MT9T031CでUSBカメラを作る
Micron(現Aptina)社のMT9T031CというCMOSイメージセンサでUSBカメラを作ることにしました。MT9T031Cは300万画素のCMOSカメラです。
MT9T031Cの評価基板「MT9T031C12STCH ES」はDigikeyで約3万円で手に入れました。この評価基板を特電Spartan-6ボードにつなぎ、USBでキャプチャできるデジカメを作ることにしました。
作った装置はこのような外観です。大きなレンズがついていて、絞りとピントを調節できる本格的なものです。
撮れた2048×1536サイズの画像をSpartan-6につながったDDR2 SDRAMに蓄え、それをUSBで読み出します。各画素は10bitデータですが、パソコンに取り込んでも10bitは表示できないので8bitに切り捨てます。2048x1536×8bitを12fpsで撮るには、約38MBytes/secの転送速度が必要です。特電Spartan-6ボードなら、理論上はコマ落ちせずにパソコンに取り込めます。
実際の絵は本当に綺麗でした。秋葉原で数千円で売っているCMOSカメラとは格が違います。
次の写真は事務所の窓から隣のビルの壁を映したものです。
問題なのは、撮影の際に手ぶれをしてしまうこと、ちょっと変なノイズが乗っていること、明るいと同期信号が乱れること、パソコンの画面よりも画素数が多いこと、まだ色が出ないこと、データシートが入手できないこと。(Aptinaは、なかなかデータシートが入手できません。)
同期信号の乱れは自動露出調整モードでのシャッター時間と関係していると推測しています。
あと1日くらいじっくり時間をかければ完璧なものができるのでしょうが、とりあえずここまでにしておきます。
綺麗に動いたら、ET2010でデモします。
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コメント
ET2010の2日目に行きます。見せていただくのを楽しみにしています。
投稿: marsee | 2010.11.25 17:16