RX62N用のJTAG ICEを更新し、リリースしました
KPIT-GCCでRX62Nのプログラムを作って、RAM上にダウンロードするということを行っていたら、今までのJTAG-ICEにはバグがあってうまく動かないことがわかってきました。
そこで、RX62N用のJTAG ICE自体をデバッグし、バージョンアップしました。
今回の更新でバージョンはV1.83になりました。
更新点は下記のとおりです。
① シングルステップ実行を行うと、R2レジスタの内容が書き換わってしまうこと
がある問題を解決した。
② 拡張子.xのファイルをELFファイルとして取り扱うようにした。
③ ELFファイルの読み込みで、開始アドレスが0になっていると正常に読み込め
ない問題を解決した。
④ ハードウェア・ブレークが効かないことがある問題を解決した。
⑤ 逆アセンブラで、PC相対アドレスのデコード結果のバグを修正した。
このJTAG-ICEは、RX62Nだけではなく、RX62TやRX621にも対応しています。
下記のページから無償でダウンロードできるようにいたしました。
http://www.tokudenkairo.co.jp/rx62n/#download
なお、このJTAG-ICEは、日ごろからのお客様への感謝の気持ちを込めて、特電RXボードのユーザ様以外でもダウンロードできるようになっています。※
だから、気軽にダウンロードして使ってみてください。試用期限などはありません。
おそらく、Interface誌の付録基板にも使えるでしょう。
※MITOUJTAG各種エディションか、Spartan-6関係をご購入のお客様
これで、KPIT-GCCで作ったプログラムをRAM上にロードして動作させるということが可能になります。
5月2日までに発送した特電RX62Nボードに同梱のCD-ROMの内容も古い(バグあり)ので、お手数ですが更新してくださいますようお願い申し上げます。ブレークポイントがしっかりとかけられるようになった点が大きいです。
シリアルモニタを作ってHEXファイルをロードする方法や、FDTでROMに書き込む方法などいろいろ試してみましたけれども、やはりJTAG ICEを使ってRAM上に直接書き込んでしまうのが一番楽かなと思いました。
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コメント
貴社ボードの購入者でなくて非常に心苦しいのですが、JTAG-ICEのダウンロードサイトでシリアル番号の入力を要求されるため、ダウンロードが出来ないようです。公開していただけると有難いです。
Interface誌基板を使っており、HEWのシリアルデバッガがよくハングするので、GCCと合わせて評価したいところですが、筆者の方にはまったくうまみがないですね、すみません。
投稿: TEN | 2011.05.09 17:46
これは当社のお客様向けに無償でリリースしているものです。
当社のお客様であれば、RX62Nボードだけではなく、いろいろな製品のシリアル番号がご利用いただけるようになっています。
投稿: なひたふ | 2011.05.09 18:52
なひたふ様:
お客様向けということで了解しました。
上記Webには「特電RXボードのユーザ様以外でもダウンロードできるようになっています」とのことでしたので、てっきりダウンできるものと勘違いしました。貴社顧客のユーザーという意味だったのですね。
大変失礼いたしました。
投稿: TEN | 2011.05.17 17:37