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2020.03.14

コロナ騒ぎと新しい世界

今のコロナ騒ぎで思うことを駄文で長文ですが、書きます。

 

武漢肺炎の影響で、学校が閉鎖され、卒業式が縮小され、テーマパークは閉鎖され、人が集まるイベントは自粛し、人々はテレワークを始め、株価は大きく下がり、先行きの見えない不安と世界恐慌とまで噂されるようになってきています。

給食代をどうするとか、キャンセル料は返さないとか、労働者に国から何円の補助をするとか、はたまた非正規労働者には貸し出しをするとか、とにかく入るはずのお金がなくなって、みんな経済規模が小さくなって困っているのは事実です。ドイツ銀行が何かの債務でデフォルトしたとかよくわからないニュースもありますし、お金がないのでしょう。

 

しかし、悪いことばかりではないように思えます。

まず、企業活動が停滞することによってエネルギーの消費が抑えられ、CO2の排出が抑えられているはずです。いままでどんな合意でも達成できなかった水準をクリアしてしまうかもしれません。こういう「外力」がないと人間は行動を変えないものです。結果は1年くらいで出るでしょう。

それから、みんなお金が入らなくなって食料が買えなくなるというかもしれませんが、食料は生産されています。たとえ経済が破綻しても太陽と水と肥料があれば植物は育ちます。経済が破綻したら流通が滞るかもしれませんが、スーパーの店頭になければ、農家と直接取引すればいい。みんなが同じことをやれば、取引を代わりに行う業者が出てきて何とかなるでしょう。輸入が難しくなれば日本は本気を出すでしょう。

仕事がなくなって給料が入らなくなるかもしれないけど、2020年の現時点で実は日銀だけが唯一の発券銀行ではなくなってきています。SUICAをはじめ企業発行のポイントが通貨の代わりになってきています。メルカリで物を売ってメルカリのポイントを稼ぎ、メルカリで何かを買えば、日銀券を介さずに物を交換できる。今では民家企業が通貨のようなものを発行していて、相対的に国家の管理する通貨の役割が減っていると言わざるを得ません。

日銀券の額面でやりとりすれば消費税がかかるけれども、金額以外の価値で物や役務を交換すれば、どうなるかわからない。仕事の評価を金額でするのではなく感謝やその人でなければできない金額以外の評価で行えば、通貨的な価値はゼロとなって、消費税はかからない。田舎で農作物を交換したり引っ越しや家の修理の手伝いをするのと同じような感覚で。それがポイントや通貨といった数値に変換されるかは別として。これ以上消費税が上がるのであれば、そういうやり取りが増えてくるのではないだろうか。

何がいいたいのかわからないかもしれないけど、お金という量で計るのではなく、金額に換算できない何か別のもので物やサービスの交換が行われるようになるのかもしれない。「社会に役立つこういうことやりたい」とか「ありがとう」とか「勇気づけられた」みたいな、金額に換算できない漠然とした量によって、お金がなくても何とか生きていける世界が来るのかもしれない。

まぁ、いきなり通貨が無くなるのではなく、通貨と、企業ポイントと、漠然とした感謝という3つが併存した世の中になるのだろうな。しばらくは。

 

話を戻して、無駄な出勤や会議がなくなったので、コロナ騒ぎが治まったとしてもこの流れは元に戻らないかもしれません。人が一同に会することが無駄だという認識が広まれば、テレワークやビデオ会議は恒久的なものになるでしょう。何百年後かに人が宇宙に散らばっていったときに会議のために集まるわけにはいかないわけですから、今の流れは人類の進化からすれば正しいのでしょう。

社会が本質的に変わり始めているのに、元の世界に戻そうとして、経済ガーとか、株価ガーとか、安倍ガーと嘆いていると、確実に取り残されます。もう、社会は元にもどりません。

 

ただし、どんなに社会が進んでも、技術が進んでも、人が人とコミュニケーションをしたいという欲求は変わりません。その手段が変わるだけです。手紙から電話、携帯、スマホ、LINE・・、とコミュニケーションの手段は進化してきました。コロナ社会に対応した新しいコミュニケーションの手段がいずれ登場するかもしれませんね。

今までのものが一気になくなるのではなく、重層的に世の中は徐々に変わっていくはずです。

  • 現在の状況は、人類の新しい進化ととらえるべき
  • 通貨や企業ポイントの代わりになる、あたらしい交換価値が出てくる
  • テレワークは恒久化する
  • コミュニケーションは人間の根源的な欲求

これらのことを念頭においておけば、新しい時代のビジネスで飛躍的に伸びるでしょう。

今の私にはゆっくり考える時間がなく、新しい時代のビジネスは思いつきませんが、人類が電気を使う限り何とか食べてはいける自信はあります。

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