雑記

2006.03.03

Spartan3E Starter Kitの回路図と空白のページ

XILINX Spartan3E Starter Kitの回路図が公開されているのを見つけました。

http://www.xilinx.co.jp/xlnx/xweb/xil_publications_display.jsp?sGlobalNavPick=&sSecondaryNavPick=&category=-1212174&iLanguageID=2

回路図のほかには、ガーバデータや、部品リストなどがあります。

このSpartan3E StarterKitは、USBからJTAGが使えるということでしたので、いったいどのような回路になっているのかと興味を持っていたのですが、回路図の該当するページ(3ページ目)は空白になっていました。

このページには、IC3~IC5を用いた回路が記述されているのだと思われます。その正体は、CypressのEZ-USB FX2と、CoolRunnerIIを使ってUSBからJTAG操作するための回路でしょう。おそらく、前に予想したとおり、Platform USB相当の回路が載っていて、iMPACTからそのままUSBでアクセスできるのだと考えられます。また、いくつかの資料を見る限り、このUSBチップはJTAGコンフィギュレーション専用で、FPGAとパソコンとの間の通信はできなさそうだと思われます。
※回路図の6ページ目にEmbedded Platform USB Cableという記述がありますね。

その、空白のページには次のような一文が書かれています。

Page 3 contains proprietary information and has been intentionally left blank.
直訳すると、
ページ3は知的財産情報を含んでいるので、空白にしています。
ということです。

このボードの設計者は、おそらくユーザの利便性を考えてUSBからJTAGを操作する回路を組み込んだのだと思いますが、FPGAの評価ボードですから、そのままでは回路図が公開されてしまいます。当然、守るべき知的財産は守らなければいけません。Embedded Platform USB Cableや、EZ-USB FX2の使い方はノウハウのかたまりなのでしょう。

回路図の1枚を空白にするということは、ユーザの利便性とベンダーの知的財産という、矛盾する対立を解決する適切な対応だと思います。何でもかんでもオープンにするのではなく、守るべきところはきっちり守る。そのような姿勢はとても評価できます。そうしないとベンダーにもユーザにも最終的には良いことになりませんから。

もしかしたら、このStarter Kitの発売が遅れていたのは、USBの部分が原因だったのかもしれませんね。

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2006.02.17

ナニワ金融道を実践してみた(先物の勧誘の断り方)

自営業の皆さん、先物の勧誘って来ますか?

2年前、ある展示会で、ある会社の人と名刺交換しました。
○○商事と名乗っていたし、展示会に来ていたので、電子部品の商社かなと思っていました。

ところが、2年前のある日、その人から電話がかかってきて、やたらと雑談をしながら、投資がどうのこうのといっていってくるのです。何の会社かはっきり言わなかったのが特徴でした。「もうかけないでくれ」、と言って切ったのですが、1ヶ月くらいするとまたかかってきます。強く断ったら、手紙が来て「一度合いたい」と書かれていました。
当然無視しましたが、かなりしつこかったですね。

さて、最近、「実践!ナニワ金融道+α~四発目 はまればドつぼ!恐怖の先物取引編~」というマンガを読んだのですが、このマンガは先物取引にはまった人がどのように破滅していくかが描かれていて、とても参考(?)になります。
読み終わってから、先の○○商事はひょっとして先物の会社じゃなかったかな・・と思い出し、調べてみると、案の定先物の会社でした。
ナニワ金融道の最後に、「誰にでもできる電話セールス完全撃退術」というのが書かれてていて、それによると『電話は1分で切れ』とのことでした。

そして、今日、なんと、その○○商事さんから1年半ぶりに電話が来たのです!!
もう電話は来ないと思っていたのに、ちゃんとリストに残っていて、クロールしてるんですね!
これは、先物勧誘の「お断り」を実践する、千載一遇のチャンス!

○○商事「ナヒテックさんですか」
私「はいそうです」
○○商事「以前お名刺交換させていただいた○○商事の○○と申しますが」
私「○○商事さんて、先物の会社ですよね」
○○商事「・・はい、そうですが」
私「私は、先物はやらないんですよ。」
○○商事「いえ、あの今回は・・」

先手を打たれて、相手に先物商社であることを見抜かれると、かなり困惑するようです。
去年電話をかけてきたときには、○○商事は自分を先物の会社だと言わなかったし。

私「貴方の所属部署とお名前を教えていただけますか」
商事「○○商事、○○営業所 ○○です」
私「えっと、復唱します。○○商事、○○営業所の○○さん、ですね。もうかけないでください。」

いかにも、メモしているという感じで私は答えました。
ナニワ金融道には相手の会社と名前をメモしろとあります。先物の営業マンは、証拠が残ることを嫌がるのだそうです。

○○商事「いえ、あああ・・それでは、発信規制リストに登録しますから、ワンコールだけさせてください。そうすれば、うちからは絶対にかからなくなります」

その会社のダイアルの仕組みはよくわかりませんが、ワンコールすると発信されなくなる仕組みを導入しているのでしょうか。しかしながら、ワンコールといってかけさせるのは良くないでしょう。その会社からは来なくなっても、他の会社から来るようになったら困ります。

私「もうかけないでください。今度来たら、消費者センターに連絡です」

消費者センターと全協商というのに連絡されるのを嫌がるらしい。これも、ナニワ金融道に載っていました。

○○商事「ああ・・ちょっと待っ」
私「さよなら」

ここで、無理やり電話を切りました。
これ以上深く会話してみるのも楽しいのでしょうが、「いまSDRAMが値上がりしてます!コンデンサがまたとないチャンスなんです!」とか言われても嫌だし、危うきに近寄らないほうがいいと判断したためです。
たぶん、もう来ないでしょう。手紙は来るかもしれませんが。

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2006.01.26

Spartan-3E Starter Kitの写真で予想

XILINXのWebサイトを見てみると、
http://www.xilinx.com/xlnx/xebiz/productview.jsp?sGlobalNavPick=&sSecondaryNavPick=&category=-21488&iLanguageID=1&category=/Xilinx+Products/Hardware+and+Cables/Development+Boards/Spartan-3+Boards

Spartan-3E Starter Kitの写真がアップロードされていた。↓
http://www.xilinx.co.jp/xlnx/xebiz/utils/image_window.jsp?valueA=HW-SPAR3E-SK-J

基板のパターンや周囲の水晶や、左側に映っている8ピンのROMから推測すると、USBの石はCY7C68013だろう。
CY7C68013の近くにXILINXのCPLDらしき石も見える。CoolRunnerIIだろうか。
このUSBは、FPGAと通信をするためのものなのか、それともコンフィギュレーションするためのものなのだろうか。
ひょっとして、EZ-USB FX2とCoolRunnerIIで、Platform USB相当の回路が内蔵されているということもあるかもしれない。
基板の左下に、CPLD JTAGと書かれているっぽい6ピンのコネクタがあって、下からVCC、GND、TCK、???と読めないこともない。やはりCPLDなのだろう。

この基板、良く見るといろんなところに6ピンのコネクタがある。
FPGAや、Platform Flashに別々につながっているのだろうか。

写真からわかることは、
・USBはCypressのEZ-USB FX2(LP?)
・サブCPLDがある?
・SMSCのネットワークの石
・Intelのフラッシュメモリ
・MicronのSDRAM (もしかしてDDR?期待)

これはかなりのことができそうだ。
手に入れたら、とりあえずバウンダリスキャンしたい。

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2006.01.01

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
お客様皆様のご繁栄とご健康をお祈り申し上げます。
今年もナヒテックをよろしくお願いします。

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2005.12.30

大掃除

今年は計画的に余裕をもって大掃除を進めていたので、今日中には終わりそうだ。

さて、大掃除で半田ごての先っぽを交換しようとしたら、3年間使い続けたこて先は、こて本体と癒着してしまっていて、金槌で叩かないと外れなくなってしまっていた。こて先は1年に1度はまめに交換したほうがいいかもしれない。

パソコンの排気口やら、キーボードの隙間を掃除機できれいにし、机にこべりついたハンダのヤニはフラックス除去液で洗浄。机の上も本棚もピカピカになった。散乱していたFPGAの評価ボードなどは、きちんと箱に戻し、買ってきた棚に整理整頓した。
掃除というのは実に気持ちがいい。これなら、JTAGの開発も一掃進みそうだ。

そうこうしているうちに、年末年始の勉強用に、アマゾンで購入した本が6冊ほど届いた。2冊はディジタル系の本、4冊は定本などアナログ系の本。昨夜3冊を読破。

そして、思い切ってLinuxを入れ替えた。
私はメインのマシンでは、当然Windows2000を使っているのだが、ファイルサーバや実験用サーバには24時間365日稼動のLinuxを使っている。
なぜなら、Linuxを常時立ち上げておくと、組み込みの開発にも意外と便利である。例えば、ARMやPowerPCのコンパイルをGCCでちょっと試してみたいときなどに重宝なのである。

今まで使っていたLinuxは、Debianだった。
Debianは、昔、知人に勧められてインストールした。正直言ってDebianは好きにはなれなかったが、一応問題なく動いているし、特に他のに乗り換える理由もないので、惰性で2年間ほど使いつづけてきた。
Linuxとはいえど、使いつづけていろんなものをapt-getしているうちに、だんだん怪しくなってくるものである。Debianに詳しい人なら綺麗に治せるのだろうが、別にDebianに詳しくなりたいわけではないので、思い切ってアンインストールすることにした。ようやく、ジグドーとかいうツールで苦労して作ったあのたくさんのCDROMを廃棄できる。

必要なファイルをバックアップし、Debianの入ったHDDをフォーマット。昔買っておいたRedhat9を入れなおした。古いバージョンではあるが、せっかく買ったのだから、有効に使わなければいけない。

Redhatは、やっぱりいい。
Debianと違って、そこらじゅうでGNU GNUと言わない。その辺がとても快適である。

ファイルサーバや、メールサーバ、メーリングリストなどをセットアップしていたら、数日かかってしまった。Turbo→Redhat→Debian→Redhatと使っているうちに、/etcの構成とかすっかりこんがらがっている自分がいた。

今年残された時間はあと僅かだが、JTAGの更なる研究とMITOUJTAGの改良に費やしたい。

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2005.12.09

帝●データバンク再び

今日、郵便受けに帝●データバンクの人の名刺が入っていた。

肩書きを見ると、千葉支店調査第一部になっている。

会うつもりはないといったのに、門のところまでここまで来ていた。
わざわざ電車賃と時間をかけて、千葉の中央からこんな辺境の地まできたらしい。
ここに来ても得るものは何もなかっただろう。

しかし、誰かわからない依頼者に調べられているなんて、極めて不愉快です。
ナヒテックのことを知りたかったら、直接聞いてください。 > 依頼者

さて、帝●データバンクに調査されると、代表者はこんなことを調べられてしまうらしい。
http://www.tdb.co.jp/privacy/main.html#03

>代表者に関する項目
>氏名、役職、性別、生年月日、出身都道府県、最終学歴、経歴、現住所、電話番号、関係事業・趣味スポーツ、経営者タイプ、申告納税額、自宅所有状況、自宅付記、後継者有無

スポーツとか趣味とかって、ひたすらググってたりして・・・
とりあえず書いておく。
・趣味=もちろん電気
・経営者タイプ=プロトタイプ
・スポーツ=高校のころ柔道やってました。私は弱かったけど。楽しかったなあ、柔道部。

申告納税額って税務署にいけば、第三者が知りえるのかな?

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2005.12.03

神社参り

今日は鹿島神宮と船橋大神宮へ参りました。

鹿島神宮と言うと、総武線の終点にもあるので、名前は知っているという人はかなり多いと思います。電車だとかなり遠く感じるので、鹿島神宮行きの電車に乗って寝過ごすと帰って来れないなんていわれたりするほどです。ですが、車だと習志野から高速道路で30分程度ですから意外と近いものです。

今日は習志野から高速道路でいきました。
途中で津田沼自動車教習所の教習車と何台も出会いました。思いおこせば、私が自動車の免許を取らせていただいたのはその教習所なので、教習車を見るたびに懐かしく感じると共に、教習所で教わった「運転のテクニックは安全運転で示せ」という言葉を思い出します。いい言葉です。

さて、最近つくづく思うのは、自営業の人は神社仏閣へ参る人が多いですよね。
確かに私も会社に勤めていたころは今ほど神社仏閣参りはしませんでした。

会社という組織の一員として働いていた頃は、上司や組織に守られている状態で仕事をしていました。会社員であれば上司や社長がいて指示をくれ守ってくれますが、自営業の人は上に守ってくれる人がいないので、自分ですべて決断しなければなりません。そうなると、当然いろいろな心配事も多いわけです。

人間は自分の上に守ってくれる誰かが必要なのでしょう。
そこで、自営業の人は神社仏閣に詣でて、神様仏様を自分に守ってもらおうとするのではないでしょうか。正月に初詣にいくと何と自営業の人が多いことか。正月の初詣グッズには、ほとんどのものに商売繁盛とかかれていますからそういうものなのでしょう。

来週から、私が手がけているプロジェクトがそろそろいろいろと動き出します。某大手さんと交渉も進めていかなければなりません。油断大敵。ちょっとでも気を許すと簡単に飲み込まれてしまいます。お互いに利益になる末永い関係を築いていきたいものです。さらに、来週末には技術士の口頭試験もあります。そろそろ勉強も始めなければなりません。

鹿島神宮でご祈祷をしてもらい、それから地元の船橋大神宮へ参りました。
しめ縄や熊手が出始めていました。もうすぐ正月ですね。

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2005.11.26

目覚しい目覚し時計

目覚まし時計が机から落下して、アラームが鳴らなくなったので、修理しようと思いました。
定価3500円の、MADE IN CHINAと書かれた普通に売られている目覚まし時計です。
振るとカシャカシャと小さな音がするので、何かの部品が折れていたら嫌だなと思いつつ、開けてみました

・・・

開けてびっくり。
fruity1
うわっ!ぎゃっ、この配線は・・・

抵抗なんか空中配線されてます。
fruity2
ショートしないか心配でアラームよりも早く起きてしまいそうです。

何ですと?ビニル電線が短かったらしく、絶縁せずにつぎはぎしています。赤い電線ですからVCCでしょうか。
fruity3

きっとこれがどこかにショートして、アラームが鳴らなくなったのでしょう。
カシャカシャと音がしていたのは、半田のカスでした。ポロっと出てきました。

修理するまでもなく、開けただけでアラームが鳴るようになりました。

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2005.11.13

伊勢参り

長年の夢だった伊勢参りに行ってきました。
東京から名古屋まで新幹線。名古屋から伊勢市までは、「快速みえ」で行きます。
名古屋から伊勢まで結構あります。
出発したのが朝6時30ですが、伊勢に着いたころにはすっかりお昼になっていました。

伊勢神宮は、外宮(げくう)と内宮(ないくう)と2つあり、内宮は天照大御神を、外宮は豊受大御神とよばれるお米や産業のお恵みを与えてくださる守護神をまつっています。
まずは外宮から参り、それから内宮へ参ります。
外宮は駅の近くにありますが、内宮は駅から数キロ離れていて車で10分程度あります。

内宮と外宮の正殿の隣には古殿地という土地が広がっています。これは、式年遷宮といって20年に一度、御装束や御神宝もすべて新調し、新しいお社をそこに建てるためだそうで、持統天皇(690年)のころから1300年も続いているそうです。次の第62回式年遷宮は平成25年だそうです。凄いスケールです。
内宮と外宮も、どちらもとても素晴らしかったです。

内宮の近くには土産物屋が並んでいて、にぎやかな通りになっています。
お土産に、お札をと赤福を頂いて帰って来ました。

伊勢神宮に参る人の数は、年間600万人とガイドブックに載っていました。
これは相当な人数ですよ。

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2005.11.09

電子部品をスキャナにかけると

大変つまらない実験ですが、電子部品をスキャンしてみました。

BGAのボール

これは、132ピンBGAの裏側で、ボール間隔は0.5mmです。物はCoolRunnerIIです。
普通のデジカメではここまで細かく(画像としては大きく)撮ることはできませんでした。

そもそもなんでこんなことをやっているかというと、ある基板の穴の位置を確認したくて、かといってノギスでは基板上の穴の位置を正確に測れなかったため、スキャナでめいっぱい高解像度で取り込み、その画像の座標から穴の位置やサイズを測ろうとしたのです。
仮に、1200dpiでキャプチャしたとしたら0.8milの解像度が期待できます。0.8milということは20μmですから、プリント基板の最も細い配線よりもずっと細いわけです。
実際にはあまりうまくいきませんでしたが、何かに応用できるといいですね。
例えばデスクトップ環境で、ソフトウェアだけで基板の実装検査ができるといいな。

かなり綺麗に撮れます。

scan1

0.65mmピッチならブリッジすればすぐに見つかるかもしれません。

scan2

0.5mmピッチも大丈夫です。
ちょっと画像処理してエッジ検出などしてみました。

scan3

うーん


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