交付申請の差し戻し対応に対する返答
事業再構築補助金に関して、昨日送った交付申請の差し戻し対応に対する返答が来ました
事務局の中の人はこの内容で審査をかけてくれようとしたのですが、審査のほうからどうしても相見積を要求されたということでした。話し方から想像すると、事務局の窓口の人が審査をしているのではなく、別の機関(中小企業診断士とかだろうか)に審査をお願いしているようでした。
事務局は書類の形式的な検査で、中身の実質的な審査は別の機関が担当しているようでした。(「これで審査に出してみます」という言い方)
私の事業再構築プランは自社で半導体テスタを作ってICを検査するということなのですが、他社の類似品の相見積を要求されたので、海外製のものの相見積とカタログを添付して送ったのですが、
・特電のは2340ピンで〇〇万円
・海外のは84ピンで〇〇万円
ということで、価格だけみて海外のほうが安いから作る必要ないじゃないか、と言われるということでした。
スペックがどうとか機能がどうという表を作ろうともしたのですが、専門外だとわかりにくくなるので一番単純な数字であるピン数だけに絞って比較したのですが、金額で比較して最安値を採択するという方針だそうです。なので、スペックや機能の表を付けてこれだけのことができるのに何円=だから特電が自社制作するのが一番安い、というストーリーにもっていかなければなりません。
交付申請の審査というものが完全に形骸化していますね。
あと、広告宣伝費。
ネットメディアの広告を出そうとしたのですが、やはり相見積を出してほしいとのことでした。
同一規模(顧客数)のネットメディアの広告を探してきて、価格を比較して、最安値であるからということで選ばなければならないとも言われました。それは無茶です。物品の購入じゃないのだから、最安値を選択するというのはおかしな話です。
ほとんど知られていないような謎の安いネットメディアのほうが見つかったら、そっちにしなければならなくなります。
事務局の人は事情を理解してくれているのですが、どうしても審査が通らないのでなんとかしてほしいということでした。
ここまで相見積にこだわる背景もなんとなくわかります。こういうプロジェクトや補助金で謎の厳しいルールがあるときには、だいたい過去に不正とか癒着とかがあったときです。
その時の審査をした人が責任を問われたり、理由書による随意契約をやめようということなったとかそういうことなんじゃないかと思います。相見積で最安値を機械的に選択するようにすれば、万が一不正があった場合でも審査した人は「知らなかった」で通せるから責任を問われなくなります。
展示会も同一規模・地域・面積で比較しなければならないと言われたのですが、これは別の展示会の価格表で通りました。
似たような広告の相見積を取るという意味のない作業と、絶対に採用されない相見積を取るという、業者に申し訳ない作業をしなければならないことでモーチベーションダダ下がりです。
重大なことが一つわかったのですが、現時点でも相見積は1つでよいということです。
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