今年も1年ありがとうございました
今年も1年ありがとうございました。元日に「物理計測にFPGAを使うことの普及と、包括的なJTAGソフトウェアの開発」というのを目標にしていたようですが、全然違う方向に進みました。
1月
- Cosmo-ZのWindowsアプリ開発
- 鋭いパルスを出力してCosmo-Zの等価時間サンプリングで伝送線路の特性を測る
- JTAGバウンダリスキャンを使ったIC真贋判定のアイデアを考える
- 東向島の倉庫撤退
2月
- 高速パルス発生回路
- EffinityとMITOUJTAGの実験
- Cosmo-ZのWindowsアプリ開発 放射線計測回路とMCAの導入
3月
- Cosmo-Z用にLinuxカーネル5.15を構築
- Cosmo-Zのロックインアンプ改良
- ZYNQのBitstreamをWeb経由で更新する
4月
- 永田町バトル2000をリリース
- Cosmo-Zのチャネル間クロストークの問題に取り組む
- JTAGを使った真贋判定装置の設計開始
- FPGAを使ったディジタルロックインアンプの精度向上のための改良
5月
- SYNCフィルタ、CICフィルタについて完全に理解する
- Spartan-7基板の改修
- 半導体真贋判定装置の試作
6月
- 事業再構築補助金を取るため事業計画書の執筆
7月
- Cosmo-Zのクロストークと歪率をさらに低減させる方法の研究
- DAC8基板の改修→ブーンと鳴って終了。コイルのパターン間違えた
- MITOUJTAGからEffinity Trion T20への書き込み成功
- Spartan-7新基板の試作→いろいろミスってた。だめっぽい
8月
- 半導体テスタのピンエレクトロニクスのためのハイサイドスイッチの検討
- DAC8ボードの改良
- Spartan-7基板でEZ-USB FX2からAXIとDDR3メモリにアクセスできるようにした
- Spartan-7基板からRasPiカメラに接続できるようにした
- Spartan-7基板の再々設計
- DAC8基板の再々設計
- ZYNQ本の執筆開始
9月
- DAC8ボードのひとまずの完成
- Spartan-7ボードの販売再開
- 技術書典にZYNQ本を出展
- 事業再構築補助金に採択される
- X線検査器を購入
10月
- 東大先端研の学術専門職員に就任する
- ハイサイドスイッチの実験回路を作る
- 事業再構築補助金の「交付申請」のため、あまり何もやっていない
11月
- 半導体真贋判定装置の子基板を設計
- MPSoCのためのLinux構築方法の解明
- MOSFETで作る電圧クリップ回路の開発
- 事業再構築補助金の「交付申請」のため、あまり何もやっていない
12月
- 半導体真贋判定装置1号の試作
- 展示会SEMICONジャパンに出展
- 真贋判定サービス「シン・IC」のWebサイト構築
今年の大きかったイベントは、事業再構築補助金に採択されたことです。
半導体不足でArtix-7ボードとかCosmo-Zとか作ることができないので、それなら半導体不足を解決するためのソリューションを提供しようと思いたったわけです。しかしながら、半導体不足が極まっていて半導体テスタを作るための半導体もない。そんな中、秋月にあったCPLDを使って何とか作れるようにしようと考えた結果、1枚あたり45本の電源やGNDを担当する子基板を並べればよいという結論にたどり着き、あのような形になりました。
来年1月にはコントロール基板や、設計をミスしたBGA基板を作り直す予定なので、いよいよ本格的にサービス開始ができるようになると思います。
また、東大の教職員になったことも大きなイベントでした。RFSoCを使ってテラヘルツ波のためのFPGAを作るという研究をしているのですが、もともと大学の技官になりたかった私としては最高の職場です。本業そっちのけで大学に通っていることも多くなってきています。
本業の半導体真贋判定も、そろそろ腰を入れてやっていかなければなりませんね。
最近のコメント