MITOUJTAGとICEの統合(2)
MITOUJTAGにICEを統合する作業を進めています。
どんな様子かざっと紹介します。
なお、絵をクリックすると拡大表示されます。
① まず、JTAGケーブルとターゲットボード(ここでは特電RX62Nボード)をつなぎ、MITOUJTAGを起動します。
ここではPocket JTAG Cableのアイコンが表示されています。
② ケーブルのINIT端子(RX62NのEMLE端子につながっている)をLにして、デバイスの自動認識を行います。RX62Nが検出されたので、「はい」を押します。
③ パッケージの形状等を指定します。ここではBGA176ピンです。
④ BGA176ピンのRX62Nが表示されました。バウンダリスキャンで端子の状態も見えます。
ここまでの手順は今までのMITOUJTAGでも同じです。
ここからが違います。
⑤ メインメニューの「ツール」の中から「JTAG ICE」を選びます。
⑥ すると、JTAG ICEが起動し、CPUはリセット状態で停止します。
画面には現在のPCの番地からの逆アセンブラコードが表示されています。
これは新機能で、アイドル時間を使って裏でターゲットボードのメモリの内容を読み出すようにしたのです。メモリの読み出しは結構時間がかかるので、こうした仕組みを作りました。最初に読んだPCの位置から、最大8192バイト分を読み出し、ステップ実行時にPCがジャンプしても逆アセンブルが途切れないようにするためです。
⑨ メモリダンプを行う際には、小さなダイアログが開くようにしました。このダイアログには入力した番地が保存されます。簡単ではありますが、ヒストリが効きます。
⑩ PCを任意のアドレスにジャンプさせたい場合も、小さなダイアログが開くようにしました。
先ほどのメモリダンプのダイアログとは別ですので、アドレスは別に登録されます。
⑪ 0x08000000番地にジャンプしてみました。全部00になっています。
⑫ ICEの子ウィンドウを閉じると、CPU内のエミュレーション回路が切断され、再びバウンダリスキャンができるようになります。
こんな感じで、MITOUJTAGとICEが統合されつつあります。
次はELFファイルのダウンロード機能を作りたいと思います。
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