2024.08.25
2024.08.19
RFの回路にバイアスを与える方法
RFの回路を設計していると、トランジスタやダイオードにバイアスを与えるという場面が出てきます。
今設計しているのはPINダイオードスイッチですが、RF信号が通るPINスイッチのカソードをGNDに、アノードを電流源につながなければならないのですが、直接GNDにつないでしまうと信号が吸い込まれてしまいます。
そこで、インダクタを使って交流が流れないようにしてGNDに落とすということをするわけですが、周波数が16GHzになってくると、集中定数のインダクタはもはやインダクタではなく、コンデンサのようにふるまい、RF信号が透過してしまうのです。
そこで考えたのが、マイクロストリップラインを使って目的の周波数を通さない回路を作って、その回路の先から給電(あるいはGND)するという方法です。
下の図の上下に貫く配線が、メインの信号路です。そして横に分岐しているのがバイアス供給用の線路。バイアス供給に生えている行き止まりの線路がλ/4のトラップです。
こうすることで、目的の16GHzがバイアス供給路に漏れようとしてもλ/4トラップがあるから漏れることができないというしくみです。
また、本来の線路に対してバイアス供給路を細くしておけばコイルの役割をするので、バイアス供給路には漏れにくいしくみができるはずです。
細い配線をくねくねと曲げながら複数のトラップを仕掛けるということもできそうです。
2024.08.18
2024.08.17
M5StackのBluetoothSerialの速度
M5StackのBluetoothSerialの速度を測っています。
BluetoothSerialというのはUARTのシリアル通信風の通信なのですが、どうもCP2104やFT2232のシリアルとは使い勝手が違うようです。
通信実験をしているときのようすを下の動画で示します。
PCもM5Stackも、双方ともに「長さ(2バイト)+ペイロード(任意長 32768バイトまで)+チェックサム(2バイト)」という単純な形でまとめたデータを送っているのですが、送信(PC→M5Stack)は512バイトを超える長さだとストールします。
受信(M5Stack→PC)は比較的長くても大丈夫なようなのですが、bts.writeの実行時間がいつも100msの整数倍です。
上の動画だと、送信(PC→M5Stack)は1kバイトくらいまでしか送っていないのですが、某グラフが途中でたびたびストールしているのが分かります。
どうやらBluetooth Low Energy(BLE)は、アドバタイズというのを子機側から行って、それに対応して親機が何かの動作をするようですが、M5StackのBluetoothSerialではアドバタイズの間隔が100msなのかもしれません。そして、それを調整する箇所も見当たりません。
M5StackをJTAGケーブルにしたいのですが、反応速度が100msだとさすがに厳しいでしょうね。無線LAN接続にすればもっと速いのかもしれませんが、「喫茶店でノートPCを使ってFPGA開発しながらJTAGで書き込む」ということを実現するにはWiFiを喫茶店の公衆LANとM5との間で切り替えなければならないので使い勝手は良くありません。ここはどうしてもBluetooth JTAGでなければなりません。
ざっと調べた感じではBLEでは「プロファイル」というのがあって、これがUSBのクラスに相当するものかと思います。汎用のGATTというプロファイルを使えば任意のプロトコルを実装できるようなので、次はこのあたりに挑戦してみようかなということになります。
2024.08.15
靖国参拝してきました
靖国参拝してきました。
まず、靖国の入り口に到着する前に大量の地下新聞やら怪文書やらを手渡されます。
内容はイマイチ。こんなのネットに乗っているのと大してかわらん。どうせ地下新聞配るんだったら、ここでし書けないようなヤバい妄想話が読みたかった。数年前に読んだ憲法廃止せよ!のビラは面白かった。今年のはつまらん。
そして、神社の鳥居をくぐると軍歌を歌って人たちがたくさん。敷地内で政治活動はしてはいけないんだけど、政治活動ではないからセーフなのかな。
2回目の鳥居をくぐるとコスプレ大会が・・・。写真略。
なんだかなぁ。
そして、参拝を済ませて帰るときには、毎年のことながら右翼と左翼のプロレスが行われています。
左翼団体が通り過ぎるときに右翼が罵声を浴びせて、それをさらに追いかけていって警察に阻止されるという毎年同じパターンです。
これを見ると、今年もお盆が過ぎたのだなと感じます。
演説は活舌悪く、何をいっているのか聞き取れないし、「ねぇ?」みたいな終助詞を文末に付けて喋っても同意しかねます。もうちょっと演説の内容を考えてほしい。数年前に聞いた「実は日本は太平洋戦争に負けてなかったんだ!」という演説はぶっ飛んでてた。どうせ暑いんだから、もっとイカレた演説が聞きたかった。
ただ、右も左も参加人数が毎年少なくなってきていますし、ここ数年、思想のレベルが下がっています。
2024.08.13
Zynqberryの新バージョンを入荷しました!
Raspberry Pi形状互換のZYNQボード「Zynqberry」を入荷しました。
https://www.trenz.jp/product/TE0726-04-41C94-A
このボードはデュアルコアのARMにFPGAが付いたボードで、Linuxが動きます。Raspi3形状互換なので市販のケースに納めることができ、丈夫で長持ちします。
私自身も2つくらい前のZynqberryをUbuntu18を入れて自宅用のVPNゲートウェイにしたり、Linuxのプログラムを動かすための物理マシン(仮想マシンではなく)として活用しています。もう3年くらい動がしっぱなしです。
SDカードが壊れたことはありますが、Zynqberry自体はずーっと動かしていても壊れていません。
さて、Zynqberryには6種類のタイプがあるのですが、
今回入荷したのは、TE0726-04-41C94-Aというモデルで、Raspi3の形状互換になります。
Zynqerryの種類についてはこちらをご覧ください。
https://www.trenz.jp/aboutzynqberry.html
Zynqberryの初期SDカードを作ってLinuxマシンにするためのステップについてはQiitaの記事にしてあります。
ZYNQの実用的な組み込みボードとして、とてもオススメです。
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