MPPCとプラスチックシンチレータで遊んでます(2)
MPPCからの信号をCosmo-Zに入れてみました。
こんな感じで波形は取れています。
パルスの大きさが、ある大きさの整数倍になっているて、段々になっているのがわかります。
たまに大きなパルスが入ります。
横軸にパルスの大きさ、縦軸に頻度を取ってヒストグラムを表示させてみると、こうなります。
これは4時間計測したときのヒストグラムです。
左の方がギザギザしていますが、フォトン1つ分の高さ(1p.e.)、フォトン2つ分の高さ(2p.e.)・・のところにピークができていて、7p.e.(255番くらいのところ)まで見えているためです。
255番より小さなものはダークカウントによるものなので、ディスクリで切ってしまうべきでしょう。2p.e.のところが1Gカウントくらいしています。
それより右側(255以上)になると、発生頻度は指数関数的に減少していきますが、最後に2040くらいの高さのところにもピークがあります。一番右のピークは、振り切れるほど大きな発光があったことを示しています。
しかし、プラシンとフォトマルで測ったときのようなピークはありませんでした。
50mm×50mm×10mmのシンチを使っているので、全エネルギーを落としておらず、しかも、発光が足りず、その上、うまく光をMPPCに導けていないのでしょう。
結論を言うと、煎餅くらいの大きさのプラスチックシンチレータの横にMPPCを貼り付けただけでは、入射した粒子のエネルギーは測れないということがわかりました。
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