HOZANの顕微鏡を試す
HOZANのUSB顕微鏡を買いました。
もともとははんだ付けなどの実装状態を見ることを想定して作られているのだと思いますが、私としてはICのパッケージのマーキングを見て偽物と本物を見分けられないかと思っています。
まず、手近にあったXILINXのCPLD、XC2C256の表面を拡大してみました。黒いパッケージですが拡大していくと溶岩が固まったようなでこぼこした構造が見えてきます。
マーキングの部分はレーザーで掘ってあるのか平らに削られているようです。
CPLD表面の白い四角の部分はレーザーを何度も走査したのでしょう。縦筋が見えています。この縦筋からマーキングの分解能もわかりそうですね。
彫ってある文字をよく見ると、1本の文字が2回の走査で書かれているのではないかという筋が見えます。
マーキング自体は光の反射加減で非常に見づらいのですが、
偏光フィルタを通すと非常に鮮明に見えるようになります。
偏光フィルタでマーキングが鮮明に撮れるというのが今回の最大の収穫でした。
ただ、この顕微鏡は最大倍率に拡大してみてもぼやけていてμmレベルの構造は見えません。画像自体も8x8ピクセルで塊を作っていて、500万画素が活かせている感じではありませんでした。
下の写真は万能基板のランドの表面です。BMPで保存しているのでファイル保存時には圧縮されないはずですが、8x8のブロック構造が見えています。
このUSBカメラのインタフェースはUVC規格だそうなので、自分でプログラムを組んで非圧縮で画像を取り込めば500万画素が活かせるのかもしれません。
下の写真は私が手半田したコネクタの端子です。
拡大率を上げると暗くなってノイズが目立ち始めます。
端子間隔は0.5mmで、配線の幅は0.1mmです。ブリッジしていそうでしていないのはわかります。
光学的分解能は10μmくらいではないかなと思います。
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