ZYNQ Ubuntu 18でELECOM WDC-433SU2M2(5GHz)を動かす
手元に5GHz帯に対応したUSB-WiFiのELECOM WDC-433SU2M2があったので、ARM版Ubuntu 18.04で動かないかどうか試してみました。
もちろんLinuxのカーネルに最初からこのUSB-WiFiのドライバが入っているわけではないので、有志が作ったものをダウンロードして自分でビルドすることになります。このUSB WiFiのドライバは下記のURLからgitcloneしてきます。
git clone https://github.com/gnab/rtl8812au/
ビルドするには
export CROSS_COMPILE=arm-linux-gnueabihf-
で環境変数を設定して、
cd rtl
cd rtl8812au/
make ARCH=arm CROSS_COMPILE=arm-linux-gnueabihf- KSRC=<Linuxカーネルのパス>
でできます。
出来上がった8812au.koをターゲットマシンにscpか何かでコピーして、insmod 8812au.koでインストールできます。
このときに、Linuxのカーネルを構築したときのフォルダ(数ギガバイトある)を指定しなければならないので、USB WiFiドライバだけをターゲット上でビルドするというわけにはいきません。
さて、WDC-433SU2M2のドライバはRealTekのRTL8812というものなのですが、このようにしてビルドしてもそのままでは動きません。なかなかハマったのですがlsusbで見てみるとWDC-433SU2M2のUSBであるVID 0x056E、PID 0x400Eの組み合わせが登録されていないようでした。
0x056E 0x400Eで検索すると、このページがみつかりました。
「GitHub gnabのrtl8812au driverには2019-07に更新があった」
rtl8812au/os_dep/linux/usb_intf.cの305行目付近に
{USB_DEVICE(0x056E, 0x400E),.driver_info = RTL8821}, /* ELECOM - WDC-433SU2M2 */
を追加すればよいようです。
これでビルドしてできた8812au.koをinsmodしたら、全くハマることなくインストールできて無線LANを認識できました。
| 固定リンク
コメント