住宅ローンの仮審査に通った! ~住宅ローンを組みたい会社経営者の方へ~
なひたふは齢40を超えてもまだ賃貸で、家が欲しいと思っていました。
2~3年前まで本郷の事務所を借りていたときには、家と会社を併せた毎月の家賃が50万円を超えているという超絶アホな状態でした。これ以上、賃貸に無駄なお金を使いたくないので、良さそうなマンションを決めて住宅ローンの仮審査を申し込んでいました。
今日、信金の担当者から「住宅ローンの仮審査に通った」という電話が来ました。この2週間、本当に生きた心地しませんでした。
せっかくなので、会社経営者が住宅ローンを組むために必要な知識について、ネット上の情報をまとめたものを紹介します。
住宅ローンには
- 都市銀行(三菱UFJとかみずほとか三井住友とか)
- 地方銀行(横浜銀行とか千葉銀行とか)
- 信用金庫
- フラット35
とあるようです。
金利は
都市銀行 < 地方銀行 = 信金 < フラット
なので、申し込めるなら都市銀行が一番いいようなのですが、審査の厳しさとしては
フラット < 信金 < 地方銀行 < 都市銀行
だそうです。
都市銀行は金利が安いのですが、公務員とか一部上場企業の正社員といった職業が安定した立場の人向けという記事を読みました。なひたふは会社の経営者なので、職業の安定性としては下位ランクになります。三菱UFJの住宅ローンにもネットで申し込んでみましたが3日ほどで容赦なく否決メールが来ました。否決履歴が残るので申し込まなかったほうがよかったでしょう。
審査内容は金融機関ごとにみんな違うということなのですが、実際には
- 収入
- 返済負担率
- 個人信用
- 借入時年齢・返済時年齢
- 他からの借入
- 頭金(10%程度)を用意しているか
- 会社の業務内容と安定性
を主に見ているようです。
返済負担率というのは、年収のうちの何%までを返済に回せるかということで、これが20~35%以下に収まるかというのが審査のポイントのようです。実際の住宅ローンは0.5%から1.5%くらいで貸し出されますが、審査のときには審査金利といって、仮に3~4%に金利が上がったとしても返済できるかどうかを見るようです。
つまり、借りたい金額を3%~4%の金利で貸したとして35%の負担率に収まるかどうかというのが、審査のポイントのようです。これがアウトだと否決されるか、もしくは減額を言い渡されるようです。
なひたふは会社経営者なので、信金の担当者は「審査は厳しめに行われます」とおっしゃっていました。審査金利を5%くらいに上げても返せるかどうか(負担率35%以内に収まるか)というのを見ているのだと思います。
個人信用の件は、CICから情報を取り寄せて「$」や「-」だけならOKでしょう。返済時の年齢は、現在の基準では80歳までに返し終わればよいみたいです。
他からの借入があるかどうかというのは影響します。以前、会社で必要になったお金を個人のクレジットカードで150万円ほど借りてそれを毎月ちびちび返していたのですが、まだ半分くらい残っている残高がCICの情報にバッチリ載っていました。夜も寝れないほど気になったので、住宅ローンの申し込んだ翌日に全額返済し、返済した証拠を付けてFAXで送りました。
信金と都市銀行の違いとしては、都市銀行は貸せるか貸せないかギリギリでわからない場合にはリスクを取らずに貸さないという判断をするのでしょう。信金はおそらく融資できるようにどこをどうすれば融資できるかをアドバイスしてくれたり信用保証会社と交渉してくれるのだと思います。都市銀行は面倒な人には貸さない。そういう意味では、会社経営者は信金のほうが融資は通りやすいと言えます。
会社の安定性については、直近3期の決算書を求められますが自主的に16期分出しました。16年間ちゃんと利益と役員報酬が毎年同じくらい出ていることを説明する資料を付けました。もちろん赤字の年や利益が少ない年もありますが、ちゃんと理由があればよさそうでした。直近に赤字があっても住宅ローンが否決されるわけではなく、ちゃんと役員報酬が出ていれば、会社と経営者は一体として扱われるようです。
コロナ禍にあっても売上は落ちていなく給付金はもらっていないこと。売上のいくらかの割合は大学や国立の研究機関なので、景気に左右されないことなどを資料を付けて説明しました。
あと、健康保険証の発行日と会社創業日にずれがある理由も聞かれましたが、最初の1年くらいずれていても「従業員を雇い始めたのをきっかけに社会保険に加入した」と説明できればOKでした。
普通は事前審査は4日から1週間かかると聞いていたので、ローンを申し込んで1週間経っても連絡がないときには非常にもやもやした気持ちで過ごしてきたのですが、逆に10日くらい過ぎてからは時間がかかっているということで安心するようになってきました。
なぜなら、もし個人信用の問題や返済負担率の問題でアウトならすぐに否決されるし、会社の状態の審査でも1週間はかからないだろうから「否決する理由が個人や会社の経営状態にはない」という気がしてきたからです。時間がかかっているのは、物件の担保価値とか、自分とは関係のないところの審査を行っていたためでしょう。
事前審査に通ったので次に物件の売買契約をして本審査に進むわけですが、銀行や信金のローンでは仮審査に通れば本審査はそほど怖くはないそうです。収入や返済負担率、会社経営状態などは事前審査で審査しているので、本審査では健康状態や物件の調査、反社との付き合いがないか、事前審査で記入した内容に嘘がないかなど、調べた感じではそういったことがメインになるそうです。数字的なことは事前審査の結果を確認する程度だそうですが、本審査までの間にキャッシングしてしまうとヤバくなります。
あと、会社経営者で必須のことは運をよくすること。家の片付けや大掃除をしたり、神棚の米や塩を新しくしたり、運の悪そうな物を捨てたり遠ざけたりすること。健康状態に問題がなければ献血に行くのもよいでしょう。
それから神社仏閣に行くこと。借りたい物件の地域にある神社と今住んでいる地域の神社にお参りするのは勿論のことです。今まで住んでいる地域の神様にこれまでありがとうございましたとお礼を言うのと、新しく住む地域の神様にご挨拶するのは必須です。崇敬する神社やお寺にも参拝すること。運がもらえます。
最後にいくつかの雑感を述べます。
- 私が申し込んだ信金には信用保証会社が2社あって、その2つの会社のどちらかがOKを出せば良いようでした。銀行自体は審査をせずに保証会社に任せているという記事もどこかで読んだのですが、本当にそういうものかもしれません。
- 仲介してくれた不動産業者が、9年間の賃貸を借りた個人不動産業者で、知り合いの信金担当者を紹介してくれたことも影響していると思います。仲介をお願いするなら一見の不動産チェーンより、長年の付き合いのある地域の不動産を選んだほうがよい。要するに地域密着ということです。信金の担当者も、なんとか通したいと頑張ってくれると思います。
- 私の会社は2年前に従業員をゼロにして、一人だけの会社に戻したということはプラスに働いたかもしれません。従業員がいなくても利益と役員報酬の総額が変わらないという証拠が数字で示せたので、伸びないけど潰れることはないと判断されたのかもしれません。「このローンが通ったら会社のほうにも融資したい」とまで言ってくれました。
- 赤字でもポジティブな理由があればよい(リストラしたとか)。役員報酬と会社利益を足したものがちゃんとが出ていればよい。
ところで、もし信金のローンで落ちたらフラット35に申し込もうと思っていました。仲介金融機関にもよりますがフラットは経営する会社が赤字でも年収が安定していればOKだそうだからです。フラットの事前審査は金融機関が行うのですが、その金融機関が実際に貸すわけではない(機構に仲介する手数料をもらうだけ)のでゆるくなる傾向があり、本審査は機構が行うので厳しくなるそうです。つまり、フラットは事前審査が通っても本審査で落とされる可能性が高く、全く喜べないそうです。
いろいろなことがプラスやマイナスに働くので蓋を開けてみるまでわからないのですが、とりあえず第一段階はクリアできてほっとしています。
返し終わるときには80歳になっているはずなのですが、FP爺Aさんになってまだ電子回路いじっているのかもしれません。
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