Trenz用ベースボードの設計失敗!
Trenz社のTE0808を乗せるベースボードを設計していたのですが、大変重大な設計ミスをしました。
綺麗に仕上がっていて今にも動きそうなボードに見えるのですが、160ピンのメザニンコネクタの左右が全部逆だったのです!
10年に一度くらいの痛恨のミスです。
原因を突き詰めて考えていくと、コネクタのオスとメスで左右がひっくり返ることを考えて二度ひっくり返しちゃったとか、TOPVIEWとBOTTOMVIEWを間違えたのかもしれません。
他にも理由を考えてみると、下の図はTrenz側ボードのJ1の部分ですが、小さな●があって、左上が1番ピンであることがわかります。
で、Trenz社 TE0808の回路図を見てみると、
左下が1番ピンなんですね。だから、Trenz社の回路図は基板のイメージと上下逆になっています。
そして、これに勘合するベースボードですが、
コネクタはオスメスでひっくり返るので、ベースボードに乗せるメスのコネクタ(SS5-80-3.50-L-D-K-TR)は左下が1番ピンにならなければなりません。
しかし、FPGA側についているオスのコネクタと同じ配置のままで、メスのコネクタ用のFootPrintを作ってしまったため、上下逆になってしまったというわけです。
結局のところ、コネクタは左下が1になるのが正解でした。
このほかにも、基板の出図1週間前までコネクタの位置を0.5mm間違えて作っていたり、とにかくミスが続いたボードでした。TrenzのFPGAボードに合うベースボードを作るのは簡単ではありません。マニュアルを読んでもコネクタの正確な位置や向きがわかりにくく、写真を見てもわかりにくく、実物を見て導通テストをしながらでないと気が付かないことが多いのです。
ベースボード設計用の原寸大の基板図を作ったらみんなハッピーになれるかもしれません。
とほほ・・
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コメント
現物確認重要ですね><
特に、どちらかが外製の場合は。。
私の周りでは、どんなにチェックしてもミスが起きるということで、
「コネクタマジック」と言っています><
投稿: | 2021.10.23 21:26
今回は現物がなかなか手に入らなかったというのも大きかったです。現物があればピン配置を確認していたと思います。
投稿: なひたふ | 2021.10.23 21:48
これは痛いですね
Trenzのドキュメントが分かり難いんですよね
6年前にTE0720を使ったんですが、非常に気を遣いました
ベースボードの現物を渡して「これに合わせて」って言ったような
投稿: windy | 2021.10.24 18:05
Trenz社のドキュメント本当にわかりにくいです。
ちゃんと動くベースボードのパターンがわかる原寸大のPDFを販売しようかな。。。
投稿: なひたふ | 2021.10.26 15:13