすると、コンフィグ用SPI ROMも1.8Vにしなきゃならないが、1.8VのROMは種類が少ないのが困りものです。
・6月9日(金) 早朝
1.2Vと1.8Vもスイッチング電源で作るようにし、FPGAのアナログ端子をBGAの中央から引き出すことに成功しました。これでXADCが使えるようになりました。
また、DCジャックも極性統一コネクタにしました。なぜならば、EXPARTAN-6Tに12Vを加えて壊す事故が2回もあったからです。12VのACアダプタを誤って挿せないようにします。
それから、水晶発振器を乗せ忘れていたというのもあるので、それも追加しました。

・6月10日(月) 未明
等長配線をして、保護素子をたくさん入れて、部品番号振りなおしました。
回路を作っていると、部品番号と部品の値がバラバラになってくるので、最後の段階で綺麗に振りなおさなければなりません。これが結構な手間です。
それから、シルクの位置を調整して、ようやくパターンが完成しました。

・6月10日(月) 夕方
ようやく完成です!
ピンヘッダにFPGAの対応するピン番号を入れ、その他もろもろの微調整をしました。

ところが、この土壇場で、FPGAとI/Oの配線が一本抜けていることに気が付いたり、DDR3のZQ端子を処理しわすれたりして、大慌てで修正しました。
無事、出図が完了し、来週の18日(火)には出来上がってきます。気力があればP板の倉庫に取りにいくので18日には基板を入手できるでしょう。
それから、Artix-7ボードの製品紹介ページを作りました。
http://www.tokudenkairo.co.jp/art7/
今後、様々な実験をしたら上のページに書いていこうと思います。
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