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2023.10.31

超小型ZYNQ基板とArtix基板が動いた

かねてより開発していた超小型(45mm×23mm)のZYNQ基板とArtix基板が出来上がってきました。

Czynq1

右側にあるのはベースボードで、電源やJTAGを供給するためのものです。SDカードとLANもベースボード側に乗せています。

この超小型FPGAボードはコネクタというのがなく、4辺に張り巡らせた1mmピッチの端面スルーホールのパッドがコネクタ替わりになっています。どうやってマザーボードと接触させようか悩んだのですが、半導体の検査などに使うコンタクトプローブという、長さ20mm、直径0.6mmほどの針を使って接触させることにしました

このプローブをベース基板にはんだ付けして、その上からFPGAボードを乗せるのですが、指先の感触でうまく位置合わせをしてテープで固定して・・・

Czynq2

見事にJTAGで認識することができました。

Czynq3bscan

 

同時に作ったArtix-7のボードのほうも

Czynq3

このとおり。JTAGで認識させて、さらにバウンダリスキャンでLEDチカチカすることもできるようになりました。

Czynq2bscan 

次はコンタクトプローブを安定して接触させるための技術開発が必要そうです。ベースボードにはMPSSEを使ったUSB-JTAGが乗っているので、これを使ってVivadoやVitisから書き込みなんかもできるといいですね。

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2023.10.30

笑っちゃうほどの金運の無さ

事業再構築補助金の終了日が11月14日なのですが、それまでにいろいろな買い物をして、支払いを済ませないといけません。

しかし、どういうわけか、10月中旬から異常なほど金運がないのです。(笑)

例えば、

  • コツコツ貯めていた虎の子のお金があったのだけど、ドイツに2年前に注文していたボードが「できたから送るよ」と突然送られてきました。虎の子のお金が、不要不急の在庫として全部消えた。
  • 信金から融資してもらっていたお金が、2年前に注文したFPGAの突然の入荷で消えた。もちろん不要不急のFPGA。
  • 高額なボードを輸入して納品する話が来ていたのだけど、ドイツがすぐに出荷すると言ったまま1か月以上待たされている
  • MITOUJTAGを10個購入という話が来たのだけど、代理店経由の注文で入金は早くても2か月後。
  • MITOUJTAGを注文したいというお客様がComso-Kとセットでほしいということで、Cosmo-Kの製造に1か月かかる。
  • 商品を購入してくれるお客様が、なぜかクレジットカードを選択する。(クレジットカードだと入金は最短で11月15日なので、事業再構築補助金にギリ間に合わない)

まぁ、こんな感じで注文や引き合いはあっても現金が入らないのです。まるで、何かの邪悪な力によって、私の事業再構築補助金事業を邪魔するかのように現金が入りません。

そして、この3日くらいの間にさらに不運な事態が連続して起きたのです。

① Cosmo-Zのアルミケース入りを作ろうとしたら、15mmのスペーサが1個だけ足りない。秋葉原にわざわざスペーサ1個を買いにいって帰ってきたら30mmのスペーサも足りないことが発覚

② Cosmo-Z Miniに取り付けるミニFANをDigikeyに注文したら謎の理由で出荷遅延が起こり、到着しない。秋葉原にFANを買いにいったけど、なんだか静か。

③ Cosmo-Z Miniに付属する短いSMAケーブルをストックしておいたのだけど、使おうと思ったらホッチキスがSMAの芯線を貫通している。もちろん導通。0Ω。ピーッ

Kantsu

④ 〇〇大学や、〇〇研究所のお客様に納品しようとしたら、メールのやりとりをどこまでさかのぼっても住所や電話番号が書いていない。注文書を見ても「納品場所:〇〇専攻」みたいな書き方をしていて、住所が全くわからない。電話したら昼休み。

⑤ 「久しぶりに注文が来た!しかも2件も来た!」と喜んだら、片方はクレジットカード払い。もう片方は代引き。

⑥ Chip1stopから「掛け売りの限度額を超えたので出荷できません」という電話。消費税を入れて計算してみると68円超えている。

⑦ 某大学に見積もった製品の価格が「アルミケースも入れてください」と言われて再見積もりしたら、本体の価格のカスタマイズ分を反映するの忘れて定価に戻してしまい却って安くなっていた。7万円くらい損した計算になる。

 

完全に闇の力が特電の仕事を邪魔しにきていていますね。どうしても現金が入るのを11月15日以降にしたいらしいようです

そんなこんななので現金が全然入らず、月末の支払いも危うい状態になってきました。(売掛金は増えていっているのでご安心ください)

もうこうなったら最終手段。クレジットカードでのキャッシングだーー!!!

と、カードを握りしめて銀行に行こうとしたらなぜか自宅エレベータの中で突然鼻血が出て、銀行にもいけません。

どこまで阻止しようとしてくるんだか。笑っちゃいますね。

止血してようやく銀行にたどり着き、いざATMに入れてみると、「このカードは磁気異常なので使えません」とのこと。

ためしにコンビニでおにぎりを買ってタッチ決済をしてみると使えるので、カードが止められているわけではなさそうです。本当にICカードの部分だけが壊れているのです。再発行を申し込んでみましたが一週間から10日かかるとのこです。

本当に特電に現金を入れたくないようですね。(笑)

注文は来ているのに、特電に現金が入るルートを全力で塞ごうとしてきます。こういう現象がたまに起きるのですが、運のめぐりあわせ(たまたま金運の悪い時期)なのか、それとも誰かが呪詛をかけているのかわかりません。でも、強行突破をすると悪運というのもいずれは尽きてくるのです。

Amazonに注文したSMAケーブルが1日早く到着して納品に間に合いました。

4sma

クレジットカードの磁気は異常でも、キャッシングしたのを直接銀行口座に入れるサービスは生きていました。

Cash

限度額いっぱいまでキャッシングに成功しました。

✨ 金運が回復してきました✨

 

私が常々思っていることなんですが、運勢が何か邪悪な力で封じ込められている場合には、まずは神社仏閣にお参りすることが大事です。そして悪運というのも無限に続くわけではありません。悪運は運勢のめぐりが原因なのか、人が呪詛をかけているのかはわかりませんが、突っぱねる、笑い流すということをしているとそのうち尽きてきます。

今月末は怒涛の納品で1日2日の間にたくさんの製品を仕上げたのですが、先々週から神社仏閣をめぐっているためか、技術的なトラブルは一切起きませんでいた。

 

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2023.10.29

箱根神社にお参りしてきました

今日は運勢を上げるために箱根神社にお参りに行きました。

私のおすすめのコースは、箱根湯本に着いたらバスに乗って元箱根港まで行って箱根神社に行くことです。往路は箱根新道を通るので比較的渋滞に巻き込まれにくいです。

この時計回りプランだと、多くの人とは逆方向に回ることになるのですが、このほうが空いているので断然オススメです。

神社にお参りした後、船で桃源台まで行き、ロープウェイで大涌谷によって早雲山。ケーブルカーで強羅。最後は箱根登山鉄道で箱根湯本に戻ってくるというコースです。一周でだいたい6時間くらいかかるのですが、ボトルネックはケーブルカーなんですよね。

反時計回りに回ると元箱根港から湯本までバスで渋滞に巻き込まれてしましますが、時計回りだと帰りが電車なので渋滞とも無縁です。

 

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2023.10.28

月末怒涛の納品に向けて製造に邁進しています

今月末の納品に向けて、Cosmo-Z + DAC、Cosmo-Z Mini LEMO、 Cosmo-Z Mini (ただしケースと分けて納品)という3つの製品を作っています。

3つの製品が似ていて非常にややこしく、「あれ?この基板はどっちのだっけ?」ということが頻繁に起きます。

まずはCosmo-Z + DACを作っています。去年、ケースを設計し直したのでネジ穴がぴったり嵌って非常に気持ちよく組み立てられるようになりました。

Cszcaseal

フロントパネルはそっけないですが、いま、アルマイト加工とシルク印刷を施した豪華パネルを別途作っています。とりあえずはテプラかな。

Cszcaseal2

DACから出した正弦波を測定してみると、歪率がなんと-86dB!!

Cszcaseal3

つるんつるんの正弦波。最高クラスの品質でした。

出荷に向けて仕上げようと思ったのですが、電圧リファレンスICが欠品していて未実装になっているのでまだ基板が仕上がりません。それから、六角スペーサが1本足りなくて秋葉原に買い出しに行くことになりました。わざわざネジ一本のために。

 

夜になってCosmo-Z Mini2の基板と戻り部品が届きました。金曜日出荷になる時には自宅に届けてもらうようにしないとダメですね。ヤマトさんが「ビルの入り口が開いていない」ということで帰ってしまったので、再配達をお願いたら受け取りが夜になってしまいました。

Cszmini4

電源を入れてみるとちゃんと動いているようです。実装失敗していなくて本当に良かった。

Cszmini4ok

戻り部品の中に電圧リファレンスICも入っていたので、これでCosmo-Zのほうも完成。

あとは3台とも動作検証と性能測定だけが残った状態です。

無事に納品できそうです。

 

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2023.10.27

真贋判定装置Type-AとType-Bの構造

真贋判定装置Type-AとType-Bの構造を最終的に決定しました。

Type-A。360ピンまでの装置は中にZYNQボードを搭載します。ここにはTrenzElectronic社のTE0720を使うことにします。

USBやLAN、USB HOSTといったコネクタを背面パネルから出すことにしました。

Typeatop Typearear

Type-Bと呼ばれる720ピンまでの試験装置も中にTE0720ボードを乗せて、自律的なIC検査装置にします。

Typebtop Typebrear

パネルの寸法などは共通のものとなります。

問題は2340ピンまで検査できるType-Cですよね・・。TE0720じゃピン数が足りないしどうしようかなぁ

26個の子基板モジュールが乗るので、234本の信号線が必要になるのです。

Artixか何かを使ってJTAG部分だけでもマルチプレックスするのがいいでしょうか。

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2023.10.26

マイクロストリップラインでいろいろ工作

研究室に行って、レーザー加工機を使ってMEGTRON基板に16GHzのハイブリッド回路やウィルキンソンディバイダを作りました。

回路は見せられませんが期待通りに動作してくれました。

だいぶんマイクロストリップラインの勘所がわかってきたのか、わかったつもりなのかはわかりません。

市販の無線機の回路は、そこら中にスタブがあってマッチングを合わせているのですが、私の回路はインピーダンスマッチングとか全然考えていないから、まだまだ初心者なのでしょうね。それでも動いてしまうのはパワーで押し切っている感じがします。

 

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2023.10.25

Cosmo-Kの実装

今日はCosmo-KというKintex-7ボードの実装を行うため、部品を集めて実装屋さんに送りました。

生基板はこんな感じです。

Np1096d Np1078b

Kintex-7のXC7K160Tは以前は4万円くらいだったのですが、今みると、なんと10万円もするんですね。

半導体不足の最中にXILINXが強硬値上げしたのでこんな高くなってしまいました

 

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2023.10.24

BGA484~676のソケット基板とベース基板を出図

本日、IC真贋判定装置のBGA484~676のソケット基板とベース基板を出図しました。

この基板がBGA ICのソケットを乗せる基板です。484ピンは0.8mmピッチのものと1.0mmピッチのもの。676ピンは1.0mmピッチのものがあります。

Np1050top Np1050inner1 Np1050inner2 Np1050bot

そして、次の基板はソケット基板を乗せるためのもの。

Np1049bot Np1049top

P板に未明に出図したら、その日の1番と2番をゲットしました。いえい!

さて、出図前に何度も見直したはずなのに、出図するとミスに気が付くのはどういう理由なんでしょうね。

Np1050mis

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2023.10.23

IC真贋判定装置のBGA484(1.0mm)ソケット基板の設計完了

BGA484基板(1.0mm)の設計も完了しました。

Bga484_10

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2023.10.22

BGA484(0.8mm)引き出し基板の設計

BGA484ソケット用の配線引き出し基板を作ります。

秋の夜長なので徹夜で配線を引いていくぞー

Bga484_08_1

おっと。

どうやら、BGA484(0.8mm)は、0.1mmルールの4層基板ではすべての配線を引き出せないようです。

Viaを0.3/0.5から0.2/0.35とかに減らしてもダメです。Via間に2本通せるくらいまで配線を細くできなければ4層では引き出せません。

Bga484_08_2

6層にすれば0.1mmルールでも余裕で引き出せます。

Bga484_08_3

今日は全体の1/4を引いたところで力尽きました。

Bga484_08_4

夜になって回復してきたら残りの3/4も配線を引いて完成です。

Bga484_08_5

結局、6層基板が必要ということになりました。

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2023.10.21

ZYNQの本を増刷します

「ZYNQで実用的なシステムを構築するための本」を増刷しました。

Zynqbook_20231101004701

紙の本をプリントパックさんで印刷し、来週の月曜日に入荷予定です。

TE0720-04-61C33MAをお買い上げいただいた方には、お礼として贈らせていただきます。

目次と内容はこちらです。

 

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2023.10.20

Pocket JTAG Cableのケースと基板が届く

Pocket JTAG Cableが品切れしていたので、ケースや基板の追加製造を行いました。

50個あります。

 Pkjcase50

これでMITOUJTAG BASICフルセットの在庫も復活です!

いっぱい売れますように。

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2023.10.19

助けてください!FPGAボードが一気に入荷して大変なことに・・!?

助けてください!

2年前に注文していたZYNQボード TE0720-04-61C33MAが大量に入荷しました。

Te7020_1

本来なら嬉しい話なのですが、まさかこの時期に着荷するとは・・・。( ノД`)シクシク…

実は当社は今まさに事業再構築補助金の終了間近で、いろいろな発注と支払いを行わなければならず、現金が必要な必要なのです。

事業再構築の遂行のために蓄えてきた現金を日々の仕入れで使ってしまうと、事業再構築ができなくなってしまいます。

どうかお願いです。ZYNQボードにご興味がある方、TE0720を買ってくださーい。

Te0720_2

(できればクレジットカードと掛売以外の支払い方法でお願いします。クレジットカードだと振り込まれるのが翌月15日になって、事業再構築補助金の買い物の支払いに間に合いません)

どうかよろしくお願いします。

↓TE0720についてのスペック等はこちらをご覧ください

https://www.trenz.jp/news/20231013.html

 

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2023.10.17

PCBGOGOから超小型FPGAボードの基板が届く

PCBGOGOから超小型FPGAボードの基板が届きました。

Pcbgogo1

基板自体はちゃんと出来ているような感じです。

Pcbgogo2

拡大してみるとなんか妙に埃っぽいんんですよね。

Pcbgogo5

Pcbgogo3

特電が埃っぽいのかと思ったのですが、そうではなく、袋の中の内側の基板まで埃っぽいようです。

Pcbgogo4

あと、NSMDのパッドが一部つぶれてしまって微妙な感じです。

端面スルーホールは期待通りに出来ていました。

 

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2023.10.16

BGA676ピン配線引き出し用基板の設計完了

BGA676ピン 配線引き出し用基板の設計が完了しました。

Bga676_20231017030001

こういう基板を、BGA484のも作らなければなりません。

BGA484には0.8mmのものと、1.0mmのものがあります。

しんどい

 

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2023.10.15

BGA676ピン配線引き出し基板の設計

今日は日曜日なのでBGA676ピン用の配線引き出し基板の設計の続きをします。

Bga676_1

まず、1辺を頑張って配線します。

奇跡的にBGA676ピンの下側から出した配線の数が、コネクタの配線のGND以外の本数(180本)と一致していたので、1本も余らすことなく使い切りました。

Bga676_4

先に配線を引いてから、BGAのピンがコネクタのどこに出たかを調べて回路図に反映させていくのですが、この処理は自動ではできないので手動でチマチマ変えていきます。

Bga676_2

ここがいちばんしんどいです。

私が愛用しているPROTEL99SEには、基板から回路図へのUpdate Schematicsもあるのですが、部品番号やFootprintしか更新してくれずネット名までは変えてくれません。

ネット名がどうかわるかをレポートしてくれる機能はあるみたいなのですが、

Bga676_3

完全ではないようです。規模が多いからか、追跡してくれませんでした。

 

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2023.10.14

PCBGOGOに6層基板を発注した結果

6日にPCBGOGOに発注した基板ですが、納期が5~6日と表示されていたのですが、正味11日にかかる結果となりました。

6日に注文して支払いして、

Pcbgogo06_20231017032701

出荷は12日の午前です。

Pcbgogo12

でも、DHLに引き渡されたのは翌日夕方になりました。

Pcbgogodhl

このため、正味11日かかる結果となったわけですが、なぜ、出荷通知から1日半も放置されているのかとクレームしたら、DHLが集荷したときにこの荷物を持ち忘れてしまったとのことでした。

あと、謎なのですが、150mm×120mmの6層基板で4mil/4mil、Via0.3mm、ENIG、端面スルーホールの基板を見積すると、5~6日コースではせいぜい281ドルくらいなんですよね。

Pcbgogo6ldefault_20231017033601

ですが、なぜか今回の基板は925ドルもしてしまいました。

Pcbgogo6lthistime

10月6日に注文したときには最短5~6日しか選べなかったのに、本ブログ執筆時にあらためて見積を作ってみると、48時間特急コースが選択できるし、料金もだいぶん違う。

いったいどうしたのだろうか。注文を入れてから値段が変わったのでしょうか!??

PCBGOGOへは$925ですが、PAYPALに手数料を取られて$993になったので、結局のところ15万円くらいになりました。納期11日で15万円だったら国内業者と大差ないという結果になりました。

もはやPCBGOGOは安くもないし速くもないのかもしれません。

簡単な両面基板とかならいいのかもしれませんが、高密度な基板の発注をするべきかどうかは考えたほうがいいかもしれませんね。

 

 

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2023.10.13

Trenz ElectronicsのTE0720を大量入荷しました

ZYNQモジュール TE0720-04-61C33A と高機能ベースボード TE0701-06 を入荷しました。

TE0720-04-61C33Aは、GigaZee(ギガジー)と呼ばれるFPGAモジュールで、4cm×5cmのサイズにZYNQ XC7Z020、1GByteのDDR3メモリ、8GByte eMMC、ULPI USBトランシーバ、ギガビットイーサネットPHY、QSPIメモリ、リアルタイムクロックを搭載しています。また、152本のユーザ用I/Oを取り出すことができます。

DDR3 SDRAMのほかeMMCも搭載しているので、このボードひとつでZYNQの組み込みLinuxのシステムが構築できます。ギガビットイーサネットのPHYも搭載されているので、イーサネットのコネクタを外付けするだけでネットワーク対応もできます。

しかも、基板上にオンボードのスイッチング電源が搭載されているので、3.3Vの単一電源で動きます。

これ1台で組み込みシステムが完結するのに、非常に高密度でコンパクトにまとまっている大変使いやすい基板です。

Trenz Electronci社の中でもTE0720シリーズは絶大な人気があり、次回の入荷はいつになるかめどが立っておりません。ぜひこの機会をお見逃しなく...。

GigaZee TE0720-04-61C33A の製品ページ

また、高機能ベースボード TE0701-06 は、RJ45のギガビットイーサコネクタ、ホストにもデバイスにもなれるUSB MicroBのOTGコネクタ、SDカードソケット、pmod、HDMIなど、ZYNQで使える標準的なすべての周辺ペリフェラルが揃っています。

HDMIのコネクタもありますが、ZYNQのI/Oポート直結ではなく、ADV7511というHDMIトランスミッタが間に入っているため質の高い信号を生成可能です。

TE0720と組み合わせてZYNQのシステムを開発し、本番稼働時はコンパクトさを活かしてTE0720のモジュールをお客様の装置に組み込むという使い方がベストです。

TE0701-06の製品ページ

在庫切れの場合は次回の入荷は未定ですので、ご興味がございましたらお急ぎください。

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2023.10.12

ついに交付決定が出ました!

事業再構築補助金の交付決定がついに出ました!

7月上旬に交付申請して、一度差し戻しされて、9月下旬に再申請。それから2週間ほどでついに交付決定です。

まずはメールで事務局から交付決定のご連絡というのが送られてきました。

Koufu1_20231017035201

それからしばらくするとJGrantsで正式な交付決定通知書が出ます。

Koufu2_20231017035301

総額約2500万円の事業から消費税を抜いたのが補助対象経費で、その2/3が補助金交付決定額となります。

ただし、この1528万円をもらえるわけではありません。2500万円使ったら1528万円を補助するよということなので、お金が先にないとダメなのです。この点が日本の補助金のダメなところだと思います。

約1500万円は銀行から融資してもらうことになるのですが、それでも差額の1000万円は自分で用意しなければなりません。

それが用意できなかったので、本事業は完遂することなく終わることになるでしょう。

ちなみに、補助金には採択と交付決定という2つのプロセスがありますが、採択はプロジェクトが認められたということで、交付決定は細かい予算の使い方が認められたということです。見積書を集めて交付決定をもらって、それから期限内にいろいろ発注してお金を支払ってプロジェクト完遂ということになります。

10月11日に交付決定で11月14日終了ですから、いまから広告宣伝費のためにネットメディアの取材を受けたりしても絶対に間に合いませんね。ということで、広告宣伝費も使わずじまいです。この事業経費の半分くらいしか使わないで終わることになるでしょう。

 

 

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2023.10.10

BGA676の配線引き出し基板の配線をコネクタへ・・・

BGA676 ICソケットの引き出し基板を設計しているのだけど、ひたすら単純作業でつらい。受託では絶対にやりたくない。自社製品じゃなきゃ絶対にやらない仕事だ。

Bga676brakeout

オートルータを使うと対称性とか美しさが損なわれるので、手動でやりたいけど、単純作業すぎてつらい

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2023.10.09

BGA676ピン1.0mmピッチは4層で引き出せる

BGA676ピンの1.0mmピッチの配線を引き出すのに4層あれば十分であることがわかりました。

Bga676brakeout2

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2023.10.08

狭ピッチ系のBGAソケット変換基板を検討する

BGA225やBGA196など、狭いピッチのBGAソケット基板の設計をしています。

まずは0.5mmピッチのBGA196を3milのルール(0.075mm)のVia 0.4/0.15で設計してみました。

もちろんPad on Viaですが、全然ダメですね。内側のViaから配線が引き出せないので3列までしかアクセスできません。たとえPad on Viaであってもです。

Bga1961

これが、Via 0.27/0.15くらいまで小さくできると最奥部まで到達できます。

Bga1962

結論を言えば、0.5mmピッチのBGAを扱うには、Via 0.27/0.15で3milルールでなければならないということです。 

そんなコストの高い基板をわざわざ作ってまでして0.5mmピッチのBGAを扱う必要があるのかという疑問が生じます。0.8でいいじゃんって思います。0.5mmピッチは存在自体が悪です。

 

次は0.8mmピッチのBGA225ですが、これは0.1mmルールの4層基板ですべてを引き出すことができました。4列目までは2層あれば引き出せるので内側の9個を2層使って引き出せばよいから、そこまで苦労することにはなりませんでした。

Bga2252

Bga2254

Bga2251

Bga2253

あと、BGA132ピンや、BGA236ピンというのもありますが、

Bga132

132ピンは196ピンから内側のピンを除いたものだし、

CPG236は0.5mmピッチの19x19グリッドですが中間部分がくりぬかれているので、それほど難しくはなさそうです。ただし、Via 0.27/0.15で3milルールというのは必要になってくるはずです。

 

 

Cpg236

 

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2023.10.07

オープントップタイプのBGAソケットの使い方を理解する

いままでずっと謎だったのですが、オープントップタイプのBGAソケットの使い方をようやく理解しました。

まず、こんな形をしているのですが、左右から爪が伸びているので中心にICが入りませんね。

Yama1

これ、上カバーをぎゅーっと押し下げていくと、爪が左右に引っ込むんです。

Yama3

まるでエイリアンの口のように。そうして、口が開いたところにICを差し込むと上から押さえつけられるというわけです。

この仕組みに気が付かず、分解しようとしていました。

裏面はこんな感じ。ひっくり返すと重力に従ってピンが引っ込むのですが、表を上にして基板に乗せるとコンタクトピンが基板に接触するようになっています。

Yama2

 

 

 

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2023.10.06

可変電圧スイッチング電源を作る方法

スイッチング電源の電圧設定というのは、たいてい出力電圧を抵抗R1とR2で分圧して、それを帰還入力に入れるという構造をしています。

そして、VO=VREF*(1+R1/R2)という関係で決まります。

私が良く使うTPS62065の参考回路はこんな感じです。

Tps62065

この回路を電圧可変にしたいわけですが、こういうスイッチング電源の動作は出力電圧を分圧した電圧と、内部の基準電圧を比較してPWM/PFMをコントロールしているわけですから、分圧とFBの間にOPアンプやDACを入れてしまえばよさそうに思えます。

しかし、この部分はフィードバックの敏感な部分で、OPアンプのような時間遅れのある部品をいれると碌なことにならないでしょう。

この部分は純抵抗でなければなりません。

 

デジタルポテンショメータというのを活用できないかどうか考えて探してみました。

そうしたら、あるんですね。

アナログデバイセスがアプリケーションノートを出していました。

https://www.analog.com/en/technical-articles/linear-adjustment-of-switched-mode-power-supplies.html

その名も「Digital Potentiometers Enable Fast, Linear Adjustment of Switched Mode Power Supplies」

まさに求めていたものです。

Digipot

 

TPS62065のデータシートによればVREFは0.6Vで、R2は120kΩ~360kΩにするべきと書かれています。すると、3.3Vを出すためには4.5:1の関係で540kΩが必要になります。1.0Vを出すためには0.67:1ですから80kΩとなります。

R1を80kΩから540kΩまでの間で変化させれば電圧を1.0V~3.3Vまで変化させられるのですが、市販のデジタルポテンショメータで抵抗値が高い系ものものは100kΩや200kΩが主流で540kΩは出せません。

そもそも「R2は120kΩ~360kΩにするべき」というのは抵抗分圧を流れる電流を最小にするためらしいので、電流が流れてもよいのであれば少し条件を勝手に緩和してしまいましょう。仕方がないのでR2を24kΩくらいまで減らすしかなさそうですね。

R1を16kΩ+(0~100kΩ)として、R2を24kΩにすれば、1V~3.5Vまで可変できる計算になります。

 

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2023.10.03

極小Artix-7ボードの設計

極小のZYNQボードに続いて、極小のArtix-7ボードも設計できました。

Minimum_artix

このボードは45mm×23mmのサイズに、

・XC7A100TとDDR3メモリ
・128MbitのSPIメモリ
・8GByteのeMMC

を納めています。

開発用のEther PHYとSDカードはベース基板でアクセスできるようにしています。

ソフトコアのMicroblazeかRISC-Vを入れれば、Linuxまで動くはずです。

こういうのを基板のモノではなく、ガーバデータとしてお客様の基板上に貼り付けていただけるような販売の仕方がしたいなあというのが願いです。

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2023.10.02

MITOUJTAGでのDigilent HS3のTCK速度

MITOUJTAGをお使いのお客様からDigilent HS3でうまくデバイスを認識しないというご連絡がありました。

JTAGでデバイスを認識したりしなかったりということなので、TCKの問題かなという感じでした。

実際に波形を見てみようと思ったのですが、HS3が机の中にも倉庫にも無いので、今まで使ったことがなかったのかもしれません。秋葉原にHS3を買いにいってきました。

適当なボードにHS3を挿してTCKの波形を見てみます。

Hs3

なんと、TCKが30MHzになっているのです。しかもLがGNDが振り切っていない!

Tck30mhz

これじゃあ安定して動作するはずはありません。

プログラムを書き換えて4MHzにすると、

Tck3_75mhz

ちゃんと綺麗な波形になりました。

DigilentのHS3は中身はFTDIなのですが、速度的にはFTDIのHT232Hでしょうか。60MHzを分周してクロックを作っているようです。4MHzを設定しても3.75MHzになるのは15分周ができないからかもしれません。

お客様にDLLをお送りしたらちゃんと書き込みができるようになったとのことでした。

 

 

 

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2023.10.01

極小のZYNQボードを作った

極小のZYNQボードができました。

Minimim_zynq

サイズは45mm×25mmで、DDR3 SDRAMとeMMCが乗っています。

開発に必要となるLANとSDカードと電源は別途用意するマザーボードに乗せような仕様となっています。

これ自体でLinuxが動くはずです。

この回路を組み込んでお客様の機器をマイクロなLinux対応機器にできるようなソリューションはいかがでしょうか。

 

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