JTAGチャレンジ基板(仮称)を作ります
JTAGチャレンジ基板(仮称)というものを作ります。
これはどういうものかというと、RXマイコン、Spartan-7、MAX10が乗った基板なのですが、基板にいろいろとミスが仕込んであって、動かないのです。
そのミスというのは、回路設計者や基板設計者がやりがちな、よくある設計ミスです。
クロックが来ていないとか、リセットがかからないとか、FPGAが起動しないとか・・そういうミスなのですが、本当の基板でやったら即作り直しになって、再設計費数十万円と1か月を無駄にするような、胃が痛くなるようなミスをたくさん仕込んであります。
で、そんな動かない基板をどうするかというと、MITOUJTAGを使えばそういうミスが一瞬で発見できるということを体験してもらおうというわけです。
MITOUJTAGというのは、世界で一番最初にJTAGバウンダリスキャンを組み込み回路のデバッグに活用できるようにしたツールです。
http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/
今までは工場の出荷検査くらいにしか使われてこなかったJTAGバウンダリスキャンを、開発者ひとりひとりが自分の回路のために使えるようにしたツールなのです。
たとえば、DDR3メモリのアドレス線が入れ替わっていたら、どうやってデバッグしますか?MIGを使って何度も作り直す?
たとえば、FPGAにクロックが入っていなかったら、どうやってデバッグしますか?Vivadoの内蔵JTAGアナライザはクロックがなかったら動きませんよね。
もし、6層基板の内層が切れていたら、どうやって発見しますか?片方のFPGAからテスト信号を出して、もう一個のFPGAでロジアナを動かす?そんなめんどくさいこと・・・
でも、内層が切れているかも・・・ということにどうやって気づきますか?
JTAGの本来の機能は「バウンダリスキャン」といって、FPGAやCPUが動作しないレベルの致命的なバグがある基板でも使えるのです。
MITOUJTAGは、バウンダリスキャンを強力なデバッグ手段にすることができ、基板の間違いをもっと早期に、もっとストレスを感じない方法で見つけてもらいたいと思い、この基板を設計しています。
早ければ9月中にこの基板を使って最初のセミナーを開催できればと思っています。
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