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2021.12.05

Kria KV260を動かしてみた(2)~5V電源で動作させてよいのか

Kria KV260を自宅に持ち帰って再度チャレンジしようと思ったのですが、12VのACアダプタがすぐに出てこない・・。そこで手近にあった5VのACアダプタをつないでみると、なんと動くではないですか!!FANに勢いがなくて静かですし。

本当にこれでいいのかと思って回路図を追ってみることにしました。

まず、DCジャックから供給された12VはMP5016HGQH-ZというICに入ります

12vprotect

MP5016は電源保護ICです。過電圧からの保護、電流が流れすぎたときの制限、逆電圧からも保護してくれるICのようです。MP5016の電源入力は2.6Vから15Vまでの動作レンジとのことなので、5Vでは問題なく素通りします。(このICの右についているFETは逆電圧保護のためについているようだ)

電源保護を通った12VはMP8772というスイッチング電源ICに入って、5Vが生成されます。このICは一応3Vくらいから動作するようなので、スイッチング電源の動作自体は問題なさそうです。しかし、5V入力で5V出力というのは原理的に不可能なので、私の環境では4.85V入力4.35Vが出力となっていました。(MP5016とMOSFETにより、スイッチング電源に入る前に0.1Vくらい電圧降下している)

MP8772のVFBは0.6Vなのですが、電源電圧が低いためVFBは0.51Vまで下がっています。これはMP8772が定格動作できていないことを表しています。全力でスイッチングしても定格の電圧に達していないので良い状態ではありません。PG端子はVFBが規定電圧の0.8から0.9倍のところにスレッショルドがあるので、0.48Vから0.54Vまで下がってしまうとLになります。これは出力電圧に換算すると4.03V~4.53Vなので、私の環境ではぎりぎりOKだったということになります。

つまり、5V入力で動作させる場合、MP8772のスイッチングレギュレータはほとんどスイッチせずに素通りしているのでしょう。

回路上で12Vが使われているのはこの電源ICの部分だけで、ほかには使われていません。電源入力が5Vだとスイッチング電源の出力は4.3V程度まで下がってしまい、SOM_5V0という名前でSOMにて供給されているため不安は残ります。本格的にKriaを動かして消費電力が増えてくると問題が起きるのかもしれません。

 

それからikwzmさんのZynqMP-FPGA-Linux/target/Kv260/boot/が起動しなかった原因は、git cloneする際に、Windows版のgit bashでgit cloneしたため、uEnv.txt等のテキストファイルの改行コードがLFからCR LFに変換されてしまったためでした。

Linux版のgitでgit cloneしてSDカードを作ったら問題なく起動しました。

Bootok

 

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