DACボードのLCフィルタ
今回作っているDACボードには出力にLCフィルタが入っています。
回路はこんな感じで、解説記事はこちらです。
要するに5次のチェビシェフフィルタです。0.1dBの低リップル型でキレが悪いので、13pFのコンデンサを追加して70~80MHzあたりにノッチを入れてキレを改善しているというわけです。
その性能を測ってみました。
周波数を少しずつ変えて振幅をオシロで測る・・というのを繰り返すのも面倒なので、DACから疑似乱数を出して、そのスペクトラムをオシロで測ります。
なんということでしょう!透過域が波打っています。
どおりで10MHzくらいの正弦波を作ったときに、設計値よりも大きな電圧がでていたわけだ。
フィルタを50Ωで設計しているのにOPアンプの出力を10Ωくらいの抵抗を介して出していたのがいけなかったのでしょう。
OPアンプの出力に50ΩをつないでからLCフィルタに通すと穏やかになりました。
少し肩が下がってきているのは50Ωの抵抗だと少し大きいのかもしれませんね・・
ちなみに、阻止域に1本スペクトラムが立っているのは、クロックから漏れてくる125MHzです。
どの程度の周波数でカットオフされているのかを見るために、PWM波形を出してみることにします。PWMの比を75:1くらいにするとくし形が見やすくなります。
設計どおり62MHzくらいで急激に減るようになっていました。
ただ、やはり、30MHzあたりからゆっくりと下がっていくのはなんとかしたいですね。
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