小学生に電子工作やプログラミングを教えること
連休中、どこにいっても混雑しているので、子供に電子工作やプログラミングに教えることにしました。
まずは小2の方にAmazonで購入したエレキット ピカタワーを与えてみました。
結構真剣に作っています。
オヤジがほとんど手伝わずに、抵抗とLEDを付けられました。「A」という文字がある方が長い足だよとおしえたら、LEDのアノードとカソードも間違わずにLEDを付けられました。
今年の夏休みの工作はレインボーブリッジを作りたいとかなんとかいいながら丁寧に丁寧につけていきます。
一方、兄(小6)のほうは、昨夜RasPi2でネットサーフィンしているところを母親に見つかって取り上げられてしまったようです。返して返してと懇願しても返してもらえないようなので、最新のRaspberryPi3と、ラズパイマガジン17号と部品セットを与えてみました。
ブレッドボードに触るのは初めてだったようなので、少し説明してから、自由にやらせてみました。
しかし、全然だめ。なんと、GPIOのサンプルプログラムが動かないようです。
たしかに、本の通りにやっても、import wiringpiでエラーが出ます。
なぜ動かないのかは、オヤジが必死に原因を調査中です。
結果は、
- エレキットを与えたほうは、真剣に作った
- ラズパイマガジンを与えたほうは、全くモーチベーションが出ない
ということになりました。
この違いはなぜでしょう。
まず、エレキットのほうは完成形(ピカピカ光る姿)が最初に示されているから、結果がイメージしやすのでしょう。
しかし、ラズパイマガジンのほうは、何ができるのかが示されていないからモーチベーションも出ないのでしょう。最終的にすごいものができる(あるいはスキルが身に付く)とわかっていても、1つ1つの途中経過が魅力的でないと、モーチベーションが続かないのでしょう。
たぶん、「ラズパイでネットサーフィンとかゲームとか楽しいことができるのに、なぜ何ページも本を読んでLEDを点けたり消したりしなければならないの?」という気持ちなのではないかと思いました。
パソコンという高度な機械を使って低レベルなことをやらせるのは、モーチベーションが湧かないのかもしれません。
また、小学生は英単語を知らないから、変数や関数名を打つのも一苦労だし、エラーが出た時に対処ができないようです。(エラーメッセージをGoogleで翻訳しようとします。)
それから、IDLEとかいうPython開発環境のフォントの問題もあります。デフォルトのフォントでは、lと1が区別できなので、ledという単語を1edと打っていて動かない動かない・・とずっと悩んでいました。
一般的に小学生は動かない状態が数分続くだけで諦めてしまいます。1とlを間違えたとかいうつまらない理由で諦めてしまうのは、大変もったいないことです。
RaspberryPiのように、OSのバージョンも、中に入っているプログラムやライブラリも読者ごとにみんな違うようなコンピュータでは、本のとおりにやってもうまくいかないことが多いでしょう。小学生にプログラムが動かない原因を一人でデバッグさせるのはまず無理ですから、まずはオヤジが予習して一通りやっておかなければなりません。
小学生に電子工作やプログラミングを教えるのは大変です。無理やり「教える」のではなく、興味を持たせるくらいのことを目的にしたほうがよいのではないかと感じました。
もし、小学生に教えるという教材を作るなら、親向けの冊子を付録に付けておき、親が完璧にインストールと動作をさせられるようにしておき、親から子に教えるような2段階のスキームが必要だと感じました。
※追記
pythonからimport wiringpiができないのは、sudo apt-get install wiringpiでインストールされるものはC言語のwiringpiであって、Phthonから使うにはラッパが必要であるそうだ。
https://twitter.com/glareguard/status/722799285708791808
下記の手順でやればラッパをインストールできる
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