フロントパネルをアルミと銅の複合材にした
Cosmo-Zロックインアンプは、1uV以下の微弱な電圧を測ることができる計測回路です。
このレベルの信号になると、コネクタをつないだときのGND電位の変化で計測誤差が出てきてしまいます。
下の写真は1mVの信号を1000:1のアッテネータで1uVまで落として測っているのですが、2個目のコネクタをつないだ瞬間に計測値が変わってきたりします。本当に謎なんですけどね。
コネクタ間のGNDの電位に差があるとこの問題が起きるらしいということはわかっていたので、フロントパネルをアルミと銅板と銅網の複合材料にしてみました。
穴あけ加工されたアルミや鉄、銅板を即日で作って発送してくれる業者さんがいて、昨日注文したら今日届きました。
そんで、銅板とコネクタが接触しやすくするよう銅のメッシュを銅板に張り、銅のテープで固定しました。
測定結果はこのとおり。
ファンクションジェネレータとアッテネータで1uV~100uVまで作って測ったところ、綺麗な直線に乗りました。
この直線から計測値がどれだけずれているかという誤差ですが、±0.2uVの範囲に収まりました。
41uVのあたりで少し外れた値が出ているのは、ファンクションジェネレータの中で何かが切り替わるためです。
1uV~100uVの範囲を0.2uVの誤差で測定できる計測器が、できました。
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