IC真贋判定装置の方式の再検討
IC真贋判定装置の概要設計を見直しました。
最初は、様々なICに対応するために、たくさんのピンをジャンパワイヤーでポチポチとつないで、電圧の確認はLEDでしようと考えていましたが、それだとやっぱりダサすぎるので、アナログスイッチを使うことにしました。
原理は下の図のとおりです。
原理を説明します。
まず、アナログスイッチをICのピン数×6個並べておきます。検査対象ICのピンにつながっているのが横のライン、電源レールにつながっているのが縦のラインで、その交点にアナログスイッチがあります。
例えば、検査対象ICの120番ピンと150番ピンがGNDだとすると、その120と150に対応するアナログスイッチをONにして、その端子をGNDに接続します。このようにして、任意のピン番号の端子にGND、1.0V、1.2V、1.8V、3.3Vを与えられるようにします。モード設定的な信号もこのアナログスイッチから供給できるでしょう。
アナログスイッチの制御信号はピンごとに6本なので、内層を2つ使えば余裕で引き出し可能です。つまり、この回路は6層基板で製造可能というわけです。
一番左側にTSTという縦のラインがありますが、このラインはDACやADCがつながった特別なラインで、電圧を測ったり、任意の電圧を与えることができます。
用途としては、
- 検査前に各ピンの電圧を確認して、電源が間違っていないかどうかのチェック
- 検査対象ICが出力H/Lレベルの読み取り
- 検査対象ICの出力するドライブ電流の測定
- 電圧-電流特性のテスト(ICが壊れていてGNDにショートしていないかなど)
に使います。
アナログスイッチは探せば、1mm角くらいの小さいのが見つかるので、
こういうのを1440個並べればQFP240ピン用の万能検査装置が、3000個並べればBGA484用の万能検査装置が作れそうです。
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