Raspberry Pi 5のJTAGポートを解析
Raspberry Pi 5のJTAGポートを解明しました。
Raspi5のJTAGポートはGPIOを使うのではなく、裏面にある未実装のJ15とJ19から出ています。
J15はBCM2712のJTAGポートで、ここにつなぐとCPUが見つかります。
見つかったデバイスのJTAG IDCODE は2A03217F でした。
なお、使用したツールはMITOUJTAGです。
BCM2712のJTAGの仕様は全く分からないのですが、IRの長さは32bitであると思われます。
適当な命令を送りこむといい感じでクラッシュしてくれます。
ARMに対応したデバッガをつなげばCPUのプログラムをデバッグできるのかもしれません。
また、RP1のJTAGポートはJ19で、ここにつなぐと、
RP1と思われるデバイスが認識されました。
IRの長さはおそらく8bitです。IDCODEは20001927であるようです。
適当なコマンドを送りこんでいると、無線LANが自分自身しか見えなくなったりしました。
JTAGで滅茶苦茶なデータを送ると何かの影響は与えているようですね。
さて、J15、J19からどうやって配線を取り出したかというと、J15、J19の近くにあるテストポイントから取り出しました。
ピンの割り当ては
- TP48・・・BCM2712のTRST
- TP49・・・BCM2712のTDI
- TP50・・・BCM2712のTDO
- TP51・・・BCM2712のTMS
- TP52・・・BCM2712のTCK
- TP53・・・RP1のTDI
- TP54・・・RP1のTDO
- TP55・・・RP1のTMS
- TP56・・・RP1のTCK
でした。
I/O電圧は3.3Vで良いようです。
また、8ピンのコネクタのピン配置は左から順に ?,TRST,TDI,GND,TDO,TMS,GND,TCKです。一番左のピンが何であるかはわかりません。RTCKかもしれません。
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