ZYNQ UltraScale+ MPSoCの起動について調べたこと
ぼちぼちUltra96ボードを触り始めまています。
まず、1000ページ以上にもなるZYNQ UltraScale+ MPSoCのユーザガイド(特にUG1085)を印刷して、ひたすら読みました。A4の紙に4ページで縮小印刷し、両面印刷するので、1枚あたり8ページです。それでも数百枚の紙を使ったと思います。
読んでわかったことは、
- ZYNQ UltraScale+には、Cortex-A53が2個(あるいは4個)、Cortex-R5が2個、PMUプロセッサ、CSUプロセッサの4種類のプロセッサが入っている
- Cortex-A53とR5はどちらを使ってもよいが、R5は低消費電力ドメインにつながっているので、電力やパフォーマンスの兼ね合いでR5を使うのも面白いかもしれない
- PMUとCSUのプロセッサは、おそらくMicroblazeでできている。これは3重に冗長化されていて、高いセキュリティを持つ。
- ZYNQとは違ってA53やR5のプロセッサは最初は起動していない。
- 最初に起動するのはPMUであり、PMUがCSUを起動する(リセットを解除する)。
- CSUは、A53かR5のどちらかにFSBLをロードする。
- PMUやCSUがちゃんと動作していないと、PLはコンフィグできない。
- セキュアブートというのは、おそらくeFUSEやBBRAMを使ってキーを格納しておいて、認証されたFSBLでしか起動しないようにする仕組み。認証と暗号化。
- 普通に使うなら非セキュアブートでよさそうだ。
ということです。
つまり、起動するにはPMU、CSUを起動してFSBLをロードしてあげなければならないようです。
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