シンICでXILINXのDEVICE DNA取得に成功
XILINXのFPGA(Spartan-6以降)にはDevice DNAといって、ユニークなIDが振られています。
このIDは唯一無二の被らないIDでデバイスの中の不揮発性部分にメーカーが書き込んで出荷しており、ユーザが改変することはできません。(一説には最大で32個の同一IDデバイスを作ることができるという記述もあるが、通常はない)
このたび、真贋判定装置で、XILINX 7 SeriesのDevice DNAが取得できるようになりました。
下の写真のようにソケットにFPGAをセットしたら、
JTAGのIDCODEを取得した後、Device DNAも取得することができるようになりました。
FPGAを基板に実装しなくても、BGAソケットに挿してすぐに確認できるので、非破壊・非実装で検査ができるといえます。
Device DNAは工場出荷時に書かれる不揮発性で書き換えできないユニークな値なので、もし偽造品なら不正な値になるはずです。
偽造されたFPGAであればすべて同じIDになっていたり、XILINXが設定したはずのないIDになるので照会すればわかります。シルクを書き換えただけの偽造FPGAであっても、メーカーに照会すれば真の型番を知ることができます。
また、AMD Device LookUpの2次元バーコードでもDevice DNAの可読化された値が表示されるので、変換方法がわかればユーザーサイドで検証できるかもしれません。
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コメント
いまや最近のマイコンにはほとんど JTAG が実装されてると思いますが、
それでも「マザボが何十枚も突っ込んである」、1億円する装置で検査しますよね。
ああいう装置は、JTAGではないのですか?
投稿: | 2023.05.20 02:53