高エネルギー加速器研究機構へ行ってきました
今日はつくばにある高エネルギー加速器研究機構、通称KEKへ行ってきました。
ある回路の基板を作る仕事の打ち合わせだったのですが、いろいろな人にお会いさせていただき、そのままいろいろと見学させていただきました。
KEKでは、現在、SuperKEKBというBelle2実験で使うための加速器や検出器を建設中です。Belle実験では物質と反物質のCP対称性の破れの検証を行いましたが、今度はさらに巨大な加速器を建設しているというわけです。
これが、その検出器だそうです。写真を撮っていいとのことでしたので、ありがたく撮らせていただきました。
ビルの4階建てくらいの高さがあります。上にのっかっている黒いこんもりとしたのは、ケーブルの山です。数万チャネルある検出器からの信号をケーブルで集約しているので、すごいことになっています。
この大きなのがレールに乗っていて、手動のハンドルで開くそうです。開いているときの姿を見れたのは貴重でした。
次の写真は、SuperKEKBの心臓部ともいえる、衝突させる部分のパイプです。
大きさといい、色といい、エヴァンゲリオンでもでてきそうな雰囲気ですね。
上の写真の左に映っている黄緑色と紫色の台の上から2本のパイプが伸びてきていて、真ん中に青い台があります。この部分で電子と陽電子を衝突させるそうです。
衝突させるといっても簡単なことではなく、KEKBでは電子と陽電子の速度が違うのです。速度が同じだと出来たB中間子が移動しないから、あえて違う速度でぶつけなければならないのです。そのため、1本のパイプで電子と陽電子を走らせることはできず、2本のパイプで別々に走らせて、X字型に結んだところでうまくぶつけるのです。
このパイプがクロスする部分が、後ろに映っている検出器の中央に納まるというわけですが、その組み立てがまた難しい作業だそうです。
日本に世界最大級の加速器があるというのは、とても素晴らしいことだと思います。こういう装置は企業に発注して作っているのではなく、細部にわたるまで研究者たちが手造りで作っているということも驚異的なことでした。
私の仕事はKEKBではなく、どちらかというとハドロンのほうなのですが、普段見ることができないものを見ることができ、貴重な体験でした。
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