« TrenzElectonic社のTE0808-03-02I-Sスタータキット | トップページ | ZYNQのLinuxをUbuntuにする »

2017.05.04

Cosmo-KのIBERT試験

Cosmo-KのIBERT試験を行いました。

Cosmo-Kというのは、Kintex-7を搭載したPCI Expressボードで、SFP+の光モジュールを搭載したボードです。

Cosmok3pcs

IBERT試験というのは、高速シリアルトランシーバがエラーを起こすマージンを解析するものです。つまり、どのくらい電圧や時間がぶれても大丈夫かを調べることができます。

なんでこんな検査を行ったかというと、今まで6層だとP板のウルトラクイックとかでも10日くらいかかっていたのですが、さすがに納期が長い。

だが、日本の基板会社なら2~4日で製造できる。でも、本当に2日や4日で作った基板で品質は大丈夫だろうか・・・そんな心配があったから比べてみました。

10Gbpsの通信に差はでるでしょうか。

使っているFPGAはXC7K160T-2FFG676Cです。

まずは、新基板(日本)でのIBERT検査の結果です。

Newpcb


Newpcb2


10Gbpsで測って、だいたい50%程度のマージンが出ています。10Gbpsでも余裕で通します。

P板(韓国か台湾)で作ったものはどうでしょうか。

Oldpcb


Oldpcb2


いずれのチャネルも10Gbpsで十分に通信ができ、なんと60%を超えているところもあります。

ただ、新基板は2台作っていて、もう1台のもので測ってみると、

Newpcb3

1台目のものよりも良い性能が得られました。P版で作ったものも、過去に測ったときには60%が出たことはなく50%か43.8%でした。このあたりは偶然なのでしょう。

結論を言うと、基板メーカーによる差はなく、おそらくFPGAの個体差なのだと思います。10Gbpsが出ているのだから良しとしましょう。

|

« TrenzElectonic社のTE0808-03-02I-Sスタータキット | トップページ | ZYNQのLinuxをUbuntuにする »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« TrenzElectonic社のTE0808-03-02I-Sスタータキット | トップページ | ZYNQのLinuxをUbuntuにする »