防衛装備庁の委託事業に間に合いませんでした
午前0:00から防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度という公募の申請書を書いていました。
12時間で書き上げるぞという意気込みです。
2、3,4,5章をどう書くかが初見ではわからなかったのですが、2は概要なので短く目標を書き、3は最終的な成果目標(数字で)の概要、4は成果を達成するための具体的な手段、5はこれまでにやってきた準備的なことを書くのかなと思い、一気に書き上げました。
できあがった書類はこんな感じ。
最後に企業概要で昨年とか一昨年の決算情報を入れていくのですが、コロナ禍でもあったためマイナスなんですよね。経常利益率とかマイナスになるのでいいのかなと思いつつ数字を埋めていったら、11:30を過ぎているではないですか。
いそいで数字を仕上げてe-Radにログイン!
防衛装備庁の公募を選んでも、なぜか「応募する」ボタンが出ません。
10分くらい悩んだあと、どうしてもわからなくてe-Radの事務局に電話すると、ログインは何のアカウントでしてらっしゃいますか?とのこと。
この公募は研究者個人で応募するものなので、研究機関代表事務者でログインすると出てこないとのことでした。
ありがとう・・・
急いで個人アカウントに切り替えてログインしてみると、初めてログインしたためか、「母親の出身地は」とか「出身高校の地名は」の秘密の質問の入力からさせられてしまいます。ぐぬぬ。あと7分なのに。
適当に入力して公募ページに辿り着き、申し込みしようとすると、金額とかの数字をWebから全部入力しなければなりません。残り4分でこれはきつい。専門分野をここで入れなければならないって何?この応募と関係ないじゃん。
何とか入力し終わると12:00。あと59秒以内ならいけるか・・・と思って、申請ボタンを押すと、
無慈悲な時間切れ。
まぁ、研究インテグリティとかいうののチェックボックスが入っていないとかいうエラーが残っていたので、あと2分あっても駄目だったと思います。
あとで調べてわかったのですが、個人IDでログインしたときに、組織に報告しますか?みたいなチェックボックスがあってそれをチェックし忘れていたのがいけなかったのだと思います。
今回の応募は残念でしたが、申請書類の作成に使った時間は12時間だけなので、まいっかという感じです。
どういう内容だったかざっくりというと、
- 中国の流通在庫業者からFPGAやCPUをたくさん購入する
- 100個以上の偽物ICを調べて、その手口の統計を取って業者のリストを作る
- スパイチップを探す
というものでした。
本当に採択されて実施していたら某国から命を狙われていたかもしれませんし。
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コメント
最近のなひたふさん、ちょっとおかしいですよ。
補助金をもらうことが目的化していて、意味のないセコい発想の行動ばかりしている...。
かつて未踏erだった頃は、こういうモチベーションではなかったのでは?
せっかく技術力があるのですから、もっと前を向いてほしいと願います。
投稿: | 2024.05.18 09:42
補助金を狙うことがセコイですか?
日本で最大の組織は日本政府ですし、いまは大増税の時代です。
日本政府からお仕事をもらうことは合理的だと思います。
ちなみに、防衛装備庁は補助金ではなくて委託事業です。
投稿: なひたふ | 2024.05.18 10:22
技術者と経営者の感性の違いでしょうね。手前味噌の話ですが、私が以前務めていたソフトハウスは社長が作りたいものしか作らず、「当たった」事業以外はひどいものでしたから、助成金・補助金・出資・委託関わらず自分たちにノウハウのあるジャンルに手を伸ばすのは重要なことだと存じます。
資本に消極的な技術者は発明家と変わらんのです、結局は…
投稿: | 2024.06.20 13:44