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2020.09.26

AgilentのE4432Bが壊れたので分解した

長年使っていたAgilentのE4432Bが壊れました。もともと中古で30万円くらいで買って、いろんな回路の周波数特性を調べるのに重宝していたのですが・・・( ノД`)シクシク…

E4432b_1

突然、信号の出力が極端に弱くなってしまって40mVくらいしか振幅が出なくなりました。信号は出るのですが、振幅がとても低いうえになめらかに変化してくれないのです。ディジタル的な何かの線が切れたんじゃないかと思うのですが・・

開けて自分で直せないかなと思うのと、せっかくなので後学のために高額な機器を分解してみようと思い、やってみました。

まず、ケースを開けます。後ろにある4つの足と、側面の手持ちのバンド、底面にある足を外して、包んでいる胴体を抜きます。

E4432b_2

中からまたケースが出てきます。何やらスロットに挿すモジュールやコネクタの意味を図解で説明してくれていますね。

E4432b_3

では左側の大きな天板を外していきます。

E4432b_4

底面に見えるのはDSPが乗った基板。左にあるのは波形発生器っぽいボードです。

写真の下側にある金属製のモジュールから同軸ケーブルが何本かはえています。

↓の同軸ケーブルは、信号出力モジュールと背面パネルをつないでいます。

E4432b_5

下の写真のくねくねしたパイプは、金属パイプ製の同軸ケーブルです。出力信号であるRF(~3GHz)はすべてこの金属製同軸ケーブルになっています。

E4432b_6

壁面から出てきた信号が灰色のモジュールに入って、またパイプが出てきて左側のモジュールに入っていきます。おそらく変調器とRFパワーアンプじゃないかと思うのですが、よくわかりません。Made in USAと書かれています。マイコンとかどこの国でも作れるやつは中国製もありですが、やっぱり心臓部はアメリカ製ですね。とにかく、これは開けちゃいけない感が漂う風格のブラックボックスでした。

右側にある金属製の塊の部分は横から開くようになっていて、スロットに金属製のモジュールが刺さるようになっています。

E4432b_7

上から順番にOutput Board、Reference Board、Synthesizer Boardということなのですが、ご覧のような金属の塊のモジュールがささっていて、開けちゃいけない感じがするので中身は確認していません。

E4432b_8

 

高級計測器を分解してみてわかったのは、

  1. 外側の筐体が受けた衝撃は、内側の筐体には直接伝わらない(背面のフレームに伝わる)
  2. 背面のフレームが受けた衝撃も、内側の筐体に伝わらない(二重三重のフレーム構造)
  3. 重要なモジュールは金属ケースに入っている
  4. 基板は着脱式で、別の基板は直角に交わる
  5. 前面の操作パネルに与えた衝撃は、本体基板には直接伝わらない

という感じでした。

高級計測器が重いのは、二重三重のフレーム構造になっているからなのでしょう。基本的に鉄でできているので重いし、ノイズ対策の効果もあると思います。基板と基板が直角に交わるのは、メインテナンスが容易になるだけではなく、ノイズ対策の意味もあるのかもしれません。

 

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