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2010.04.21

お手軽バウンダリスキャンお試しソフト

JTAGバウンダリスキャンによるデバッグは、現代の組み込み機器開発にはもはや欠かすことができません。
オシロやロジアナに代わるこの新しいデバッグ手法を、日本中の誰もが利用できるようにしたいと思い立ち、お手軽にバウンダリスキャンを試してみることができるソフトを作っています。

MITOUJTAGのような様々な機能を備えているわけではなく、JTAGバウンダリスキャンでFPGAやCPUの端子が見えるという機能に限定しました。

その名も みえたジェイ

使い方は簡単です。
①ターゲットボードにJTAGの配線をつなぎます。この基板にはSpartan-3EのXC3S1200Eが乗っています。120万ゲートくらいのFPGAです。
Mietaj_connect

②みえたジェイを起動します。
MITOUJTAGと比べると、ツールバーのアイコンが大きくなっていて、数も減っています。
やることは、左端のボタンを押すことだけ。
Mietaj1

③左端のボタンを押すと、JTAGケーブルが認識され、デバイスの自動認識が行われます。
Mietaj2

④同じJTAG IDCODEを持つデバイスが何個か出てきますので、もっとも適したパッケージのものを選びます。
Mietaj3

⑤FG256を選択したのでBGAパッケージの絵が表示されます。QFPやDIPのICはQFPやDIPの絵が出ます。
Mietaj4

⑥スキャン開始ボタンを押すと、実際のデバイスの端子の状態が画面上に可視化され、リアルタイムに更新されます。ピンクの端子はHレベル、水色の端子はLレベル、真っ赤と真っ黒は電源です。
Mietaj5

ここで、誰もがきっと心の中で叫んでしまうでしょう。

「おおっ、みえたぜ!」

と。

このような感じで、BGAでも、QFPでも何でも、パソコンの画面上でロジック状態を見ることができます。
これはFPGA内蔵のロジアナで見える信号と違って、紛れもなく実際のデバイスが入出力している端子の状態です。BlockRAMに溜め込まれたまやかしの信号ではないのです。
「FPGAの端子を見るためにオシロの針を当てる場所がない・・」とか「FPGA内蔵ロジアナで信号を見るために論理合成して埋め込まなくちゃならない・・・」なんて悩む必要は、もうなくなるでしょうね。

あと、おまけ機能として、画面を印刷したり、クリップボードにコピーしたり、ファイルに保存したりといった機能も付ける予定です。

乞うご期待!

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コメント

見えたじぇい!
と叫びたいですねw
USB-JTAGの対応や、価格が気になるところです。
続報をお待ちしております!

投稿: hiro | 2010.04.22 01:12

>見えたじぇい!
>と叫びたいですねw

はい、そうです。その心の叫びをネーミングにしてみました。
実物のFPGAで動いたときに、みなきっと感動していただけると思います。

投稿: なひたふ | 2010.04.22 19:58

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