DigilentのUSB-JTAG Programming Cableのドライバ
このDigilentのUSB-JTAG Programming Cableにはドライバがありません。
ドライバどころか、箱の中にはマニュアルさえありません。
デバイスドライバは、Firmware Loaderのまま止まっています。
何とかUG344にたどり着き、その中に記載されているug344_windows.zipをダウンロードすることはできました。
UG344によればWindows7まではサポートされているようなのですが、Windows 10 64bitで動くかどうかはわかりません。何とかやってみましょう。
解凍してみると、install_xusb.batがあります。
nt64フォルダの中にはドライバやinf、catがあるので、これをインストールすればよさそうです。
基本的にはデバイスマネージャからではなく、install_xusb.batを実行するようです。
インストールが終わると、Xilinx USB Cableというそっけない感じのドライバが登録されました。
詳細を見てみると、2007/10/01の日付で、バージョンは2.0.0.2とあります。
プロパティを見ると、おおジュンゴ! これは嫌な予感しかしません。
実は、一発ではインストールは成功せず、いろいろガチャガチャやっているうちに、いつの間にか動くようになりました。
何をしたかというと、
- Windowsアップデートからドライバを探す
- ug344のドライバをインストール→うまくいかない
- Vivado 2018.2のdata\xicom\cable_drivers\nt64の中にあるドライバを再インストール→認識しない
- Vivado 2017.2のdata\xicom\cable_drivers\nt64の中にあるドライバを再インストール→認識成功
- ug344のドライバを再インストール
わかってきたのは、このドライバはDLC9という、黒いPlatform USBの亜種であることです。
Vivado2018.2などの比較的新しいVivadoではなく、古い2017.2くらいのVivadoに付属のドライバを入れないとダメなようです。
下の図のように謎のエラーで止まってしまったり、認識すらされないようです。
Vivadoのフォルダのdata/xicomは拡張機能の宝庫なので、ここを探すといろいろなお宝が見つかります。
2017.2のドライバを入れ、ug344に戻すと、Vivadoからも認識できるようになりました。
うまくいくポイントは、2017.2の中にあるinstall_drivers.exeを管理者権限で実行することのようです。
●ug344
2007/10/01 2.0.0.2 iMPACT・・OK Vivado 2018.2 OK
●Vivado 2017.2のdata/xicomからインストール
2007/10/26 2.0.0.3 iMPACT・・OK Vivado 2018.2 OK
●Vivado 2017.3
そもそもdata/xicomに該当ドライバがない
●Vivado 2017.4
そもそもdata/xicomに該当ドライバがない
●Vivado 2018.1
そもそもdata/xicomに該当ドライバがない
●Vivado 2018.2のdata/xicomからインストール
2007/8/28 1.0.0.0 iMPACT・・NG Vivado 2018.2 NG
●Vivado 2018.3
そもそもdata/xicomに該当ドライバがない
必ずしも新しいVivadoが良いというわけではなく、古いVivadoが必要になるようでした。
Vivado 2018.2をパッケージングした際の手違いのような気がしますが。
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