組み込み業界における平均的な給与を推定してみた
昨日は、組み込み業界の零細~中小企業の売上や利益について統計をとってみました。
その結果を要約すると、
- 受託開発やハードウェアの開発をしている会社なら、一人あたり月100万円の売上があれば上出来
という結論でした。
世の中には、従業員は月給の3倍売り上げなければならないという都市伝説があったりするので、本当でしょうか。
しかし、給与のデータというのはなかなか出てきません。
そこで、データがない会社については、類似他社の原価率から推定したり、かなり恣意的に操作した統計を取ってみたところ、以下のような結果となりました。
まず、総従業員数が一人とか二人とか、創業者とその関係者で行っているベンチャーの場合は役員報酬と給与を混ぜて統計とりました。この場合の給与報酬は比較的高いと言えます。
また、5人から50人くらいの会社では、一般の求人で従業員を集めていると思われるので、役員の報酬を除いて従業員給与を求めました。平均は20~30万円前後ではないだろうかという推測されます。
しかし、大きな会社になると、従業員数が正しく表示されていない(おそらく年間の延べ人数を表示していたり、臨時雇用や外注も含めている)ためか、平均給与が10万円未満というありえない統計になりました。青い部分の統計は信頼性がありません。
中にはASICの設計や検証をしているのに月給が20万円ちょっととか、目を疑いたくなるような会社もあります。上のグラフで緑で囲った枠内の会社はいずれも従業員ひとりあたりの月商は100万円前後なので、だいたい給与の3倍というのは正しいという感覚でした。
より詳しくみてみます。一人当たりの月商を、給与で割った倍率を見てみると、下の図のようになります。
商社は5倍から20倍程度売っていますが、開発会社はやはり3倍前後です。
商社でも10倍売っていないところは経営が安定していなかったり、事業規模を縮小したりしています。
結論をいうと、
- 開発会社なら給与の3倍売っている
- 商社は15倍は売らなければきつい
といえるでしょう。
3倍というざっくりした統計は妥当でした。
ただ、必要とされる能力に応じて給与が安く、この業界はちょっと酷いかもしれません。
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コメント
組み込み業界は一番自動化が遅れています。
技術的に難しいわりに、報酬が少なすぎます。
シンプルイズザベストなので、
気に食わないところは報酬にかかわらず
何回も手直しします。
これは日本人の特徴です。
すでに我々は技「術」屋ではなく、
技「道」に足を突っ込んでいます。
これからは技道家と言いたいですね。
投稿: 違人 | 2017.06.22 17:15
そうですね。
仕事に求められる知識が膨大ですよね。
投稿: なひたふ | 2017.06.26 22:50