2019年をふりかえって
今年はいろいろ大変でした。
ざっと振り返ってみると、2018年12月に100㎡あった旧事務所を退去し、バーチャルオフィスやコワーキングスペースを駆使して仕事をすることにしました。
コワーキングスペース、バーチャルオフィス、レンタル倉庫2件、倉庫1件、自宅。全部で6つの不動産を借りるという不動産王でした。(意味が違う( ;∀;))
事務所を手放した目的はいろいろあるのですが、14年間溜まりに溜まったゴミを捨て、すっきりして、新しい仕事を始めたかったからというところでしょうか。
従業員ゼロの状態からの再スタートだったので、実装工場の手配や販売事務まで全部自分でやることになりました。
最初、部品や資材を3か所の倉庫に分散させてしまったので、いつもの基板を作るための部品を集めるだけで区内を自転車で走り回るという超効率の悪いことをしていました。
そんな中で悟ったのは、
- 原材料(抵抗とかコンデンサ)を蓄えてはいけない
- 備蓄してよいのは、製品と、製品に近い仕掛品
- 製造が容易ではない少数の部品以外は常に新品を使う。Digikeyは私のための大きな倉庫
ということでした。
普通、実装用の抵抗やコンデンサ、ICを買う時は少し多めに買いますが、残ったものは次回の実装に回すのではなく容赦なく捨てるということです。そうしないと、前回の残りを数えるという作業からスタートすることになり時間が無駄になります。(もちろん、Webアプリを作って残数や購入年月日をデータベース管理しているのですが、それでも残り部品を使うということは手間を増やすことになります。)
原材料や、思いの詰まったもの、書類を一気に捨てることはできないから、一度倉庫を借りてそこに詰め込んでおき、後で暇になったら捨てようと思っていたのですが、暇になることなんてありませんでした。何のかんので1年間借りてしまいました。来年こそは全部捨てなきゃ。
9月に入り、さすがに自転車で走ることに疲れてきました。ついに9㎡で家賃20万円のレンタルオフィスを借りることにしました。
坪単価にすると6万円くらいなのでしょう。すごく狭くて高いけど、快適です。
雑居ビルとは違い、受付から、荷物受け取り、コーヒー、掃除、トイレ、ネット回線、無線LAN、会議室。何でもついてきます。本当に借りてよかったと思います。
振り返ってみると、
- 1月
- DACから完璧な信号が出せるように研究開始
- Cosmo-Z Miniの特定用途版を設計開始
- 旧事務所の不動産会社とオーナーが保証金を返さないので内容証明を送ったら、相手も弁護士を付けて内容証明返しをされた
- 2月
- 高速DACから完璧な信号が出せるようになった
- ZynqberryでRasPiカメラ2.1が使えることの確認
- MITOUJTAG 3.41のリリース
- あまりにも頻繁に回路が壊れるので厄除祈願
- Cosmo-Z Miniの特定用途版設計の続き
- Cosmo-K DVIを製造したが動かない
- 3月
- Cosmo-Z Miniの特定用途版設計の完成
- 怒涛のごとく納品
- Cosmo-K DVIを製造して動かない理由は実装不良だった
- 4月
- 令和版Spartan-7ボードの設計開始
- MITOUJTAGでDigilentの旧USB-JTAG Programming Cableを使えるようにした
- ZYNQのEMIO経由でI2Cを動かす方法を解明
- ZYNQのLinuxからLAN9514を操作する方法
- MITOUJTAG Proで大規模基板のバウンダリスキャンテストを受注
- VivadoのTclの理解
- 5月
- VivadoをGitと連携させて使うTclスクリプトの作成
- EZ-USB FX3とFPGAをC#から動かす
- 6月
- AXI DataMoverの実験
- 7月
- ドイツも輸出管理厳格化。UltraScale+ボードの輸入が面倒に
- ZynqberryにUbuntu19を入れる
- 8月
- ZynqberryのUbuntu18.04インストールイメージを作る
- Cosmo-ZでWebSocketを動かし、オシロアプリを作成開始
- 9月
- 新しいオフィスを借りる
- Vivado 2018.2以降とそれ以前のFSBLの違いを解明
- Linuxのカーネルモジュールに関する理解
- ZYNQ Linuxに最適なUSB-WiFiはWDC-150SU2Mと断定
- 10月
- ZYNQ EPP7000の低消費電力化の研究
- ZYNQのGigabitEtherの性能測定
- trenz.jpサイトをhttps化
- ZYNQ LinuxのUSB-WiFi速度を測定
- 11月
- ZYNQ EPP7000の低消費電力化の研究
- ET/IoTが落ちぶれているのを見て慨嘆
- VivadoのBlock Designのアイコンに任意の絵に変える
- 12月
- Tang nanoのJTAG調査
- GOWINのケーブルやボードを輸入
- Spartan-7ボードの設計再開と実装完了
今年はそんなに多くの受託開発は受けていなかったのですが、やはり実装用部品の仕入や検査を自分で行わなければならないため時間を取られてしまったのと、オフィスと倉庫が分散して効率が悪く、開発にあまり時間を回せなかったなと反省しています。
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