2026.10.08

キャッチオール規制にAIを活用するという内容で講演を行います

2026年12月12日に日本技術士会の主催で開催されるCPD発表会で、

AI×OSINTを活用した安全保障貿易管理の高度化
~キャッチオール規制における取引先実態調査とコンピテンシーの実践~

というテーマで講演(15分+質疑応答5分)で発表させていただくことになりました。

リスト規制に該当しない貨物の輸出や技術の提供はキャッチオールの判断をしなければなりませんが、これが実務的にはなかなか難しいものです。

多くの企業や組織ではキャッチオール規制のしくみが理解されていません。

 

キャッチオールでは相手企業の需要者要件や客観要件をはじめ、デューデリジェンスをしっかりやらねばなりません。

法律的には安全保障貿易管理で求められる外為法の範囲内で行えば罰せられることはありません。しかし、昨今の国際情勢を鑑みると、経済安全保障の文脈で考えるべきで、外為法の要求基準は当然ながら遵守しつつそれを超える厳格な内規によって判断するべきであります。

 

そのようなデューデリジェンスにAIを活用しようというものです。 

ご存じのとおり、AIはハルシネーションを起こしますから、輸出規制のルールをAIに訪ねていくと、だんだん回答が怪しくなってきます。

輸出規制のルールは複雑で、例外の例外の特例のような形で対象を細かく定めていく体系なので、AIだけに推論させるのは難しいのではないかと思われます。AIだけで輸出の判断をすることは、大変危険です。

そこで、まず人間が輸出規制の体系をしっかり勉強して理解した上で(このへんがCPD)、人間の能力を拡張する形でAIを使うということを提案します。

 

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2026.10.07

1Gsps ADCから初めて高速シリアル通信を確認

開発中の1Gsps ADCボードのADCからはじめて高速シリアル通信が出ているのを確認しました。

私の家庭用オシロは2.5GHz帯域なので、通信速度を2.5Gbpsに制限してK28.5を出させてみました。

K285

11111010110000010100の繰返しが見えますね。

K28.5は通称カンマと呼ばれ、1または0が5つ連続する特殊な符号です。同一符号が5つ連続するのはK28.5(とそれ以外にもう一つ)しかないので、5つ連続した後で最高速度で変換するパターンを見つけてビット同期、シンボル同期を取るというのが8b/10bの基本的な仕組みになります。

考えた人はすごいですね。

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2026.10.06

特殊電子回路の企業理念を刷新しました

特殊電子回路株式会社の企業理念を刷新しました。

新しい企業理念は、

日本の電子技術の価値を創り、守る

です。

これまで当社は電子回路を創ることに注力してきましたが、今後20年は「守る」ことも加えて技術と社会を守るために邁進していく決意を新たにしました。

今までのようなFPGAや回路設計をやめてしまうわけではなく、FPGAや電子回路を基点に、経済安全保障でにおける半導体調達や技術流出防止を考えるという新事業に本格的に取り組んでいきたいという決意を示すものです。

 

日本を取り巻く経済安全保障の実情は依然として厳しいものがあります。その中で、日本の電子産業界が、安心安全にモノづくりができるよう、半導体の真贋判定や技術情報流出技術の開発、そして日本の優れたモノづくりをする皆様への輸出支援を通じて社会に貢献していきたいと考えています。

何卒お力添えいただければ幸甚でございます。

 

新しい会社概要、企業理念、事業内容については下記のリンク先をご覧ください。

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2026.09.29

Cosmo-Zの新トリガボードを出荷

かねてより開発していた、Cosmo-Zの拡張トリガボードを出荷しました。

20260929_133145

4つのトリガ入力と2つのトリガ出力があります。

トリガ入力はディジタルのバッファICではなく、高速コンパレータで受けているのでNIMやECLといった電圧に負の電圧にも対応できます。

もちろん、CMOSや、0Vクロスなどいろいろなトリガに対応できます。

そのため、こんなにジャンパ(パターンカット)だらけな構成になってしまいました。

次に改良するときがあれば、パターンカットで構成している箇所をアナログスイッチにしようかなと思います。

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2026.09.28

LTC5596を使って40GHzまで測れるRFパワーメーターを作った

AnalogDeviecsのLTC5596というパワーメーターICがあります。このICは100MHz~40GHzという広帯域でRFのパワーを電圧に変換して出力してくれます。

このICにも評価ボードがあって、下の写真のDC2870Aを使えば15万円くらいでRFパワーメータが手に入ります。

しかし、DC2870AはLinDuino(リニアテクノロジのArduino互換機)を使ってUSBでパソコンとつなぐという仕様になっています。

Ltc5596eva

パソコンがないと使えないし、パソコンに謎ツールをたくさんインストールしないと使えないので、これはこれで不便でした。

 

そこで、この上のLTC5596の乗った基板の部分だけを使って、下はRaspiPicoと秋月OLEDで置き換えるものを作ってみました。

20260928_174313

これでパソコンいらずで、スタンドアローンなRFパワーメータができました。

なお、横からみると4階建ての基板になって格好悪いので、いずれは一枚の基板でできるように作り直したいと考えています。

20260928_174322

ケースだけでも作れば少しはマシになるかな。

 

本格的に作るなら、DC2158AというArduino型ではないほうの評価ボードを使ったほうがコンパクトに作れるでしょう。

Dc2158a

DC2158AはDigikeyで119,447円と、DC2870Aより少しだけ安くなっています。

  

ちなみに、DIP40ピンのICと比べるとRaspiPicoは幅が100mil太いです。そのため、DIP40のソケットには挿さりませんでした!

 

20260928_144139_20260930001101

 

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2026.09.27

Cosmo-Z 16ch 全LEMO版を出荷

今日は日曜日ですが、事務所で組み立てや検査をしてCosmo-Zの16ch全LEMOコネクタかつアルミケース入りを出荷しました。

シルバーウィークのせいで稼働日が減っているので、休日出勤しないと挽回できません。

Cosmoz_lemo16

 

ここで中小企業診断士の1次試験的な観点からの感想を述べます。

LEMOは高いのですがSMAコネクタでもLEMOでも、高周波信号の接続に関する基本価値は同じです。むしろSMAのほうが周波数特性は良いくらいです。

LEMOのほうが優れているところは狭い面積に密集できることとワンタッチで抜き差しできることくらいだと思います。これがブランド価値でいう便宜価値なのだと思います。

しかし、LEMOの挿し心地とずっしりとした重さは最高です。これがブランド価値の感覚価値というものでしょう。

そして、LEMOを抜き差ししていると、自分がなんか放射線や素粒子の研究に携わっているような気分になります。観念価値というものなのでしょう。

 

Cosmoz_lemo16_2

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2026.09.26

Cosmo-ZのMCA機能を再び試してみる

MCA付のCosmo-Zのご注文をいただいたので、Cosmo-ZのMCA機能がちゃんと動くかどうかテストしています。

AWGを使ってこのような200mVの負のパルスを作り、Cosmo-Zに入れて、MCA機能を使って頻度を取ってみます。

Mca_pulse

Mca_pulse2

200mV弱のところに鋭いピークが立つので、一見、よさそうに見えます。

Mca_pulse3

測定されたパルスの高さには1LSB程度の揺らぎがあるようです。(縦軸が対数なので±2LSBずれたところは30分の1くらいで無視できるレベル)

Mca_pulse4

これは装置の問題はではなく、信号を出す側や、ケーブル上でのノイズ、反射やリンギングが原因であるかもしれません。

パルスハイトではなく、パルスの面積で見るほうが良いかもしれませんね。

 

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2026.09.25

久しぶりにバズった! ~ 回路ができる人の育て方

Xで@takumi_k_jpnさんの、

回路できる人ってどうやって育てたらええんやろうなぁ
最後の最後、そこが全然足りてない実感

という問いかけに引用リプライでポストしたら、久しぶりにバズりました!

Bereran

私のポスト内容は下記のとおりです。

社内にベテランがいるのに若手が育たない場合の対策をマジレスします。まず後輩への育成や技術の継承を会社の正式な業務と認めて評価の対象にします。何を教えた何を教わったという記録を取り、昇進や賞与の評価対象にします。次に、
社員間の技術伝承に携わった時間を正当な業務時間とみなし、設計や製造などの実務作業を減らす方向で調整します。
以上が基本方針ですが、これだけだと絵にかいた餅で、実際にはうまくいかないでしょう。ベテラン勢は勘と経験でやってきた人たちが多く、他人に説明できるように数式や理論で理解できていないことがしばしばあるからです。これはベテランの頭の中にある暗黙知や技能を、彼ら自身も言語化できていないために起こります。意地悪して若手に教えないのではなく、教える能力がなかったり、教えないことが習慣化してしまっているのです。だから俺の背中を見て盗めとか、ここから先は秘密だとか言って逃げます。
そう言う兆候が出たら、ベテラン勢が説明できるようにするための「知識やノウハウや技能を言語化し数式で考えて技術にする」ための教育訓練を施します。
こうすれば若手が大学で習ってきた理論や知識とベテランの技能が結びつき、回路設計ができる人が育つでしょう。

回路ができる人の育て方の前提として、社内にベテランと若手がいるケースを想定しました。

この「〇〇を正式な業務として認めて評価の対象にする」やり方って、中小企業診断士試験の2次試験の事例Iでは常套手段です。

皆が面倒くさがってやりたがらないことを、コスト(対外的な支出)をかけずに社内での取り組みだけで解決できる魔法のようなテクニックです。このほかに、ベテランと若手で少人数のプロジェクトチームを組ませて一緒に仕事をさせることで技術の伝承をするとか。

実際にそんなにうまくいくかどうかはわからないのですが、試験ではそう書きましょう。

 

 

 

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