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2016.04.27

MITOUJTAG BASIC/Pro 3.0をリリースしました

お待たせしました。

ついに、MITOUJTAG 3.0をリリースしました。

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MITOUJTAGは 2003年度に未踏ソフトウェア創造事業で開発をスタートしてから、頻繁にバージョンアップしてきたのですが、バージョンアップ番号の上げ方が

0.2→0.24→1.0→1.2→1.24→1.25→1.5→2.0→2.1→2.3→2.4→2.5→2.6→2.9→3.0(たぶん)と、かなり控えめなので、14年目にして未だに3.0なのです。

各バージョンごとにかなり違いがあるので、実質的にはバージョン14くらいでしょう。

主な更新点は、

  • いままでの更新パッチを累積したことと
  • ユーザ用データのフォルダをマイドキュメント配下に変更したこと
  • ユーザが作ったEXEファイルからJTAGファンクションジェネレータを呼び出せるようにした
  • 複数のBLOGANA対応デバイスがつながっている場合のサポート
  • XILINX Artix-7の小さいもの(XC7A15,35)の書き込みサポート

などです。

また、今回からはインストールイメージのダウンロードもできるようにしました。

現在、MITOUJTAGをお使い(でライセンスの有効期間内の方)は、下記のページから無償でダウンロードできます。

https://www.tokudenkairo.co.jp/login2/download.php

Mj300_3

ダウンロードで迅速に提供しますが、もちろん従来どおりCD-ROMも付けて販売します。

Mjbpack

今回の目玉機能である、MITOUJTAG ProのJTAGファンクションジェネレータのリモート化を使うには、ファイルの「アプリケション・データ・フォルダを開く」を行ってください。

Mj300

MITOUJTAGのデータフォルダが入ったフォルダが開きます。

Mj300_1_2

この中のAjfgRemoteを開きます。

Mj300_2

中にはAjfgClient.dllとAjfgClient.libとAjfgClient_vc.libとjtagscr.hが入っています。

VisualC++で使う場合には、

cl userprogram.cpp AjfgClient_vc.lib

でコンパイルします。

BorlandC++で使う場合には、

cl userprogram.cpp AjfgClient.lib

でコンパイルします。

これで、貴方の作ったプログラムからJTAGスクリプトを呼び出すことができます。

JTAGスクリプトの書き方は、一昨日のブログ

https://nahitafu.cocolog-nifty.com/nahitafu/2016/04/mram-74d8.html

を参考にしてください。

今回からダウンロードでの提供を開始した理由は、CD-ROMというメディアは時代遅れなのと、CD-ROMが存在しないPCも多いことなどです。

ですが、特電はCD-ROMを無くすことはしません。

「ダウンロードのみ」という形のないものだと、大手の企業様や学校などでは検収がやりづらいと思われるからです。

従来のように「CD-ROMに入ったソフト」と、「JTAGケーブル」と「印刷されたマニュアル」があればどの企業様でも問題なく検収を上げていただくことができるでしょう。

でも、ダウンロード販売ONLYにしてクレジット払いとかのイマドキ風にするとどうでしょう?

大手様や学校様では、形がないものに対する検収が難しいかもしれません。帳簿上は、機械工具器具、備品消耗品ではなく、支払手数料(会計規則上クラウドサービスのような物を伴わないサービスは支払手数料として仕訳するルールになっている)になるのかもしれません。

実際に私も支払手数料という仕訳は好きではありませんし、この仕訳を避けたくなる会社もあるはずです。

だから、CD-ROMをJTAGケーブルと紙のマニュアルはなくさないことにしているのです。

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