18bit ADCボードのノイズはどこからくるのか
Cosmo-Zの18bit拡張ボードで、ノイズがどこからくるのかを調査しました。
このボードは、Cosmo-Zに装着する拡張ADボードで、Cosmo-Zを18bitのADCにするボードです。
上の写真で、Cosmo-Zの下にあるボードで、5MHzサンプリングで8chというスペックです。可変ゲインアンプがのっていて、ゲインを1、10、100、1000倍と切り替えることができます。ゲイン1のときには±1.0Vの信号をAD変換してFPGAに入れることができます。
まず、何も入力しない状態でヒストグラムを取ってみますと、綺麗なガウス型が得られました。
ここから半値幅を出してみると、ノイズは約234μVという結果が得られました。
ちょっと大きいきがします。
このADCボードは下の図のような構成になっています。
このどこでノイズが発生しているのでしょうか。
まず、AD7960の入力をショートして、入力電圧を0にしてみました。
その結果が、下のヒストグラムです。
半値幅は3LSBで、ノイズは47μVということになります。
つまり、ADCのAD7960自体ではノイズは47μV程度しかありません。
OPアンプのどこかでノイズが発生していることがわかります。
次に2段目のTHS4521の入力をショートしてみました。
回路図でいうとこんな感じです。
ヒストグラムを見ると、
半値幅が5LSBで、ノイズが78μVに増えたことがわかります。
これをどう解釈すればよいかというと、AD変換器自体のノイズは78μVで、それにOPアンプで64μVのノイズが加わったと解釈できます。ノイズの和は二乗の和の平方根になるので、√(47×47 + 64×64)≒79μVとなるからです。
このOPアンプにはゲイン4を持たせているので、入力側で16μVのノイズが発生したと解釈できます。
OPアンプ自体で発生するノイズは4.6nV/√Hzで、約2.5MHzまでの帯域を増幅しているので7.3μV。OPアンプの帰還抵抗は5kΩで、生じる熱雑音は2.5MHzの帯域で14μV。
合わせて16μVになるので、ちょうど計算が合いました。
18bit ADC拡張ボードのノイズのほとんどは、AD8253から出ていることがわかります。
この話が合っているかどうかはわかりませんが、意外と、ノイズの大きさは計算できてしまうのですね。
| 固定リンク










コメント