Cosmo-Zで長時間のプレトリガ機能を開発
ZYNQ搭載のADCボード「Cosmo-Z」をデータロガーとして使う場合の、長時間のプレトリガ機能を開発しました。
下の図は、100MHzで5000万ポイントをサンプリングした0.5秒間の波形を示したものです。
オレンジ色の波形が立ち下がるところでトリガをかけていますが、10msのプレトリガ期間があるので、トリガ前も後もちゃんと取れています。
このようなことをするために、ZYNQにつながったDDR3メモリを長大なリングバッファにしています。
Cosmo-Zには1GBのDDR3メモリが乗っていますが、そのうち512MBがFPGAのPLが自由に使える領域(いわばDMA領域)です。これを大きなリングバッファとして使っていて、トリガが入った前も後も取れるようにしているわけです。
使い方は簡単。Cosmo-ZのLinuxにログインして、
/cosmoz.elf capture 49000000 trig=long ch=x45 pre=1000000 file=file.dat
と入力します。
49000000が記録データ数で、pre=1000000がプレトリガデータ数を示しています。
この機能がどういう用途を想定しているかというと、たとえば自然現象など、いつ起きるかわからないイベントを24時間365日監視して、その前後の情報が必要になる場合です。
雷の波形の観測とかにも使えるかもしれません。
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