Cosmo-Zの計測データを解析してみた
Cosmo-Zにパルス計測機能を徹底的にデバッグして、長時間のデータが取れるようになってきたので、SDカードに記録されたファイルを解析してみました。
現在、特殊電子回路㈱・秋葉原オフィスに置かれたCosmo-Zには2台のプラスチックシンチレータとフォトマルをつないでいて、シンチレータにに入った(おそらくミューオンが大部分と思われる)イベントのパルスの大きさや、発生時刻、そして生の波形を記録しつづけています。
また、ZYNQではLinuxが動いていて、Webサーバを持っています。内蔵のWeb画面からデータをダウンロードすることができます。
このデータをダウンロードして、ミューオンのスペクトラムや発生頻度をグラフにしてみることにします。
まずは、7月1日の23時ごろから2日の午前5時ごろまでの6時間に測った、1分間あたりのイベント数です。2つのフォトマルは、ゲインが違うので全く同じスペクトラムにはなりませんが、だいたい同じような形になっているのがわかると思います。
1分間のカウント数は、CH1(ゲインが低い方)のフォトマルの方が多いのですが、変動も大きいようです。
それからしばらくして、7月5日の19時ごろに6時間測定したときの結果。休日ですから、もちろん、自宅にいながら遠隔操作で測定しています。
CH1のカウント数の変動が大きくなっている感じがします。
4日経ってもだいたい同じようなカウント数なので、1日とか2日とかでの変動はないことはわかりました。
ただ、CH1の短時間での変動が大きいような気がします。CH1はフォトマルのパルスが小さいから、ノイズをカウントしてしまっているのかもしれません。アナログ部でゲインを調整するか、ディスクリをきつくしたほうがいいのかもしれません。
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